エルサレムの情景#4
ダマスカス門とスーク
Damascus Gate and Souk, 2001
ダマスカス門はエルサレム旧市街を囲っている城壁に設置された門の一つで、旧市街の北側にあります。かつてはここからシリアのダマスカスへ通じる街道があったことから英語表記ではダマスカス門と呼ばれています。
現在のダマスカス門はオスマン帝国のスルタン、スレイマン1世の統治下で1537年に建てられたものです。古い時代の門も土台部分に残っていて、門の左側下にローマ時代の入り口を見ることができます。
門は左右に防御塔があり、とても重厚な感がします。門の上部の装飾が素晴らしく、また全体的に均整の取れた輪郭をしているので美しくも感じます。更には門の前では市場が開かれているので、多くの人が行き交うといった独特の喧騒さもあります。様々な魅力を兼ね備え、エルサレム旧市街を代表する門と言えます。
このダマスカス門がある旧市街の北側はアラブ人地区になります。ダマスカス門からはアラブ独特のスークが始まり、イスラエルというよりはアラブといった雰囲気を楽しむことができます。
* エルサレム情景素写 *
* 感想など *
安宿がアラブ地区にあり、このダマスカス門からエルサレムの滞在が始まり、そして終わりました。
最初見たときのダマスカス門は大きさや重厚感、そして賑やかな様子にとても感動しました。滞在中は通るたびに、門の前の階段のテラスで足を止めて多くの人が行き交う様子を眺めているのが楽しかったです。とても思い出に残っている門です。
エルサレムの情景#4
ダマスカス門とスーク
Damascus Gate and Souk, 2001
-風の旅人- (2019年12月更新)