一の坂川ひな流し(山口)
西の小京都、山口市。京都の鴨川に見立てた一の坂川には桜並木が続き、桜が満開になるころ、着物姿の女性によって風流に流しびなが行われます。
・開催場所 : | 一の坂川(山口県山口市) |
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・開催日時 : | 3月下旬か4月上旬の日曜 |
・行事内容 : | 流し雛 |
・備考 : | 2018年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 一の坂川ひな流し訪問記 *
・一の坂川ひな流しについて
山口県の県庁所在地は山口市です。山口市は室町時代にこの地を治めていた大内氏が京に倣って町を整備したことから「西の京都」と呼ばれています。
町を流れる一の坂川を鴨川に見立て町割りが行われ、現在でも川が流れる竪小路エリアや大殿エリアでは古い建物を目にします。
一の坂川には、両岸におよそ600mに渡って約200本のソメイヨシノが植えられています。せせらぎのような川と桜並木、そして古い町並みとの景観が素晴らしく、桜の名所として知られています。
例年3月下旬から4月上旬にかけて満開となり、期間中にはライトアップが行われ、夜桜観賞も楽しめます。
また、一の坂川は天然記念物のゲンジボタルを見ることができ、毎年5月末~6月初旬にかけて「ほたる観賞ウィーク」も行われています。
一の坂川で桜が咲くころ。3月最後の日曜日か、4月最初の日曜日になるかはカレンダー次第ですが、一の坂川ひな流しが行われます。
2016年から始まった行事で、山口に古くから伝わる「徳地手すき和紙」の伝統を次世代に伝えようと、和紙人形作家の冨永嘉子さんの他、徳地和紙の紙すき職人、書家ら約30人による実行委員が主催しています。
流しびなに使われるのはその「徳地手すき和紙」を使用した雛です。紙で作った人形を川へ流す「流しびな」は、平安時代から穢れ払いとして行われてきた行事です。そういった意味でも和紙での流しびなは、懐かしさや伝統といったものを強く感じてます。
流しびなはカラフルなカップ型をしています。前衛的なデザインといった感じがしますが、これには事情があり、最初は笹舟のような形をしていましたが、ここは段差などが多く、すぐ転覆しまったそうです。そこでひっくり返らないようにと改良を重ね、現在の丸いカップのような型になりました。このひな舟は会場で300円~で売られていているので、当日訪れて参加することができます。
また、当日は地域の着物を着た女性の他にも、文化交流の一環で外国人留学生が着物を着て参加してくれ、桜が咲く一の坂川はとても情緒のある光景となります。
・行事の様子
流しびなは10時から始まり、順次流していくといった感じです。用意された分がなくなり次第終了なので、流しびなをやりたい人は午前中のうちに来ておいたほうが安心でしょうか。
流しびなが販売されているのは惣野旅館の横で、ここから川に降りていき、柳橋の下で流します。左右の両岸から流すことができます。
・感想など
その年の桜の開花状況や天気で印象が違ってくるのでしょうが、とても美しい流しびなでビックリしてしまいました。
やっぱり桜の下で行われる流しびなはいいものですね。色とりどりの流しびなが川面に映え、もちろん着飾った女性の方々も美しく、まるで桃源郷に迷い込んだかのようでした。
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* 情報、アクセス等 *
・一の坂川ひな流しの概要
・開催日時 | 2020年3月29日(日) (毎年3月下旬の日曜日) |
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・開催場所 | 一の坂川・惣野旅館付近(山口県山口市後河原) |
・行事内容 | 流し雛 |
・スケジュール | 10時から14時 |
・アクセス等 | JR上山口駅から徒歩10分、JR山口駅から徒歩15分程度。無料駐車場有。 |
・備考 | 当日訪れて行事に参加することができます。 |
・関連サイト |
*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
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