世界情景素写
地中海沿岸の情景#2

アルワード島

Arwad Island, 2001

シリアの地中海沿岸にあるタルトゥースの沖3kmのところにシリアで唯一の人が住む島、アルワード島があります。島の大きさは約0.2キロ平方メートルほどです。

小さいながら歴史のある島で、紀元前2千年頃にはフェニキア人が島に住み始めていました。その後、フェニキアの支配下でアルヴァドという名の独立王国が築かれます。

アルヴァドは繁栄し、沿岸各地を植民地としました。対岸のタルトゥースはまだ当時は小さな村で、アラドゥスの向かい側という意味のアンタラドゥスと名付けられていました。

十字軍時代にはルアド島と呼ばれ、十字軍の拠点となり、オスマン帝国時代には要塞が建てられ、1920年以降のフランス統治下では軍事拠点や監獄として利用されています。

常に軍事的に重要な拠点として数々の歴史を刻んできた島ですが、現在の島内はのどかで、そういった痕跡はほとんど残っていません。島内には民家とレストランが所狭しとならび、海岸には小さな造船所と多くの船が係留されています。

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* シリア情景素写 *

タルトゥースから見たアルワード島
タルトゥースから見たアルワード島

タルトゥースの沖合い3キロに浮かぶ島です。
タルトゥースから見え、船も頻繁に出ています。
(The Coast of Tartus, 25 Mar. 2001)

途中の船から アルワード島
途中の船から

タルトゥースやレバノン山脈の眺めです。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

タルトゥースの沖合い アルワード島
沖合いに停泊する貨物船

港湾都市らしくタルトゥースの沖合には大きな船が何艘も停泊していました。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

アルワード島の港
アルワード島の港

アルワード島の港には漁船が多く停泊し、
ありふれた漁港といった感じです。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

アルワード島の港2
アルワード島の港2

いかにも漁村といったのんびりとした雰囲気です。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

アルワード島の港3
アルワード島の港3

港から眺めるだけでも異常に住宅が密集しています。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

アルワード島の港4
アルワード島の港4

廃船がまとめられていました。笑
(Arwad, 27 Mar. 2001)

造船所 アルワード島
造船所

海辺には幾つかの造船所がありました。
小さな木造船専門のようです。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

海岸の通り アルワード島 Arwad Island
海岸の通り

海岸のぎりぎりまで住宅が建てられています。
しかも島の岩盤の上に直接家を建てています。
台風や高潮の被害の多い日本だとありえない建て方です。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

海岸の様子 アルワード島
海岸の様子1

干潮の時間なので、岩場が現れていました。
岩がごつごつしている島です。
この付近は規則性があり、遺跡のようにも見えます。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

海岸の様子 アルワード島
海岸の様子2

夕食のおかずを探しているのでしょうか。
海辺で何かを捕まえている人を何人か見かけました。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

海岸の様子 アルワード島 Arwad Island
海岸の様子3

海岸の端っこには石材が積み上げられている場所があります。
何かの遺構でしょうか。
少し過去の栄華を感じられます。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

海岸の様子 アルワード島
海岸の様子4

岩場に降りて少し近づいてみました。
ごみだらけでした・・・。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

海岸の遺跡 アルワード島 Arwad Island
海岸の遺跡1
Arwad Island

潮が引いて大きな水溜まりとなっていました。
水鏡となってシルエットがきれいです。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

海岸の遺跡 アルワード島 Arwad Island
海岸の遺跡2

夕日を背景に。
せっかくなので夕日が沈むまでいて、その後は城砦跡を見て、
島内を散策してようと思っていたのですが、
この後腹痛に苦しみ、撤収しました。
(Arwad, 27 Mar. 2001)

* 感想など *

個人的なことですが、途中の船からお腹の具合が怪しい感じになってしまいました。今は大丈夫だけど・・・。ちょっと不安になりながら島に上陸しました。

歩いていれば治るかなと思ったのですが、どんどんと下り坂。これは嵐の気配。まずい。どこかで・・・・と思ったものの、周りには民家と海岸しかない。しかも小さな島の割には夕涼みをしている住民が多い。どっか草むらに入ってともいかず、なかなかのピンチです。なんて自然のない島なんだろう。

旅人としてなんとかピンチを脱出しましたが、第二弾が来るかもしれないという不安から早々に撤収することにしました。散策好きとしては半分も見ていなく、ちょっと不本意な訪問となってしまいましたが、身に沁みて島内が住宅で埋め尽くされ、人が多く住んでいるというのは実感できました。

地中海沿岸の情景#2
アルワード島
Arwad Island, 2001
-風の旅人- (2019年12月更新)

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