シリア中部の情景#5 蜂の巣の家 Beehive Houses, 2001 観光案内所でもらったパンフレットに円錐形の不思議な形をした土の家の写真が載っていました。英語で「Beehive Houses」と書かれていて、日本語だと蜂の巣の家となります。 鳩の家みたいに蜂を飼っている飼育施設なのだろうか?面白い形が並ぶ様子に興味を持ち、「これは何?」と聞いてみると、「この地域での伝統的な土の家」との返事でした。 面白そうだから行ってみるか。「どこで見られるの?」と観光案内所の人に行きかたを教えてもらい、念のためにアラビア語でも書いてもらって、その村に向かいました。 最初に乗ったバスの終点でおじいさんが「お前どこへ行くんだ」と聞いてきたので、ここに行くんだと観光案内所で教えられた村の名前を言うと、何にしにいくんだと聞かれ、「この蜂の巣のような家を見に行くんだ」とパンフレットの写真を見せると、「うちの村にもあるからうちの村に来い。わざわざそこまで行く必要はない。」と村から迎えに来ていたトラックの荷台に乗せられてしまいました。 この蜂の巣のような形をした土の家はこの辺一帯、トルコの南部辺りまで比較的どこでも見れます。集落の中に比較的多くの土の家を見られるのがこの付近となります。この建物は土とわらを混ぜて造り、夏は涼しく、冬は暖かいそうです。でも日本のように湿度が高いとその限りではなさそうな感じでした。 ←前の情景 #4 次の情景 #6→ ・シリア中部 Index ・シリアの情景 Menu ・世界情景素写 Top 広告 * シリア情景素写 * 蜂の巣の家への道のり 迎えに来たおじいさんの息子とトラックの荷台で移動中。ひたすらだだっ広いです。何もありません。 今日も10キロ以上は歩くだろうと覚悟していたので助かりました。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 蜂の巣の家がある村に到着 蜂の巣ハウスと初対面。想像以上にたくさんあることに感激して早速一枚。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 村のおじいさんたち すぐさま私を撮ってくれとここに連れてきたおじいさんと息子が。本当にシリアの人は写真が好きです。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 集まってきた村の人たち 早速日本人が来たぞってことですぐに人だかりが・・・。で、やっぱり写真を撮ってくれという展開。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 蜂の巣の家がある村の様子1 村の散策に出発。普通の家も多く、土の家は倉庫的に使っている家が多いようでした。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 蜂の巣の家がある村の様子2 少し離れて見ると筍が生えているような感じです。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 蜂の巣の家がある村の様子3 必要最低限の電線と街灯はありますが、簡素な感じの村です。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 蜂の巣の家がある村の様子4 土の壁が続き、砂漠の町って感じです。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 蜂の巣の家がある村の様子5 新しいものと古いものが混ざっています。雨風によって少しづつ崩れていくようです。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 蜂の巣の家がある村の様子6 最初は面白く見えたのですが、徐々に飽きてきました・・・。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 鳩の家と蜂の巣の家 鳩の家もありました。面白い組み合わせです。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 土の壁と石柱 土の壁の中に石柱が埋め込んでありました。トランプを連想してしまうような模様です。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 羊飼いの青年たち 羊も沢山いました。ここのは少し野性味のある感じです。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 村の人たち 日差しが強いので長袖のワンピースが基本です。日差しを吸収しない明るい色の服が多いのですが、シリアでは黒い服の人を多く見かけます。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) ロバと少年 嬉しそうな少年と迷惑そうなロバの表情の対比が面白かったです。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 夕暮れ 夕日が当たるといい感じです。夕方にハマに行く用事のある人がいるとのことで、夕方まで村に滞在しました。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 通訳をしてくれた青年と この青年は英語を話せ、滞在中通訳をしてくれました。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 村の住民の見送り 帰るときには見送りに出てきてくれました。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 村の住民の見送り2 見送りに出てきてくれるのはいいけど、男ばっかりです。村に着て一度も女性の姿を見かけなかったな・・・。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) 帰り道のトラックで と思っていたら、帰りはおばちゃんたちと一緒でした。で、おばちゃんたちもやっぱり写真好きでした。 (A village in the east of Hama, 6 Mar. 2001) * 感想など * 最初に決めていた目的地とは別の場所に到着してしまいました。本来たどり着くはずだった村の方がいい風景だったのかもしれませんが、そういったことはどうでもいいぐらい素晴らしい思い出と経験をさせてもらえました。 蜂の巣の家が並ぶ様子は面白かったけど、でもそれ以上に人との触れ合いや偶然の出来事が楽しく感じます。やっぱり旅は楽しい。シリアに来てから毎日のように実感させられます。 シリア中部の情景#5蜂の巣の家Beehive Houses, 2001 -風の旅人- (2019年12月更新)