三浦半島コロッケツーリング
#4 横須賀コロッケ巡り
<2011年11月>
今回は少し趣向を変えて、コロッケ店を巡りながら後輩と三浦半島を一周してみました。(全6ページ)
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6、コロッケfile.4 横須賀海軍カレー本舗の「海軍カレーコロッケ」
鷹取山でいい運動をした後は一気に横須賀へと思っていたのだが、後輩が横須賀の手前の汐入に是非立ち寄りたいと提案してきたので、汐入に立ち寄った。
で、訪れたのは汐入駅。よく分からないままついて行くと、おもむろに駅の写真を撮りだした。ん、ん、ん、何があるの?変だな・・・と思いつつ、ふと周りを見ると、同じように写真を撮っている人が何人かいたりして・・・。
これは何事だ。私の知らないところで何かが起きている・・・???観光地で一人がシャッターを押したらみんな一斉にシャッターを押すのが立派な日本人。ここは日本人の鏡となって私も写真を撮っておかなければ・・・。って何をどう撮ればいいんだ。
なかなか教えてくれない後輩に無理矢理聞くと、今放送されている「たまゆら」というアニメの舞台になったとか。なるほどいわゆる聖地巡礼というやつなのか。ようやく理解できた。アニメの影響ってのも侮れないものだな。
いつも私が連れまわしているので、今度は後輩に任せてアニメに関わる場所を巡る旅というのも面白いかな・・・。と一瞬思ったものの、アニメを見ていなければ今回のように何が何だか分からないってことになってしまう。
もう一か所近くの公園を訪れ、後輩は満足したもよう。顔がコロッケのようにホクホクしている。では行こうかと、汐入から横須賀市内へ向かった。
横須賀といえばやっぱり海軍カレー。海軍カレーコロッケなんてものはないかな?と調べてみたら、海軍カレーや横須賀海軍をの情報を発信している横須賀海軍カレー本舗で取り扱っていた。
で、その横須賀海軍カレー本舗を訪れてみると、観光案内所も兼ねているのと、何かのイベントのスタンプラリーの設置ポイントとなっていたので、建物内は大混雑。併設されているレストランも長い行列ができていた。
もしかしてコロッケはレストランでしか食べられないのか。ってことは、この行列に並ばなければならないのか・・・と思ったら、土産物屋の奥にあるカフェで買うことができた。
ただ上のレストランで揚げるので15分ぐらい時間がかかるとの事。まあせっかく来たし、これが目的なのでしばらく店内を散策しながら待つことにした。
売店内を散策していると、やはりカレー関係のお土産やグッズばかり。レトルトカレーも沢山置いてあった。その中に先ほど訪れた汐入が舞台の「たまゆらカレー」なんていうのもあり、後輩がもの凄く欲しそうにしていたが、いい値段がしていたので諦めていた。
そうこうしているとコロッケができあがってきた。120円(現在は不明)の値段の割にはでかいのにまず驚いた。ちゃんとしたお皿付きで持ってきてくれたし、手づかみして食べ歩くには少し大きすぎる。なので、ここで食べるしかない。
ということで、混雑した店内の奥のカウンターに座って食べることにしたのだが、食べ始めると、視線が・・・。そして、やっぱり視線が・・・。強烈に後ろからチクチクと刺さってくる。
かなり強烈なプレッシャーを背中に感じつつ食べていると、何人かの人は係の人に「コロッケを食べられるのですか。」などと尋ねていたが、15分くらいかかることを知ると諦めていた。
コロッケの方はとても厚みがあり、ボリューム感がある。揚げ加減もばっちりでおいしそう。レストランが混雑していなくても、これだけの厚さのコロッケを揚げるにはそれなりに時間がかかってしまうだろう。
味の方は、あれ・・・、おいしい。いや、かなりおいしい。正直、観光用のコロッケというか、話題性を求めたコロッケぐらいとしか思っていなかったので、このおいしさには驚いた。値段も手ごろだし、今すぐにでも全国展開すべきだ!と思ってしまうほどだ。
うまい!と言いたいところだが、言うと更にチクチクと視線が刺さってくるので、小声で後輩と「これうまいな」とひそひそ声でしゃべったのだが、余計に気になるのか、うまいぞオーラを出してしまったのか、更なる視線を浴びてしまった。もう視線が刺さり過ぎて後頭部が痛い。勘弁してくれ。パッと食べて席を立った。
コロッケがなくなると、視線から解放された。コロッケがあると輝くバイク乗り、コロッケがないとただのバイク乗りってな感じ。コロッケの味よりも視線を浴びる中でコロッケを食べた体験の方が強烈だった。
食べ終わると結構お腹がいっぱい。けっこうボリュームがあったもんな。それにコロッケもこれで4個目だし。ちょっと胃が重たくなりつつ店を出ると、店の前にはカモメの水兵さんがカレーを持っていた。
入る前にもあるのは知っていたが、胃が重たい状態で見ると、その横のカレー色のソフトクリームの存在が妙に胃をわさわさと刺激してくる。この色はやっぱり食欲をそそらないんじゃないの・・・。
*Info* 横須賀海軍カレー本舗 横須賀市若松町1-11-8 YYポート横須賀(Google地図)
7、コロッケfile.5 マルシンフーズの横須賀コロッケ(肉コロッケ)
横須賀で海軍コロッケを食べた後は、少し内陸に進路をとって衣笠へ向かった。
