山中湖アイスキャンドルフェスティバル

・山中湖アイスキャンドルについて

多くのカメラマンが三脚を並べて待機していました。

２月の夕方、山中湖湖畔ではずらっと三脚が並び、異様な光景となります。三脚が向いている方向にあるのは富士山で、狙っているのはダイヤモンド富士と呼ばれる現象です。

ダイヤモンド富士とは、富士山の山頂に太陽が重なる現象の事で、理論的には一年中毎日日の出と日没の二回、どこかしらで見ることが出来ます。

ダイヤモンド富士は露出が難しいです。

２月に山中湖湖畔に大勢の写真愛好家の人が訪れるのには理由があって、それは比較的気候が安定しているので高確率で見ることができるし、日没なので天気を見ながら出かけられること。広々としていて場所取りとかあまり気にしなくていいことと、後は一番大事なことですが、構図的に目の前に湖が入りうまく収まるからです。

ちょうどこの時期に富士山周辺を訪れる機会があるのならダイヤモンド富士を見に山中湖畔まで足を延ばしてみてはどうでしょう。なかなか見れるものではありません。

ダイヤモンド富士に関してのだいたいの時間と場所は山中湖町のホームページに記載されています。といっても現地に行けばずらっと三脚が並んでいるので場所がわからないという事はないと思います・・・。

週末訪れるなら河口湖ではウィンターフェスティバルの一環の冬花火もあるので、ダイヤモンド富士の後にそちらを訪れるのも可能です。

この時期ならではの光景です。

これだけ多くの人が集まるならイベントをやって盛り上げようではないか。といった感じの地域のおもてなしのイベント、アイスキャンドルフェスティバルが山中湖畔で行われます。

このイベントは山中湖交流プラザ「きらら」付近でダイヤモンド富士が見えるころに行われ、湖畔にアイスキャンドルとペットボトルのキャンドルを並べ、打ち上げ花火を上げるといったものです。

河口湖のような花火を期待して訪れるとがっかりするかもしれませんが、ダイヤモンド富士と徐々に暗くなっていく中でのアイスキャンドルの光景、そして打ち上げ花火と三度楽しめるのでちょっと得した気分になれます。

・行事の様子

湖に波があるというのも面白いですね。

ボランティアの人たちが頑張って点火していました。
並べて、点火して、そして片づけと、大変です。

富士山の背後の空がきれいでした。

5分程度で終わるのであっという間です。

段々と富士山が闇に消えていきます。
この時間が一番美しく感じるでしょうか。

・感想など

太陽が富士山と重なって沈んでいき、空が徐々に暗くなっていく中でアイスキャンドルが点火され、花火が打ちあがる。とても素晴らしい時間を過ごすことができました。準備や片付けが大変だろうなと思いながらも楽しませてもらいました。

雄大な自然の中で行われ、お勧めのイベントではありますが、ただ・・・、このイベントと重なるときに訪れると非常に多くの写真愛好家の人がいます。

それはいいのですが、必死になり過ぎて写真を撮っているというか、何かに取り憑かれたように写真を撮っているような人も多く、そういう話が通じにくい人に対して免疫が付いていない一般の人からすると「なんなんだこの人達は」と思ったり、場合によっては「邪魔だ」と怒鳴られたりして不愉快な思いをすることもあるかと思います。

そういう意味では町中のイルミネーションなどと違って写真が好きな人以外にはあまりお勧めできない部分もあります。旅は楽しくと思うのですが、こういった光景を見ていると楽しい旅と写真撮影は相容れないものなのかなと考えてしまいます。