シリア北部の情景#10
デッド・シティー遺跡群(Jerada)
Ruins of Jerada(The Dead Cities), 2001
北部の都市アレッポと水車で有名なハマの間には多くの遺跡があります。これらはビザンチン時代のもので、集落ごと廃墟となっているものが多く、廃墟の町という意味でデッド・シティー(The Dead Cities)と呼ばれています。
こういった遺跡はアレッポの北西部に多く、カラート・サマーン(シオン教会跡)を含めて40の遺跡がまとめて2011年に世界遺産に登録されています。
Jerada遺跡はRuweiha遺跡と双子遺跡のような関係になっていて、Jerada遺跡は規模からすると弟といった感じでしょうか。
遺跡自体はRuweiha遺跡と同じような感じで、4~6世紀のビザンチン時代の遺構が大半を占めています。部分的にはよく今までこの状態で保たれていたなと思う箇所もありますが、多くは崩れていたり、住居や石垣等に再構築されています。
* シリア情景素写 *
おまけ
* 感想など *
ガイドブックには数行の説明しか載っていませんでしたが、デッド・シティーという名の響きに惹かれ、Ruweiha遺跡の後に訪れました。
2つの遺跡を長い距離を歩いて訪れてみて思ったのが、この周辺の土地は本当に石ばかりで、ここに人力で畑を造ろうと思うと気が遠くなりそうです。本当に厳しい土地です。
遺跡内で暮らしている人もいましたが、水を得るのも大変なはずです。デッド・シティーとなってしまったのもなんとなくわかるような気がしました。
シリア北部の情景#10
デッド・シティー遺跡群(Jerada)
Ruins of Jerada(The Dead Cities), 2001
-風の旅人- (2019年12月更新)