衣笠はJR横須賀線の衣笠駅を中心に商店街が栄えている。その商店街の中にあるマルシンフーズが今度の目的地だ(*現在、衣笠店は閉店しています)。このマルシンフーズは他にも根岸や池上などにもあるようで、この地域では有名なお店のようだ。
バイクを適当に停めて衣笠商店街のアーケードを歩くと、マルシンフードを発見。でかでかと掲げられている横須賀コロッケの看板がなかなかいい感じで、これから食べるコロッケにも期待が高まってくる。
並べられている総菜、コロッケに関しても沢山の種類があったが、ここは普通のポテトコロッケと肉コロッケ(現在の横須賀コロッケ)を頼んだ。
値段は両方とも42円(*現在は58円)と、激安だ。「本日はコロッケの日」みたいなセールをしているわけではなく、これが通常価格というのは驚いてしまう。
安いし、それぞれを一個ずつ頼みたいところだけど、さっき食べたカレーコロッケが意外とボリュームがあり、そろそろお腹の方もきつい。まだ食べ歩きが続くことを考えて、後輩とそれぞれを半分ずつにして食べることにした。
その場で揚げてくれ、店の前に置いてあった椅子で早速試食タイム。
コロッケは、朝遅刻してきた罰として今日一日の財布係をやっている後輩が買ってきてくれたのだが、持ってくる途中であれどっちがどっちだかわからなくなったと、お決まりのようなことをしてくれる。
両方とも普通の形で混ざると分からない。というより、それ以前に揚げている人は何種類も揚げたときにはちゃんと区別が付くものなのか。実は揚げている人も適当だったりして・・・。
でも半分に割ってみると、肉コロッケは非常にジューシーで、普通のコロッケは普通・・・、ってことで、無事に解決した。
それにしても、大の大人が40円のコロッケを半分にして食べている様子は・・・、傍から見たらみみっちく見えるはず。まあ、次に来ることはないと思うから、気にしてはいけない。旅の恥はかき捨てだ。
食べてみると、肉コロッケのジューシーさがたまらない。なんていうか、メンチとコロッケの中間というか、シュウマイのような感じというか、40円でこれは素晴らしいの一言。この店の看板メニューとなっているのも納得。
普通のコロッケの方は・・・、肉コロッケの衝撃に吹き飛ばされ、味がしない。というより、すぐに忘れてしまった。やっぱりジューシーなものを食べてしまうと、コロッケのモサモサした感触がいまいちに感じてしまうようで、モサモサした感触だけが記憶に残っている。
それにしてもコロッケが一個40円という価格は衝撃的だった。店の人の対応もよかったし、コロッケの種類も多いし、近所に是非欲しい店だ。
そして肉コロッケをつまみにしてビールを飲めば最高。いや、ない方がいいのか。あったら確実にメタボになりそう・・・。
*Info* マルシンフーズ 横須賀市衣笠栄町1-70(*現在は衣笠店は閉店しています。池上店、上町店、北久里浜店、三浦海岸店があります。公式サイト)
8、コロッケfile.6 浦賀、パン市場浜田分店のコロッケパン
衣笠からちょっと戻るような形で浦賀にやってきた。三浦半島のコロッケを調べていたら、浦賀にあるパン市場浜田分店で売られているコロッケパンの評判がいいことがの目がとまった。
でもパン屋のコロッケといえば普通のコロッケだよな。どう頑張っても専門店のコロッケとは比べようがない。
最初はそこまで食指が動かなかったのだが、HPを見ると大正3年から浦賀で頑張っているという大変歴史があるパン屋ということに驚き、パンのこだわりと作り方を読むと無性に食べたくなってきた。
更に背中を押したのが、訪れる日がちょうどお客様感謝デーの26日と重なること。なんと20%オフ。セールという悪魔のささやきに引き寄せられてしまった。
ある程度地図で目星を付けて訪れたのだが、なかなか分かりつらい場所に店があり、訪れるのにちょっと手間取ってしまった。まあこう迷いながら探すのも味をよくするスパイスのうち。
店の前にバイクを停めて早速中に入ると、ちょうどコロッケパンが二個置いてあった。一個130円。そして20%オフ。高くないので、一つずつ購入することにした。
せっかくのセールなので他のパンも欲しい気もするが、買って持ち帰るとなると背中のリュックに入れることになる。きっと家に帰ってみるとつぶれて無残な姿になっているだろう。
ということで、コロッケパンのみを購入して店の外で食べた。まずはこだわりのパンから。ちぎって食べてみると、ふんわりとした感触とほのかな甘さがいい感じ。コロッケの方は少し強い味付きの総菜的なコロッケだったが、まあ合格点。
今まで揚げたてのコロッケばかりを食べ続けてきたので、コロッケがモサモサしてジューシーさがないのが気になったが、コロッケパンとして考えるなら美味しさ、バランスはなかなもの。
何よりソースや他の具材に頼らず、シンプルにパンとコロッケだけというのは何とも手抜き・・・、いやいや、シンプルに満足行くものを作れるのはやはりそれぞれのレベルが高い証拠ではないか。
ただお腹の方が・・・一杯。パンの分もお腹が膨れるわけで、これこそ一個を半分に分ければよかった。ちょうど二個置いてあったのが悪いんだ。と、食べた後で後輩と後悔したのだった。
*Info* パン市場 浜田分店 横須賀市浦賀町5-7-5(Google地図)
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