トリポリのセント・ジル城砦
St Gilles Citadel in Tripoli, 2001トリポリ市内を流れるアボウ・アリ川のそばにある高台にセント・ジル城砦(トリポリ城塞)があります。1103年に第1回十字軍を率いたフランク王国のレイモンド伯(レイモン・ド・サン・ジル)によって建設された十字軍の要塞で、トリポリ港を望むこの地が選ばれました。
玄武岩と石灰岩を利用して造られた堅牢な城塞でしたが、13世紀にマムルーク朝のカラウィーの攻撃を受け、大部分が焼けてしまいました。14世紀になってから再建され、オスマントルコ時代には一部は牢獄として利用されていました。
十字軍時代のオリジナルは東側の一部分にすぎませんが、鉄製の門、兵舎などが復元され、城内を見学出来るようになっています。城塞も素晴らしいのですが、やはりここの一番の良さは城塞の上からの眺めがいいことです。中東らしい雰囲気を持つトリポリ市街や背後にある雄大なレバノン山脈を眺められ、その眺めに感動することでしょう。
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* 情景素写 *
St Gilles Citadel
アボウ・アリ川の横にある細長い城塞です。
城壁など大まかな部分が復元されていて、城砦らしい姿になっています。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
内部は比較的きれいに復元されていますが、見るべきものは多くありません。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
ありきたりの構図ですが、とても眺めがいいです。
トリポリの町は車も多く、にぎやかな感じなので、とても絵になります。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
3000mの山が連なる山側の眺めもとてもいいです。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
谷に町が広がり、美しい風景となっていました。
城の横を流れるのはアボウ・アリ川。
レバノンで一番美しい景観を持ち、レバノン杉の群生地のあるカディーシャ渓谷を流れてきた川です。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
城塞の近くは旧市街になっています。
この界隈は旧市街らしくとてもごちゃごちゃしています。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
アボウ・アリ川沿いと地中海です。
川沿いに町が発展していて、川沿いにはモスクや市場が並び、丘はびっしりと住宅で埋まっていました。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
スークの辺りです。他の町に比べてモスクの尖塔が多く感じます。
緑色のドームを持ったモスクが多いのもここの特徴です。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
白い鳩を飛ばしている人が何人かいて、いくつかの鳩の群れがトリポリの町を気持ちよさそうに飛んでいました。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
夕暮れの中を鳩が飛ぶ様子はとても美しかったです。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
城砦から眺める鳩からなんとなく天空の城ラピュタを連想してしまいました。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
まもなく夕暮れ。
夕日が沈むまでいたかったのですが、閉館時間が迫っていたのでここまで。
(St Gilles Citadel, 19 Mar. 2001)
地図やガイドブックで見ると、小さな城塞で、そこまで見るべきものはないかなと思いつつ訪れましたが、あまりの景色の良さにとても感動してしまいました。期待していなかった分、感動も大きいといったやつでしょうか。
夕日の時間に訪れたのもよかったようで、夕日の中を飛んでいく鳩を目で追いながら、沈んでいく夕日やトリポリの町を眺めている時間は、とても素晴らしいものでした。
トリポリのセント・ジル城砦
St Gilles Citadel in Tripoli, 2001 -風の旅人- (2019年12月更新)