レバノンの情景#8
トリポリのスーク
Souk of Tripoli, 2001
トリポリはレバノンで第二の都市ともあってとても賑やかな町です。特に旧市街の活気はレバノンらしくないというぐらいアラブ色の強い雰囲気です。
レバノンと言えばどうしても話題にしなければならないのが、内戦。トリポリでも内戦の被害がありましたが、ベイルートやその南の都市に比べると、町が壊滅するような被害が出ませんでした。そのため旧市街にはマムルーク時代やオスマン時代といった古くからの建物が補修を重ねて多く残っています。
ただ古い建物が残っているといっても、壁などを見ると銃弾の跡があったり、その穴をふさいだパテが目立ったりと全く無傷ではなかったようです。
そういった旧市街には多くの市場(スーク)があります。隊商宿を改造したものから、路地に並んだ商店街だったりとその様子は様々。旧市街を散策しながら市場を見学できるのはとても楽しいものです。世界遺産に指定されていたアレッポのスークが消滅してしまった以上、ここのスークは貴重な存在となるかもしれません。
* 情景素写 *
* 感想など *
市場といえば世界遺産に指定されているシリアのアレッポやダマスカスが有名です。狭い路地に店の商品が並び、通路を人々が行き来する様子はこれぞアラブの風景です。
アラブの雰囲気を強く感じるここトリポリもアレッポと同じような雰囲気なのですが、アレッポと違うのは市場の通路に屋根がないことです。なので市場を歩いているときに感じる雰囲気が明るく感じ、地中海の潮風のせいか、人々も明るく感じました。
レバノンの情景#8
トリポリのスーク
Souk of Tripoli, 2001
-風の旅人- (2019年12月更新)