御調八幡宮春季例祭
(三原市八幡町 2015年訪問)三原市の北側の山の中に御調八幡宮があります。本当がどうかわかりませんが、豊臣秀吉が三原に滞在したときに訪れて、桜の木を植えたとか。こういった話は余り信ぴょう性がありませんが、備後国総鎮護の肩書を持ち、旧県社の社格を持つ、由緒ある神社というのは確かで、多くの文化財を保持しています。
御調八幡宮は桜の名所としても知られていて、桜の時期には開花情報サイトに載るほどです。その桜の時期、4月の第二日曜日に春季例祭(桜花祭)が行われます。春季例祭では神事や餅撒き、獅子舞が舞われ、4年に一度になりますが、広島県無形民俗文化財に指定されているの花踊りが行われます。
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* 情景素写 *
国道から486号線からの分岐場所には朱色の橋が架かり、鳥居も建てられています。
その鳥居の後ろに枝垂れ桜がいい感じで咲いていました。
木製の鳥居の横には祭礼日らしく、祭りの幟が設置されていました。
よく鳥居の後ろの桜が写真で紹介されますが、この年は早く咲いたので、かなり散っていました。
社殿に到着したらちょうど神事が終わったところでした。
鮮やかな衣装を着た稚児さんがいました。
桜花祭の舞いを務めたのでしょうか。
市長など関係者などのあいさつが行われ、そのあとで招福餅まきが行われました。
ここではなんと菓子パンが宙を舞います。笑
花踊り開始まで少し時間があるので、それぞれ思い思いに時間を過ごしていました。
山の斜面にあり、とてものどかな雰囲気のする神社です。
時間があるので少し散歩してみると、坂道の参道の方にはずらっと石灯籠が並んでいました。
桜の木もあり、風情を感じます。
苔の柔らかい緑が桜とともに春らしさを感じさせてくれます。
神社の下の川沿いには桜が多く植えられています。
桜の名所としても知られていて、満開の時には多くの人が訪れるようです。
神社から少し登ったところには大きな砂防ダムが設置されていました。
この付近にも桜が植えられていて、くつろいでいる人もいました。
開始時間になると、屋根の付いた清明橋から道中行列が始まりました。
獅子舞や道中払いの鬼の後ろに花踊りの太鼓、踊り手が続きます。
踊り手は手に持った手平鉦(チャッパ)を打ちながら進みます。
社殿下の大庭に到着すると、獅子舞が庭を練り歩きます。
ひょっとこの鈴の合図で獅子舞が動き回ります。
場の清めといった感じなのでしょうか。
最後は剣の舞いで締めくくります。
太鼓が先頭です。
太鼓を転がし、叩きながら進んできます。
太鼓を転がす様子は運動会みたいで面白く感じます。
このように太鼓を転がしながら進むというのはあまり見かけません。
踊り手は2列になって進んできます。
手には手平鉦を持ち、左右に打ち下ろすように叩きながら進みます。
軽いシャン、シャンというような音がします。
真ん中に太鼓が据えられ、太鼓を中心に円になって踊ります。
大きな動作はなく、ゆっくりとした動作で手平鉦が鳴らされます。
元々は雨乞いの踊だったのを地域のレクリエーションとして改良し、花踊りにしたとか。
円形になって、お国踊りなど4つの踊りが披露されました。
踊りが変わるというよりはテンポが変わるといった感じでした。
花笠には桜の花や鬼、天神様が描かれています。もう一つは菖蒲でしょうか。
2月の節分、3月のひな祭り、4月の桜、5月の端午の節句といった感じでしょうか。
花踊りの後は獅子舞が披露されました。
最初は剣の舞いが披露されました。
次はササラを持ったひょっとこと鈴を持った獅子舞の踊りです。
獅子舞では珍しい傘を使った舞いです。
なんだか正月のめでたい感じがします。
横から見たらちょっと面白い図になっていました。
沢山舞って、最後は精魂尽きて地面でおとなしくなりました。
山里離れた山の奥に御調八幡宮があります。由緒ある神社で、訪れたときは桜の開花時期だったので華やかな感じがしましたが、普段は木々がうっそうとした感じで、霊験あらたかな雰囲気がするような場所です。
御調八幡宮春季例祭では雰囲気のいい境内の大庭で獅子舞や花踊りが行われました。境内に太鼓や手平鉦の音が凛と響き、多くの人がそれを見守る様子はとても美しい祭りの情景だと感じました。花踊りは4年に一度の公開になりますが、桜の時期に合わせて訪れたい祭りです。
御調八幡宮春季例祭 -風の旅人- (2019年9月更新)