風の結晶 ~風の旅人エッセイ集~
旅や旅人にまつわるエッセイ#12

旅の相棒、ガイドブックについて考える

旅のお供に連れていくガイドブック。様々な種類のものがあります。ガイドブックの選び方や活用法を少し考えてみました。

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1、ガイドブック

ほとんどの旅行者が旅のお供に持ち歩いているもの。それは鞄やカメラなど色々あったりしますが、「旅ならでは」と考えるとガイドブックを挙げる事ができます。海外旅行者の増加とともに日本でも旅のスタイルに応じた個人旅行者向けのガイドブックの種類が増え、旅に出なくても見る楽しみがありましたが、最近ではインターネットや情報端末と呼べるスマートフォンを携えての旅が当たり前となってしまったので、ガイドブックの数も少なくなったり、改訂の周期が長くなってしまいました。ただ、インターネットの環境がなかったり、バッテリーの心配などをせずに気軽にさっと開けるのが紙に印刷されているガイドブックの良さです。海外旅行に限れば今でも多くの人が携えて旅行を行っています。

ガイドブックを眺めながら旅の目的地を決める人もいますが、多くの人はテレビや旅行会社のパンフレットで行きたい国を決めて、どのガイドブックがいいのだろうと本屋に向かい選ぶところから旅が始まるのではないでしょうか。ガイドブックといっても様々な種類のものがあり、ちょっとした悩みの種になっていたりもします。

特に旅の初心者は自分の旅のスタイルや旅の勝手が分からないので、どれが自分に合っているのかを判断できず、これもいいし、あっちも捨てがたい・・・などとなかなか決められない人もいます。逆に、どれも一緒だよね。これが写真が多いし、小さく持ち運びに良さそうだからこれにしよう。などと安易な理由で選んでしまっている人もいます。

一方、旅の上級者の中には新聞と同じで○○派といった感じで好みのガイドブックを必ず使っている人もいれば、訪れる国や滞在日数などの状況に応じて使い分けている人もいます。鞄などと一緒でこだわりがあるといった感じでしょうか。

旅行者が集まる宿では、情報交換を名目にどこどこがよかったとか、その行き方などがよく会話にあがりますが、ガイドブックやその書かれた内容について話題にあがることも多いです。ここ最近はどうか知りませんが、私が旅行していた2000年前後に出会った個人旅行者の多くは昔からの定番である「地球の歩き方」というガイドブックを持って旅行していました。会話の中で登場していたのもその「地球の歩き方」で、地図がめちゃくちゃだとか、情報が古すぎて使えないだとか、写真がよくないだとか、これは地球の迷い方だというような大概不平不満を爆発させるような話題が多かったのが印象に残っています。

でも本当に地球の歩き方は使えないガイドブックだったのでしょうか。ここでは地球の歩き方を例に挙げてガイドブックの活用法や、ガイドブックとの付き合い方を考察してみました。

地球の歩き方
地球の歩き方の新旧

92-93年版の香港と03-04年版のメキシコ
10年も経てばデザインも・・・
変わったといえば変ったし、
変っていないといえば変っていないような

2、地球の歩き方を持ち歩く旅行者の考察

私が旅していた頃に「地球の歩き方」を持って旅行している人を観察してみると、大雑把に分けて三通りのタイプに分類できるように感じました。もちろんこれは地球の歩き方だけではなく他のガイドブックを携えている旅行者にも同じような事が当てはまります。

まず一つ目の分類としては、「地球の歩き方」に書かれていることを聖書の様に信じ、書いてある事を基準にして行動する崇拝派の人達です。これは旅の初心者に多いと思います。私も最初の一人旅では「地球の歩き方」を聖書の様に持って歩いていた覚えがあります。

一人旅に慣れてないと、何を信じて旅をすればよいのか分かりません。周りは英語、現地語が氾濫していて日本語はありません。そうなると信じれるものは日本語で書かれているガイドブックだけ・・・といった感じになってしまいます。そうなると自然と「地球の歩き方」が聖書のような位置づけになってしまいます。

