アルワード島
Arwad Island, 2001シリアの地中海沿岸にあるタルトゥースの沖3kmのところにシリアで唯一の人が住む島、アルワード島があります。島の大きさは約0.2キロ平方メートルほどです。
小さいながら歴史のある島で、紀元前2千年頃にはフェニキア人が島に住み始めていました。その後、フェニキアの支配下でアルヴァドという名の独立王国が築かれます。
アルヴァドは繁栄し、沿岸各地を植民地としました。対岸のタルトゥースはまだ当時は小さな村で、アラドゥスの向かい側という意味のアンタラドゥスと名付けられていました。
十字軍時代にはルアド島と呼ばれ、十字軍の拠点となり、オスマン帝国時代には要塞が建てられ、1920年以降のフランス統治下では軍事拠点や監獄として利用されています。
常に軍事的に重要な拠点として数々の歴史を刻んできた島ですが、現在の島内はのどかで、そういった痕跡はほとんど残っていません。島内には民家とレストランが所狭しとならび、海岸には小さな造船所と多くの船が係留されています。
広告
* シリア情景素写 *
* 感想など *個人的なことですが、途中の船からお腹の具合が怪しい感じになってしまいました。今は大丈夫だけど・・・。ちょっと不安になりながら島に上陸しました。
歩いていれば治るかなと思ったのですが、どんどんと下り坂。これは嵐の気配。まずい。どこかで・・・・と思ったものの、周りには民家と海岸しかない。しかも小さな島の割には夕涼みをしている住民が多い。どっか草むらに入ってともいかず、なかなかのピンチです。なんて自然のない島なんだろう。
旅人としてなんとかピンチを脱出しましたが、第二弾が来るかもしれないという不安から早々に撤収することにしました。散策好きとしては半分も見ていなく、ちょっと不本意な訪問となってしまいましたが、身に沁みて島内が住宅で埋め尽くされ、人が多く住んでいるというのは実感できました。
アルワード島
Arwad Island, 2001 -風の旅人- (2019年12月更新)