ボスラの情景
Scenery of Bosra, 2001ダマスカスの南、ヨルダンとの国境付近にボスラの町があります。この町には大きなローマ劇場を筆頭にビサンティン様式の遺跡が数多く残っていて、古代都市ボスラとして世界遺産に登録されています。
ボスラ遺跡のユニークなところは遺跡の中に民家があり、遺跡と町が混在しているところです。ボスラに暮らす人たちにとって日常の生活の中に遺跡があるのが自然なこと。遺跡と人の距離感が近く、遺跡と人々の生活が調和している様子はボスラならではと感じる情景です。
広告
* シリア情景素写 *

遺跡と日常が混在しています。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

遺跡に住んでいる親子でしょうか。
日常の中に遺跡があるのはうらやましいと同時に、
日本的には柱の倒壊が怖く感じます。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

観光客にはくぐるのがうれしいゲートも
地元の人には当たり前の風景なのでしょうね。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

遺跡を民家に改造したような建物も多いです。
本来ない窓や扉が取り付けられています。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

遺跡と区別するためにか、
白く塗られている家屋が多いです。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

この付近は一般の住居が多いです。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

子供たちのサッカー場になっていました。
遺跡内でサッカーというのは映画やゲームの世界ですね。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

お土産屋もありました。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

歩いていると色々な風景があります。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

電線と街灯が普通にあるのがボスラの遺跡です。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

ちょうど柱を積み上げていました。
日々遺跡が遺跡らしくなっていきます。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

天井の補強工事を行っていました。
ここでは重機を入れず、昔ながらの方法で修復しています。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

ここでも歩いていると子供たちが寄ってきました。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

知らない人にも無邪気な笑顔を見せてくれたのがシリアです。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

なぜか敬礼です。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

遺跡内に馬がいました。
遺跡で佇む馬はカッコいいです。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

牛も当たり前のようにいました。
シリアでは石が転がり過ぎて畑に出来ない遺跡は、
家畜の放牧場になっていることが多いです。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

ロバもいました。ミニ動物園状態です。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)

若い芽が沢山出ていました。
イボみたいというか、特撮に出てくる目のようで気持ち悪い・・・。
夜光っていたら卒倒しそうです。
(In Bosra, 3 Apr. 2001)
シリアでは遺跡と町が混在している風景をよく見かけます。石の文化では古い町が捨てられると石材は再利用されます。古くから文化が栄え、そして滅亡してと繰り返してきたシリアでは遺跡を再利用するのは自然な流れなのでしょう。
ここボスラはその規模が大きく、人々が遺跡と暮らす様子がとても情緒豊かなものに感じました。ただ立ち退きも進んでいるようで、遺跡の中に空き家も多く見かけました。そのうち遺跡と町が別々な関係になってしまうのかもしれません。
ボスラの情景
Scenery of Bosra, 2001 -風の旅人- (2019年12月更新)