アル・ジャディド ハマム
Hammam Al Jadid in Tripoli, 2001トリポリの旧市街には古くからのモスクやスーク、そして公衆浴場のハマムが多く残っています。グランドモスクより少し南側にトリポリ市内で最大のハマム、アル・ジャディドハマムがあり、一般に公開されています。
このハマムは1723-30頃に当時の知事によって建設され、新しい風呂(New Baths)と呼ばれました。トリポリの旧市街はマムルーク朝時代に建てられたものが多いのですが、このハマムはそういった建物よりも少し歴史が浅いです。
1970年代、内戦が始まってから使用されなくなりましたが、現在でも雰囲気のいい状態で残されています。
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* 情景素写 *
Entrance of Hammam Al-Jadid
キャラバンサライのような背の高い独特の入り口です。
入り口のアーチ部分には十字軍やマムルークの建造物にヒントを得たジグザグの彫刻が浮き彫りになっています。
交互に積み重ねられている黒と白の大理石は、マムルーク朝特有のモザイクパターンです。
それよりも壁に銃弾跡がかなり残っているほうが気になってしまいます。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
Hammam Al Jadid
天井のガラスから差し込む光がいい感じで、とても雰囲気のいいハマムです。
でも奥の壁の銃弾跡が気になります。
ここでも人が死んじゃったのかな・・・とか考えると、気分が落ち込みます。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
ドーム状になっていて穴には小さなガラスがはめられています。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
水場とお風呂の部分です。
床のモザイク状に配置された大理石が美しいです。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
サンダルが置いてあり、今でもちゃんと使えそうな感じです。
ここでは美しい幾何学模様が床に描かれていました。
バックギャモンといった感じです。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
教会っぽいつくりですが、教会と違って天頂部に採光窓があります。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
楕円形のアーチが美しいです。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
屋上にも上がることができます。
ドーム状の天井は外から見るとこんな感じになっています。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
周囲は古い建物ばかり。
旧市街らしく結構密集した場所に存在していました。
(Hammam Al-Jadid, 21 Mar. 2001)
公衆浴場というと、湯舟のお湯につかって・・・と、すぐにイメージしてしまいますが、中東のハマムと呼ばれる公衆浴場は湯舟がある浴場ではなく、湯気で体を温めるサウナにちかい種類のものです。ここは伝統的な建造物ですが、町中には普通のハマムが営業しているので、興味があれば訪れてみるといいかと思います。
日本でも檜風呂とか、岩風呂とか、お風呂にこだわった温泉施設があります。このアル・ジャディド・ハマムも大理石がふんだんに使用され、とても美しい施設です。お風呂に対する娯楽という考え方は日本も中東も変わらないのかなと思えました。
アル・ジャディド ハマム
Hammam Al Jadid in Tripoli, 2001 -風の旅人- (2019年12月更新)