しかしながらこのような旅では、ガイドブックに書いてある所だけが行動範囲になってしまい、書かれていない町や遺跡へは足が重くなってしまう傾向があります。もちろん旅の応用が効かないというのが欠点となるのですが、初心者にとってはいきなり応用もへったくれもなく、とりあえずガイドブックに書かれた事を実行するのが精一杯といった感じかもしれません。旅に慣れてからそういった人達を見ると、ガイドブックにしがみついて旅行しているといった表現がぴったりに思えます。

次に、「地球の迷い方」と言って馬鹿にしている人達です。「地球の歩き方」に書いてある通りに行動すると迷ってしまうというのが、彼らの持論です。数多くの旅を経験した人に多いのですが、厳密に言うと「本格派タイプと」「八つ当たりタイプ」の2種類のタイプに分けられます。

「本格派タイプ」というのは旅慣れて、秘境とか旅行者のあまり訪れないルートを好む旅行者のことです。「地球の歩き方」に限らず日本のガイドブックは、有名な場所の記載は必要以上にあり、あまり旅行者が訪れない場所については記載が少なく、陸路の国境の越え方などもいい加減なものが多いのが実際です。

日本人の場合、欧米人のように長い休みが取れないし、仮に長く休めても同じ国や都市に滞在することはあっても、時間かけて移動しながらの旅はあまりしません。といったわけで、少ない時間で有名な所だけを効率よく旅行する事が一般的で、旅もガイドブックも世間でいう「いいどこどり」といった日本の文化を象徴している感じです。

より深く旅行をしようとする旅人にとっては、さも正しいように書かれた古い国境の越え方に迷わされたり、都市部から離れた秘境などをツアーでなく、個人で訪れるときにまったく役に立たなかったりと、「地球の歩き方」の誤った情報や中途半端に紹介されている情報によって迷ってしまうことがあるというわけです。私自身も国境を越えた後に危うくバスに乗り遅れかけるといったひやひやした経験があるのですが、さすがに時差などの基本情報が堂々と間違っているのはガイドブックとしてどうかと思ってしまいます。

もう一方の「八つ当たりタイプ」ですが、こちらは旅の初心者から準中級者、そして世間でいう沈没タイプの旅行者に多いようです。典型的なの例でいうと、地図が間違えていて目的地にたどり着けなかったとか、情報が古すぎて迷ったとか、記載されているバスの便がなくて途方にくれたといったような事で、「地球の歩き方」のせいで迷った、「地球の迷い方」だと騒いでいます。

実際のところ地球の歩き方の地図は大雑把でわかりにくかったり、情報が古かったり、間違っているといった事も多いのですが、情報というのは生ものなので、常に新しい情報を手に入れる心がけをしていなければなりません。地図にしても町並みが変われば少し違ってくるのは当たり前です。そういった努力をしないで、迷ったのを「ガイドブック」のせいにするというのは、八つ当たり以外何事でもありません。きっと他のガイドブックでも迷うでしょう。旅の上級者なら、少しおかしいと感じたら地元の人に聞いたり、宿の人にバスターミナルの場所などを聞いておいたり、前日にバスターミナルに発車時刻などを確認しに行く努力をします。

本棚の写真
我が家にたまっている歩き方

旅に夢中だった頃は本棚にガイドブックが並んでいることがうれしかったものです。
訪れた国だけではなく、古本屋で100円で売っていると思わず買ってしまうことも。

最後は「地球の歩き方」というか、ガイドブック自体をそんなに重要視しない「どっちづかず派」です。「地球の歩き方」を昔から使っていて愛着があるので持ち歩いている人や、他のガイドブックよりもこの部分がましだと理解して使っている人などと、こういった人は「地球の歩き方」を使っているものの、自分の旅のスタイルが既に確立されていて旅の中でのガイドブックの位置づけは高くありません。だから「地球の歩き方」に特別な感情は持ち合わせていなく、これといった批判もなく、使っている感想もガイドブックとはこんなものでしょというような割り切った感じになります。

