* 情景素写 *
造船と漁業の町、三原市幸崎で行われる能地春まつりは、港町の祭りらしく少々荒々しく、そして勇壮な祭りでした。各町ごとに4基の布団だんじりが威勢よく練り歩いたり、力強く担いだり、回したりする様子は、まさに海の男の祭りといった感じです。華やかな布団だんじりが4基も練り歩く祭りは広島では他では見られないので、お勧めの祭りです。
その一方、神社の前では獅子太鼓が小気味よく奏でられる様子は少し繊細で、ちょっと違った印象を受けました。どういった文化が影響したのだろうか、この町の人が持つ感性なのだろうか、などと想像しながら祭りを見ると面白く感じるのではないでしょうか。
だんじりは広島市より東部の海岸沿いや離島で見られる行事ですが、近年では過疎化などから徐々に減っています。各町会で一基ずつだんじりを出すというのは色々な面で大変だと思いますが、これからも続いていってほしい祭りです。