シリア東部の情景#2
アラブ城砦とパルミラの夕暮れ
Arab Castle and Sunset in Palmyra, 2001パルミラ遺跡の背後の丘に見えるのはアラブ城砦で、正式にはファフルッディーン城(カラート・イブン・マアーン)です。12~13世紀頃、十字軍に対抗するためにイスラム勢力が建設したものが原型で、現在の城砦は17世紀初めにオスマン帝国の知事、ファクル・エド・ディーンによって改築されました。
パルミラ遺跡とは千年以上時代が違い、他の十字軍時代の城とも少し時代が違うので比較的いい状態で残っています。
パルミラの遺跡からアラブ城砦がよく見えるということは、アラブ城砦からもパルミラの遺跡がよく見えるということでもあり、今ではパルミラ遺跡の展望台として人気のスポットとなっています。特に夕方、夕日を浴びる遺跡の眺めは最高です。
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* シリア情景素写 *
* 感想など *パルミラ遺跡の背後の丘にあるアラブ城砦は、遺跡を引き立てる存在となっています。
遺跡に入る前、凱旋門などから見る感じではそこまで高そうに見えないし、お金を払ってバスとかタクシーに乗らなくても・・・と思っていたのですが、近づいてみるとそこそこ高いし、滑りやすい坂道を登らなければならなく、降りたら結構足にきました。
でもここからの眺めは素晴らしく、とても感動的でした。ここで夕日を見ると、今日一日が素晴らしい一日だったと思えるはずです。
アラブ城砦とパルミラの夕暮れ
Arab Castle and Sunset in Palmyra, 2001 -風の旅人- (2019年12月更新)