私自身も旅を重ねていくにつれて、いつしか私の中でガイドブックの重要性が低くなっていました。町歩きにしても、頻繁にガイドブックを開いて場所を確認するような事をせず、感覚で歩くようになりました。変に迷子になってしまうのですが、逆にそれが楽しいと思えてしまいます。困ったら地元の人にでも訪ねれば、お茶の一杯でも誘われて・・・と色んな出会いにつながっていきそうですし、地元の言葉を話す努力にもつながります。もちろん迷子になる事に問題ないような時間的にも精神的にも余裕がある旅人にしか勧められませんが・・・。

旅をしていて一番いい方法だと感じたのは、町に着いたらまず観光案内所に向かって観光パンフレットや地図を手に入れたり、お勧めの場所を聞いたりすることです。これも時間のある人にしか勧められませんが、ガイドブックに載っていない旬な情報やイベント情報などが手に入り、人とは違った旅をする事ができます。海外ではどうなのかわかりませんが、日本では各地域の観光サイトに多くの情報や観光パンフレットが載せてあるので、時間のない人はあらかじめ予習をしておくことも可能です。

旅行人
旅行人のバングラデシュ版

旅行人は結構マニアックなガイドブックですが、
バックパッカーのみをターゲットにしているので、
愛用している人も多いです。
ただ観光情報に関しては今一歩です。

3、地球の歩き方の考察

日本人の個人旅行者にとって「地球の歩き方」は古くからのメジャーなガイドブックとして重要な位置にありますが、現地で日本人の旅行者を受け入れる側にも重要な本になっていたりします。みんな持っていくから持っていこうというのがちょっとした落とし穴なのかもしれません。

なぜなら「地球の歩き方」を持っていると一発で日本人だと分かってしまいます。そして駅前や安宿街で開いていると、カモにしやすい日本人が来たとばかりに客引きが寄って来ます。その時に「うちの宿は地球の歩き方に載っている」などと、うまい話を持ち掛ければホイホイとついてくる日本人は多いはずです。こういった事も「地球の迷い方」と言われる原因の一つです。

一概に悪い客引きばかりではありませんが、悪い奴が多いのも事実です。中には、地球の歩き方に載せてもらおうと良心的にやっているところもありましたし、地球の歩き方にすばらしく親切な宿だと紹介されていながら、ぼったくってくる宿もありました。読者の投稿形式を取っているので情報の新旧や行った人の主観が入っていて実際に書いてある通りだと限りません。旅に慣れてくると危険な臭いを嗅ぎ分ける事も出来ますが、ガイドブックにしがみついて旅をしているような旅の初心者はどうしても引っかかり易くなってしまいます。

地球の歩き方は、我々日本人のガイドブックであると同時に、現地の受け入れ側の日本人用客引きマニュアルであるという事も理解できれば、少しはトラブルに遭う事も少なくなるはずです。だからちょっと賢い人はガイドブックにカバーを掛けるなどの工夫をしていたりします。但し、昔は本に使用している紙が青かったので、カバーを掛けようがすぐばれてしまっていました・・・、懐かしいですね。

実際に「地球の歩き方」はどういうガイドブックでしょう。昔の「地球の歩き方」はバックパッカーをターゲットにしたガイドブックだったのですが、最近ではツアー客や普通の個人旅行者をもターゲットにしたマルチなガイドブックに変わってしまいました。多く載っていた安宿情報や難しい国境の越え方などの情報が減り、高級ホテルや現地発の高級ツアー、エステやショッピングといった貧乏旅行者にはどうでもいい情報がでかでかと写真入りで紹介されています。

これも世の中の流れというやつで、最近では若者がバックパックを担ぐような旅に出なくなったとか。それに対して、定年退職者が余暇を利用して海外へといったバックパッカー以外の個人旅行者は増えています。そういった人達も取り込んで読者層を広げて利益を上げようとするのはビジネスとしては当然の事かと思います。またガイドブックに書かれている通りに行動して命を落としたり、危険な目に遭ったといった苦情も多く、安全面の配慮を意図した結果とも噂で聞きました。まあ実際のところ貧乏旅行者というか、お金をあまり落とさない旅行者の相手をしていても面倒ばかり増えて収益につながらないはずです。これは旅行会社でも同じ事がいえますが・・・。

