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吉野梅郷梅まつり

関東屈指の梅の里、青梅の吉野梅郷。山の斜面に梅が広がる様子は美しく、人気のスポットとなっています。観梅市民祭りには多くのイベントが行われ、屋台が並び、多くの人でにぎわいます。

・開催場所 :吉野梅郷一帯、梅の公園(青梅市)
・開催日時 :2月上旬~3月3日
・行事内容 :雛めぐりなど
・備考 :20年訪問

*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。

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* 吉野梅郷梅まつり訪問記 *

・吉野梅郷梅まつりについて

真壁のひなまつり 真壁を代表する潮田家の写真
真壁を代表する潮田家

真壁には登録文化財の建物が多いです。

関東で観梅といえばやっぱり青梅。そう思っている人も多いのではないでしょうか。梅の本数も多く、都内から手軽に一日かけて遠出するのにいい距離だし、年配の方に人気の観光地青梅市の近くにあるし、青梅の名前からして梅を見に行きますと気分が盛り上がります。とまあ私なりの解釈が多分に含まれていますが、実際ここは梅の本数も多く、山間で梅の咲く様子も美しく、イベントも多く、人気の梅のスポットになって・・・、いやなっていました。残念ながら平成21年に吉野梅郷地区でウメ輪紋ウィルス(PPV)が発見され、多くの梅の木が伐採されることとなってしまいました。それでも収まらず早期復興のため、平成26年には全ての梅の木が伐採されました。平成28年になると一部の地域での梅の再植栽が可能となり、現在は青梅の梅の里としての復興を目指して、梅林を再生に取り組んでいる最中です。平成31年現在では植樹してから三年目。まだ若い木ばかりですが、梅まつりも復活し、いよいよこれからといった感じとなっています。

青梅の梅と知られていますが、実際に梅の木が多く、梅まつりが行われているのは、青梅市の中心から少し離れた吉野梅郷と呼ばれる地域です。JR青梅線でいうなら青梅の二つ先の日向和田駅あたりの吉野街道沿いの地域で、青梅市梅の公園をはじめ、地元農家の梅園が点在しています。ここにはかつて紅梅や白梅が合わせて2万5千本もあり、開花時期には辺り一面にほのかな香りを漂わせていました。

梅の里の一番の中心となっているのが梅の公園です。現在再生中ですが、ここには120品種、1500本の梅の木が山の斜面に植えられていました。斜面に立地しているので幾重にも重なり合うような梅の絨毯を見ることが出来ます。普段から手入れが行き届いているのか、梅の花の付き方もよく、梅の花としては花のスカスカ感をあまり感じないことが素晴らしかったです。また全体的な花の色合いのバランスがよく、絵になっているという表現がぴったりかもしれません。ただ丘の斜面にある公園なのでそこそこ斜面を歩かなければならないのと、いい写真を撮ろうとするなら梅の木が植わっている斜面が影にならない時間帯を選ばないといけないのが難点でしょうか。また梅の公園の反対側の天沢院がある丘は梅の公園の全体や多摩川方面を眺めることが出来る絶好の眺望ポイントとなっています。

梅祭りはだいたい毎年2月下旬から3月終わりまで行われ、青梅市のホームページには、期間中に全国から30万人以上が訪れるとあるので、その数からも人気は関東一といったところでしょう。普段はこれといった大きなイベントを行っていないようですが、3月中旬の一日だけ梅の公園と神代橋通りで「観梅市民まつり」が行われています。イベントとしては警察や消防のパレード、お囃子、武者行列と寸劇、青梅太鼓、吉野音頭、獅子舞といった郷土芸能に、青梅市民舞踊や高円寺阿波おどりパレードなどが行われます。梅林では野点、琴の演奏なども行われ、当日は郷土物産展、フリーマーケットをはじめ多くの露店が並んで賑わいます。大変盛り上がる一日となりますが、渋滞や混雑の方も大変なものです。

実際に訪れてみた感想としては、まず梅林についてから書くと、とても素晴らしかったです。わざわざ来るかいがあるかなと。私の中では今のところ関東で一番印象に残る梅林となっていますが、残念ながらウイルスに感染し、伐採されてしまいました。現在どんどんと植樹されているので、もう少し月日が経てば今まで以上に素晴らしい光景になるのではないでしょうか。梅まつりの方はちょっと遅い時間に訪れたのでイベントの大半が終わっていました。ただメイン通りとなっている神代橋通りには多くのお囃子の屋台が並び、大勢の人がお囃子を見たり、露店での買い物や軽食を楽しんだりしていました。驚いたのがお囃子の屋台が多いこと。とてもお囃子が盛んな地域のようです。子供たちが楽しそうに屋台や梅林の中でお囃子を演奏している様子を見ながらの梅林の散策は、なんかアップテンポとなり、足取りも軽くなるというものです。

・行事の様子

吉野梅郷 梅まつりの写真
梅の公園入り口

吉野梅郷の中心的存在です。

吉野梅郷 梅まつりの写真
梅の公園全景

一度伐採され、現在では植樹が進んでいます。

吉野梅郷 梅まつりの写真
梅の公園内

とても美しい公園でした。

吉野梅郷 梅まつりの写真
上から見た梅の公園

谷間にあるので時間帯によって日の当たり方が違います。

吉野梅郷 梅まつりの写真
柔らかい日を浴びる梅

時間帯によって楽しめる公園です。

吉野梅郷 梅まつりの写真
梅林でのお囃子

梅と伝統芸能はよく似合います。

吉野梅郷 梅まつりの写真
お囃子の山車

多くの山車が並んでいました。

吉野梅郷 梅まつりの写真
お囃子の演奏

お囃子が盛んな地域で熱が入っていました。

真壁のひなまつり 村井醸造の雛飾りと琴の演奏の写真
村井醸造の雛飾りと琴の演奏

真壁には2つの酒蔵があり、公明や花の井など有名な清酒があります。

期間中の土日には中心部が歩行者天国となり、出店も出て活気があります。人は多くなりますが、車に気を使わないでのんびりと散策を楽しむことができます。

・少し足を延ばして

筑波山山頂の写真
筑波山山頂

山頂付近までケーブルカーで行くことができます。

真壁は筑波山を望む町。車ならドライブを兼ねて筑波山まで足を延ばすのがお勧めです。

・感想など

真壁のひなまつり 旅籠ふるかわの写真
旅籠ふるかわ

ここは建物の2階部分にお雛様が展示されます。

私の中で関東で一番と感じるひな祭りはここで、

吉野梅郷梅まつり 風の旅人 - 2009年訪問

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* 情報、アクセス等 *

・吉野梅郷梅まつりの概要

・開催日時2019年2月24日(土)~3月24日(日) (例年2月下旬~3月下旬(観梅市民祭り3月10日))
・開催場所青梅市吉野梅郷一帯、青梅市梅の公園
・行事内容雛巡りと雛舟などの関連行事
・スケジュール 観梅市民祭り10時~16時
・アクセス等JR成田線佐原駅より徒歩圏内。有料、無料の駐車場有。
・備考公式サイトでパンフレットや散策マップのダウンロードができます。
・関連サイト

*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

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