世界情景素写
レバノンの情景#11

旧トリポリ駅の戦災蒸気機関車

Broken Steam Locomotive at Old Tripoli railway station, 2001

レバノンの内戦は各地に被害をもたらしました。第二の都市トリポリでも被害がありましたが、ベイルートのように戦災の建物が至る所にあるといったことはありませんでした。ただ、旧トリポリ駅の跡地は当時のままの状態で放置されていて、ちょっと悲惨な光景となっていました。

かつてトリポリ駅へはオリエント急行の一部が到着していたこともあります(オリエント急行は様々な姉妹列車があったり、切り離し運転が行われていたのでここに到着したのは本体ではありません)。しかしながら1975年に始まった内戦で駅は放棄され、鉄道そのものが廃線となってしまいました。

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* 情景素写 *

旧トリポリ駅の操車場
旧トリポリ駅の操車場

幾つか駅の施設が残っていましたが、放置されてから長い期間が経ち、ボロボロの状態でした。
(At Old Tripoli railway station, 21 Mar. 2001)

銃撃跡の残るタンク車 旧トリポリ駅の戦災蒸気機関車の写真
銃撃跡の残るタンク車

空っぽだったのでしょうが、満タン状態で爆発したらと思うと怖い光景です。
(At Old Tripoli railway station, 21 Mar. 2001)

屋外で放置されている蒸気機関車 旧トリポリ駅の戦災蒸気機関車の写真
屋外で放置されている蒸気機関車

時代を感じる蒸気機関車が野ざらしで放置されていました。
哀愁漂う感じです。
(At Old Tripoli railway station, 21 Mar. 2001)

草に覆われる蒸気機関車 旧トリポリ駅の戦災蒸気機関車の写真
草に覆われる蒸気機関車

蒸気機関車にも銃撃痕が多く見られます。
徐々に自然と一体化し、遺跡状態になりつつあります。
(At Old Tripoli railway station, 21 Mar. 2001)

車両庫内の蒸気機関車 Broken Steam Locomotive at Old Tripoli railway station 旧トリポリ駅の戦災蒸気機関車の写真
車両庫内の蒸気機関車

屋外よりはいい状態で、錆がひどくありまん。
俺は走りたいんだよ!なんとかしてくれ!と語りかけてくるような感じでした。
(At Old Tripoli railway station, 21 Mar. 2001)

幻想的な車庫内 旧トリポリ駅の戦災蒸気機関車の写真
幻想的な車庫内

屋根が朽ち、機関車も各所が壊れ、壮絶な状態でした。
ただ屋根の隙間から差しこむ光で、幻想的で美しくも感じました。
(At Old Tripoli railway station, 21 Mar. 2001)

* 感想など *

訪れたときは野ざらしで放置されていて、壮絶な状態でしたが、現在では少し手入れが行われ、見学しやすいようになっているようです。

とはいえ、再び走ることのないボロボロの蒸気機関車や車両が置いてあっても・・・といったところでしょうか。そのうち再開発等で消えていきそうな気がします。

レバノンの情景#11
旧トリポリ駅の戦災蒸気機関車
Broken Steam Locomotive at Old Tripoli railway station, 2001
-風の旅人- (2019年12月更新)

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