殿賀花田植
(安芸太田町殿賀 2015年訪問)里山の風景がとても美しい安芸太田町殿賀で5月の第三日曜日頃行われる花田植です。会場は安芸太田病院の駐車場とその近くの田んぼで、午後からはステージを中心とした安芸太田病院まつりも行われ、一日楽しめるようになっています。
安芸太田は神楽が盛んで、ここ殿賀でも田楽踊りも継承されていて、子供たちの田楽踊り、大人の殿賀田楽がステージで披露された後に、実際に田で田植えが行われます。広島の花田植の象徴である飾り牛は残念ながら登場しませんが、田植は飛び入りでも参加でき、子供たちが楽しそうに田植体験しているのが印象的でした。
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* 情景素写 *
殿賀にはかつて可部線が通っていましたが、今では廃線となっています。
高台にある駅は残されていて、ここからは町を一望でき、花田植の会場の安芸太田病院もよく見えます。
開会前なので人が少ない状態ですが、安芸太田病院駐車場が殿賀花田植と安芸太田病院まつりの会場となっています。
最初に可愛らしい小学生の田楽隊が会場に入場してきました。
続いて飾り牛の入場です。・・・といっても、車輪のついた飾りの牛です。
畜産も盛んなようで殿賀牛の文字も見えます。
最後に大人の殿賀田楽隊と早乙女が入場してきます。
けっこうな人数だったのでビックリしました。
実行委員長の掛け声で、殿賀花田植と安芸太田病院まつりがはじまります。
大勢の父兄が見守る中、ステージ前で練習の成果を演舞していました。
早乙女さんと囃子方がずらっと並ぶ様子は圧巻でした。
サンバイの合図に合わせて田植踊りが披露されます。
囃子方の音に合わせて様々な田植の所作を表現していきます。
早乙女さんは体験でやってきた大学生や高校生が多く、可愛らしい反面、踊りに関してはちょっとぎこちない感じでした。
踊りによっては早乙女が円になったり、囃子方が前にきたりします。
囃子方の中には女性の姿ものあり、腰の堅くなったおじさんたちとは一味違って機敏な動きをしていました。
ステージでの踊りが終わると、田んぼまでの道行行列が・・・・
と思ったら、すぐ終わってしまいました。
田んぼの方へ先に行ってみると、既に小学生がやる気満々で待機していました。
先ほどの子ども田楽の子供たちでしょうか。
早乙女さんたちもぞろぞろとやってきます。
田んぼの畦に並んで準備万端の囃子方。
田の水面に映る姿がきれいでしたが、「そこじゃない!田んぼの中」と声がかかり、渋々と田の中へ入っていました。
サンバイのササラの合図で田植えが始まりました。
万国旗が頭上にたなびいていて、体操服姿の子供の姿もあることから、運動会のような雰囲気です。
ここに植えるの?こんな感じでいいの?始めてやることなので、最初はぎこちない動きでした。
川沿いの狭い田んぼで実演が行われます。
川の反対側から見る人も多いです。
早乙女姿の大学生も慣れない手つきで植えていきます。
慣れてくると、子供たちのまなざしが真剣になっていきました。
10列ちょっと終わってしまうので、出来ればもう少し長くやらせてあげられる環境があるといいですね。
田植が終わると、すぐ横の用水路で足や手についた泥を洗い流します。
里山の風景がとても美しいのが安芸太田町です。太田川水系にも恵まれ、お米やその他の食に関してもおいしく、これぞ日本の農村といった農村地帯です。
ここ殿賀の花田植は、ステージでやる田楽踊りは大がかりですが、実際に田で行う花田植の方は、規模でいうなら他の地域と比べると小規模で、壮大な花田植を期待して訪れるとガッカリするかもしれません。でも万国旗がたなびく田んぼで運動会のような雰囲気で行われる田植はとても楽しい雰囲気に包まれ、多くの子供たちが楽しそうに田植体験をしていたのが印象的でした。
殿賀花田植(2015年) -風の旅人- (2019年8月更新)