といった感じで、現在の「地球の歩き方」はバックパッカーをターゲットにしつつも、基本的には個人旅行者向けのガイドブックになってしまいました。バックパッカー用の格安情報などが減り、より中途半端なガイドブックになってしまったとか、他の個人旅行者向けのガイドブックと大差ないガイドブックになってしまったな・・・と古くから知る人間は思ってしまいます。ただ、歴史を積み重ね、多くの日本人に愛されてきたガイドブックなので、トラブルなどの対処例は豊富です。トラブルなどにあった時に一番頼れるガイドブックなのは今も変わらないかなと思っています。

ロンリープラネット
ロンリープラネット

本の大きさが一律ではないのが
国際的なガイドブックらしいのかもしれません

4、ガイドブックの比較

近年ではバックパッカーの同人誌的な位置づけだった旅行人が発行するガイドブックを使う人も増えてきました。バックパックを背負って旅したことがある人が編集している本なので、旅人目線で書かれているのが人気となっています。ただ観光に関してはちょっと・・・といった部分があります。観光に関しては現地の観光案内所で聞いてくれといった感じでしょうか。

そして少し前には世界中のバックパッカーに一番使われているロンリープラネットの日本語版が発行されました。さすがその情報量たるや世界一かもしれませんが、中身を開いてみると欧米人好みの店ばかりが載っていて、和食の店や日本人御用達の店などが載っていないというのが日本人的には難点です。

昔、英語版を持って旅行した事がありますが、日本人の旅のルートから外れ、えらく孤独な思いをした事があります。ただ、こだわった旅を行う人や辺境の地を訪れようとする旅の上級者にとっては日本のガイドブックの比ではない情報量は利用価値が高いです。

それ以外にも多くのガイドブックがあり、それぞれに得意な国や分野があり、旅の目的地や形態、趣味などの用途に合わせて選ぶのがいいかと思います。私なりに一通りガイドブックを比較しながら眺めてみた限りでは、「地球の歩き方」は他の日本のガイドブックより小さい都市の市街地や安宿街の地図が載っている分、まだバックパッカー用のガイドブックとしては抜きん出ていると思えました。

バックパッカーという貧乏旅行者にとって一番欲しい情報は、安くて良い宿が何処にあるかという事です。ツアーに参加したり、日本でホテルを予約していくような個人旅行者には必要ないこういった地図も、町や村に着くごとに宿を探す個人旅行者にとっては非常に大事な情報なのです。

世界でもっとも使われているロンリープラネットの日本語版も同様に安宿の場所の紹介に力が入れてあり、同様に使いやすいガイドブックです。それに世界から集められた情報量は日本のガイドブックの比ではないので、より深く旅行しようと思っているのなら、こちらのほうがお勧めです。しかし遺跡などの解説は詳しく書かれているのですが、写真がほとんどありません。

欧米人と一緒に旅行していて、ちょっとガイドブックを見せて欲しいと言われ、「地球の歩き方」を見せると、大概「なんてすばらしいガイドブックだ。写真がたくさん載っていてわかりやすい」と言われます。何が書いてあるかは分からないけど、写真で行きたい場所のイメージがわいてくるのが素晴らしいようです。洋書は写真が入ったものが少なく、中には困ったら日本人を捜してガイドブックを見せてもらうんだといった欧米人もいたりするほどです。遺跡が好きな人なら活字でも行く気は起こるのですが、そうでない人にとっては写真は重要な判断要素になります。そういったことを考えると、写真入りのガイドブックもいいものです。

