ヨルダンの情景#3
ヨルダン渓谷
Jordan Valley, 2001
ヨルダン渓谷はヨルダン川沿いにある幅12キロの渓谷で、ヨルダンの西側、隣国イスラエルとの国境に面して南北に縦断しています。地球で最も低い土地である死海やアカバ湾を通り、更にアフリカの東部を貫いて走るシリア、アフリカ地溝帯の一部となっています。
渓谷を流れるヨルダン川にヨルダン王国の名が由来しているそうです。なんでも聖書に出てくる「ダン族」のいたイスラエル北部の水源地より、「下る(よれっど)」という意味のヨレッド・ダンが現在のヨルダンの語源との事です。
死海より北側ではヨルダン川の貴重な水資源と、冬でも温暖な気候を利用して農業が営まれています。ここではトマトやキュウリ、バナナ、ナツメヤシ、オレンジなどが栽培され、砂漠地帯の多いヨルダンの中では数少ない農業地帯でありながら、近年ビニールハウスでの新しい農業方式の導入と水路の拡大のおかげで生産性は飛躍的に伸び、外国にも輸出されています。
* ヨルダン情景素写 *
* 感想など *
ヨルダン渓谷沿いは左右に荒涼とした不毛の大地がそびえ、灌漑が行われている低地部には畑が広がりっているといった風景が広がっていました。山からの水が流れる地域では谷間に緑があり、水のありがたみがよくわかる地形です。
ヨルダン渓谷沿いといえば、誰でも水に体が浮かぶといった死海が有名です。訪れたかったのですが、交通の便がなく、行くのを断念しました。今でも心残りです。
ヨルダンの情景#3
ヨルダン渓谷
Jordan Valley, 2001
-風の旅人- (2019年12月更新)