アンジャル遺跡とその周辺
Umayyad City Ruins in Anjar 2001ベイルートの東、約50キロのベカー高原のアンジャル(Anjar)に、ウマイヤ朝の都市遺跡であるアンジャル遺跡(Umayyad City Ruins)があります。
ベカー高原にある遺跡といえば巨大なローマ神殿のあるバールベックが有名ですが、こちらはもっと後の時代、ウマイヤ朝のワリード1世の命により、8世紀に建設されたといわれています。この地はちょうどベイルートとダマスカスの交易路沿いにあたり、古くから中継地点として栄えていて、そこに夏の保養用の宮殿を建て、町を整備し、モスク、公共浴場なども建てて整備したようです。
この遺跡はウマイヤ朝時代の都市の構造がよく判る大規模な遺跡であり、またビザンチン建築の名残も各所で見られ、時代の移行期間という特殊性もあり、世界遺産に指定されています。
遺跡はそこまで多くの遺構が並んでいるといったものではありませんが、周囲は畑に囲まれ、シリアとの国境を成しているベーカー山脈もよく見え、とても開放的な雰囲気がする場所です。
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* レバノン情景素写 *
Umayyad City Ruins
遺跡内の中心的な通りです。
奥に見えるのがパルミラでもおなじみの四面門で交差点になります。
(Umayyad City Ruins in Anjar, 23 Mar. 2001)
広々とした遺跡で、遺跡の背後には丘陵地帯が広がっていて、広大な感じがします。
建物自体はほとんど残っていなく、残っているものは柱やアーチがほとんどです。
(Umayyad City Ruins in Anjar, 23 Mar. 2001)
この遺跡での最大の見所となっています。
二階建ての建物だったのでしょうか。
(Umayyad City Ruins in Anjar, 23 Mar. 2001)
遺跡の壁がウエハースのようになっているのがここの特徴です。
これは見た目のためではなく、耐震性をもたせるためだとか。
(Umayyad City Ruins in Anjar, 23 Mar. 2001)
丸みを帯びたアーチが多いのが特徴です。
(Umayyad City Ruins in Anjar, 23 Mar. 2001)
現代人からするとメガネ門といった感じでしょうか。
真ん中の円柱が心もとない感じで、ちょっとの衝撃で崩壊しそうです。
(Umayyad City Ruins in Anjar, 23 Mar. 2001)
これだけは十字軍の城っぽいです。
(Umayyad City Ruins in Anjar, 23 Mar. 2001)
遺跡の近くにこぎれいな教会がありました。
(scenery of Anjar, 23 Mar. 2001)
緩やかな丘の上にあり、眺めも良く、気持ちのよさそうな立地です。
きっと古くからここには砦など、何かしらの建物があったことでしょう。
(scenery of Anjar, 23 Mar. 2001)
ベカー高原に位置するアンジャルは、水に恵まれ、畑が多い土地のようです。
(scenery of Anjar, 23 Mar. 2001)
イメージ的には宗教施設の総本部ってな感じです。
(scenery of Anjar, 23 Mar. 2001)
確かワインの産地としても有名だったはずです。
(scenery of Anjar, 23 Mar. 2001)
土の色が赤いのがこの付近の特徴でしょうか。
(scenery of Anjar, 23 Mar. 2001)
バスが到着する町からアンジャル遺跡までは少し距離があり、のんびりとアンジャルを歩いてみましたが、ほとんど人に出会う事がなく、遺跡に到着しても誰一人いなく、雄大な景色以上に寂しい観光だったのが印象に残っています。
遺跡自体は、バールベックのような力強く、大きな遺跡が好きな人には、これだけ・・・といったような物足りなさを感じると思います。でも雄大な周囲の景色やレバノンの農村を散策するつもりで訪れると、なかなか楽しい遺跡散策になるかと思います。
アンジャル遺跡とその周辺
Umayyad City Ruins in Anjar 2001 -風の旅人- (2019年12月更新)