宇都宮餃子ツーリング
#3 佐野ラーメン
<2008年2月>
2月の寒い中、後輩とバイクに乗って宇都宮まで餃子を食べに行ってきた旅行記です。(全5話)
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3、佐野ラーメン
昼近くなったので、足利から佐野へ移動した。佐野といえば佐野厄除け大師。よくテレビなどで宣伝しているので、その名をよく聞く。せっかくだから寄ってみるか。あれだけ宣伝されるとちょっと気になる。
そう思って地図を見ながらバイクを走らせていたのだが、曲がる場所を間違えてしまったようで、気が付いたら市内の中心部へ入っていた。戻るのも面倒だし、今回は縁がなかったことでいいか。大師様、ちゃんと迷えるバイク乗りを導いてください・・・。
ということでそのまま佐野ラーメンの店へ向かった。お目当ての店は佐野ラーメンで一番有名な「とかの」。やっぱりグルメにこだわるには佐野ラーメンの真髄を味わっておきたい。
そう思って店を訪れてみたものの、あいにくと祝日でも月曜は定休日だった。この頑固さがおいしさの秘訣かもしれない・・・。代わりというか、その次に興味のあった「亀嘉」という店へ行ってみることにした。
「亀嘉」に到着してみると、人気店らしく駐車場はいっぱいで、店内もちょっと混んでいた。
待合席で少し待たされて席に案内された。観光した後なので腹ペコ状態。腹の減り具合からチャーシュー麺大盛りといった気分だが、この後には餃子の食べ比べが控えているので、普通のラーメンで我慢することにした。
実際に食べてみると、見た目は喜多方ラーメンっぽいけど、味がちょっと違う。同じ鶏がらでも喜多方の芳醇な醤油味に対して、佐野は塩味が強いといった感じかな。ちょっと塩からっさが口に残る感じがした。
ガイドブックによると、佐野ラーメンは肉体労働者の食事として発展したとかで、このちょっとしょっぱめな味付けが佐野ラーメンの伝統になるようだ。
麺の方は手打ちで、青竹打ちが主流のよう。ただ、喜多方のようにきれいな平打ちとは違って、太さはばらばら。歯ごたえはまずまずといった感じだが、麺自体にあまり風味を感じないのがちょっとマイナスに感じた。個人的にはもう少し麺の存在感が欲しいかな・・・。
でもそれは誤差の範囲といった感じで、全体的には満足のいくラーメンだった。あまり知名度は高くないが佐野ラーメンも侮れないかも。また機会があれば別の店のラーメンも食べてみたい。
ガイドブックの小さな見出しで、佐野ではラーメンの他にジャガイモを串に刺して揚げたイモフライが有名というか、手軽なスナック感覚の食べ物として昔から人気となっていると紹介されていた。部活帰りのおやつといった感じかな。
ちょうど訪れた道の駅に出店があり、一本が60円だった。せっかくだからこれも食べてみるか。
で、食べてみると、そのまんまイモフライだった。ソースがおいしさの決め手になるようだが、やっぱりいもフライってな感じ。
まずくはないけど、とびっきり美味しいというわけでもなく、やっぱりいもフライってな感想だった。とても感想に困る食べ物だ。うまく感想を書ける人がいたらそれはすごい才能だと思う。
ちなみにここの道の駅は「どまんなかたぬま」と、面白い名前が付けられている。この地域は現在は佐野市だが、以前は田沼市だった。その田沼市は我が市こそ日本の中心だと宣言し、道の駅に話題性を含めてこういった名前をつけた。
なぜここが真ん中なのか。それは日本列島の北端と南端、それに日本海側と太平洋側の各地点から等距離になる場所が、この町にあるといった理屈から。
その場所はここからちょっと山に入ったところで、その近くにある蓬山ログビレッジには日本列島の中心の碑が設置されている。しかしながら曖昧な定義で決めた真ん中なので、訪れる人はよほどの旅のネタ好きだけのようだ。
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