個人的には・・・、本当に個人的な話ですが、ロンリープラネットの写真は数少ないけど、あれこれと想像を掻き立てられて好きです。歩き方の10枚の写真よりもロンリープラネットの1枚の写真の方が魅力的に感じるほどいい写真が揃っているように感じます。それに写真でイメージを湧かせて訪れるよりも、文章や歴史的背景からイメージを膨らませて訪れる方が、実際に訪れた時の感動が大きくなるというものです。って、遺跡マニアでもないとそうは感じないでしょうね・・・。でも旅とは写真に写っている景色や遺跡、寺社などを確認するものではなく、想像力を働かせ、自分の中で本当に行きたいと思った場所へ行くのが本来の旅かなと思ったりもします。

それぞれのガイドブックの書かれている内容にも注目してみると、歴史や遺跡の解説に関しては結構いい加減なようで、読み比べてみるとどれが本当の事を書いているのか分からないものもいくつかありました。歴史書ではなく、観光のガイドブックなので、少々年号や人物、歴史的な事柄が違っていてもしょうがないところでしょうか。

同じ都市について書かれているページを開いても、「地球の歩き方」に書いてある名所が他には書かれていなかったり、逆に他には書いてある事が「地球の歩き方」に書かれていなかったりといった事も多いです。もちろん他のガイドブック同士で比べても同じ事です。普通に考えれば、それなりの都市になると見るべき場所は無限にあるので、これもしょうがないことです。この辺は編集者の好みとか、力の入れようといった部分になるでしょうか。

ざっくりと幾つかのガイドブックを見た感じ、全てを網羅させるには何冊か持っていかないと駄目かなといった印象です。しかしそれはさすがに重くてたまりませんし、そんな完璧な観光を望んでいる人がいるとも思えません。選ぶ際には会社名などで決めず、一通り眺めてみて自分の行く都市や観光地、行きたい店などが詳しく載っているガイドブックを選ぶのがいいと思います。そして必要に応じて他のガイドブックの必要なページ、レストラン情報やショッピングセンターの地図などを図書館でコピーしたり、観光案内所のサイトから観光情報やパンフレットを印刷して持参するなどといった事をするとより完璧になるでしょう。

地図
究極のガイドブック

地図だけを携えてという旅も乙なものです。
私は大きな地図に自分が旅をした軌跡を
書き込むのが長期旅行中の楽しみでした。

5、ガイドブックについてのまとめ

最後にガイドブックについて簡単にまとめさせてもらうと、旅というものは誰しもが同じような条件で進行していくテレビゲームではありません。十人十色、人それぞれ好みや行動パターンは違うし、季節や気候を含めて周囲の状況もその時々によって異なります。だからガイドブックはそういったゲームの攻略本と同じ位置づけにはなれないのです。ガイドブックに書いてある通りに行動したのにうまくいかなかったと、失敗をガイドブックのせいにして騒いでいる人を見かけると、この人は旅をしたいのか、ガイドブックの真似をしたいのだろうかと考えてしまいます。

事件は現場で起きているといった台詞が流行った事がありますが、旅もまさにその時々で色々なことが起き、自分なりに状況を分析して最善の方法を判断しなければなりません。ガイドブックに書かれていない状況も起こりうるのです。その際にはガイドブックは知恵を貸してくれるかもしれませんが、解決案を出してはくれません。自分で考えて解決しなければなりません。

そう、実際に旅をするのは本ではなく自分自身なのです。あくまでもガイドブックは旅のパートナーでしか過ぎなく、パートナーのいう事をハイハイと聞いてばかりいても自分らしい楽しい旅は出来ませんし、ガイドブックに書いてある場所をガイドブック通りに訪れることが楽しい思い出になるとは限りません。旅とは自分自身の独創的な好奇心を満たす機会なのです。

旅をするのは自分、計画を立てて行動するのも自分、さまざまな選択肢を判断したり、決断するのも自分。その中から楽しさを見いだすのも自分。そしてそれを補助してくれるのがガイドブックであり、様々な媒体の情報なのです。そういったことをしっかりと認識し、うまくガイドブックと付き合うと、旅がよりいっそう楽しいものになっていくのではないでしょうか。

旅や旅人についてのエッセイ
#12、旅の相棒、ガイドブックについて考える

ー 風の旅人 (2019年9月改訂) ー

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