風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

宇都宮餃子ツーリング
#4 餃子の町宇都宮

<2008年2月>

2月の寒い中、後輩とバイクに乗って宇都宮まで餃子を食べに行ってきた旅行記です。(全5話)

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4、餃子の町宇都宮

地理院の地図
栃木の地図

国土地理院地図を書き込んで使用

佐野からは国道293号を宇都宮に向けて北上していった。あまりこの付近の地理感覚がないので、佐野と宇都宮はすぐ近くといった印象を持って走っていたのだが、走ってみると結構距離があり、道路標識にある宇都宮までのキロ数が多いのにちょっと驚いてしまった。

ちょっと車の流れも悪く、なかなか宇都宮までの距離数が減っていかない。でも急ぐ旅ではない。むしろお腹を少し空かせなければならないから、ちょうどいいのかな・・・。そんなことを考えながら走り続け、宇都宮の手間の鶴田で餃子専門店正嗣の鶴田店に入った。

インターネットで宇都宮の餃子を調べると、宇都宮では「みんみん」と「正嗣」が特に有名で、「みんみん派」と「正嗣派」に分かれるとかなんとか。今回の遠征ではその2店は絶対に外せない店となる。

市内の本店は行列ができるほど混雑しているようだが、郊外の店は比較的すいているとの情報をインターネットから得たので、途中にあるこの店を選んだ。

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店内に入ってみると、混雑はしていなく、まずは一安心。そのまま2人並んで席に着いた。

餃子といえばやっぱり焼き餃子。そして宇都宮では湯でる水餃子も比較的メジャーとのことなので、水餃子も食べてみよう。同じ餃子でも調理法の違うものを注文した。

ここを選んで正解だったな。そう思いながら注文の品がくるのを楽しみに待つものの、なかなかこない。

水餃子は少し時間がかかって出てきたものの、焼き餃子が15分経ってもこない・・・。あれっ、もしかして忘れていない・・・。尋ねたらすぐ出てきました。とまあ時間がかかったのと、少し焼きすぎてこげていたのが印象的にマイナスだった。

正嗣の餃子の写真 宇都宮餃子ツーリング08'
本日の三品目
正嗣の餃子

味のほうはオーソドックスな手作り餃子といった感じで、キャベツのしゃきしゃき感と噛んだ時の甘さが絶妙だった。

こってりと香ばしい感じの焼き餃子、少しあっさり目の水餃子と、両方とも美味しく、満足度は高かった。しかも170円と安いのがいい。値段と味のバランスが最高に思える。

これはいい。帰り際に早速土産用として冷凍餃子を一箱購入した。これで家に帰っても餃子に飢えなくて済むぞ。

もちろんこういう展開になると想定して、ちゃんと保冷材入りのクーラーボックスを持参してきたのだ。冬なのでバイクの荷台に積んでおいてもまず溶けることはない。

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宇都宮市内に入ると、早速餃子の食べ比べの開始だ!といった腹の状況ではなかったので、まずは餃子の町宇都宮を来訪した記念だ!という事で、駅前の広場にある餃子のモニュメントに向かった。

宇都宮の餃子像の写真 宇都宮餃子ツーリング08'
餃子像

ガイドブックに載っている写真では不気味な像・・・といった印象を受けたのだが、実際に間近で見てみると小柄で可愛らしい感じの像だった。

ただ酸性雨とか、塩水で浸食されている岩といった感じで、絶賛朽ち果て中・・・というぐらい穴だらけ。もともとこういう石なのかもしれないけど、もうちょっと何とかならなかったのかなと思ってしまった。

案内板によると、この像は餃子の皮に包まれたビーナスをモチーフにしているとか。そう考えると結構臭いが・・・なんて考えてはレディーに対して失礼なこと。

餃子の像自体珍しいし、今回の趣旨からして外せないポイントなのでお互い餃子ちゃんと記念撮影を撮りっこする事に。

後輩と餃子像の写真 宇都宮餃子ツーリング08'
後輩と餃子像

後輩の写真を撮ろうとファインダーをのぞくと、なんだかこの女の人が妊娠している女性にも見えてきたりして・・・。

後輩と並んでいると、私妊娠しちゃったのよ。どうしましょ。と語りかけているようで、ファインダーをのぞきながら思わず吹き出しそうになってしまった。

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この後は餃子専門店が集中している駅の反対側に向かい、バイクを停めた。ただ・・・、まだお腹の方がきつい。ラーメンに、イモフライに、正嗣で食べた餃子二皿がまだお腹に消化されずに残っている感じ。

少し歩くなどして消化を助けないと、次の餃子がおいしく食べられない。ということで、少し付近を散策をしてみることにした。

二荒山神社の写真 宇都宮餃子ツーリング08'
二荒山神社

まずはすぐ近くにあった宇都宮の象徴のような二荒山神社へ。宇都宮では「二荒さん」と親しみを込めて呼ばれているとか。町の中心部にあることもあって参拝する人もそれなりにいて、露店も数店並んでいた。

地元の人に交じって参道を歩き、本殿へ続く長い階段を登っていった。階段上にある山門をくぐると、拝殿前の広場があり、夕日を浴びた建物や境内がちょっといい雰囲気となっていた。

ちょっと前に雪が降ったようで境内の所々に雪が残っている。寒い中をバイクで来た身としては、あまりこういう寒さを連想するものは見たくないというのが正直なところだ。

二荒山神社の境内の写真 宇都宮餃子ツーリング08'
二荒山神社の境内

拝殿前では淡い光を浴びながら地元の人が参拝したり、おみくじを引いていた。我々もお参りしておこう。いつものように交通安全と・・・、今回は食中りとか、胸やけ防止もお願いしておこうかな。パンパン。

境内を一周すると、そこそこいい運動になり、少し胃の中のものが軽くなった気がした。これも二荒さんの神通力か。賽銭をもっと入れておけばよかったかな。

宇都宮餃子ツーリング08'
#4 餃子の町宇都宮
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