狛江どんど焼き(賽の神)
狛江の多摩川河川敷では賽の神という古式のどんど焼きが地元のボーイスカウトの協力で行われています。
・開催場所 : | 和泉多摩川河川敷(狛江市) |
---|---|
・開催日時 : | 1月15日前の日曜日 |
・行事内容 : | 雛めぐりなど |
・備考 : | 20年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
広告
* 狛江どんど焼き訪問記 *
・狛江どんど焼きについて
多摩川の下流付近では今でも幾つか大規模などんど焼きが行われています。下流から大田区の六郷どんど焼き、川崎市の丸子どんど焼き、世田谷区の鎌田で行われるどんど焼き、そしてこの狛江で行われる賽の神です。これらに共通しているのは大きな円錐形の櫓を組むことです。そして中が空洞になっている場合が多く、神様を祀ったりします。狛江の場合は小屋として使われ、かつては中で子供がお餅を焼いて食べたり、夜には大人が宴会をして朝まで過ごしたりしたそうです。そういった風習を含めて多摩川流域の古くからのどんど焼き文化が一番強く残っていると感じるのは、ここ狛江の賽の神と呼ばれるどんど焼きかと思います。
狛江のどんど焼きを主催しているのはなんと狛江市ボーイスカウト連絡協議会です。戦前には盛んに行われていた賽の神どんど焼きも戦後になると廃れていきました。それを昭和61年に野営行事をかねて復活させたのがボーイスカウト狛江一団で、それが好評だったので翌年から狛江市のボーイスカウトやガールズスカウトを束ねる狛江市ボーイスカウト連絡協議会が主催で行うようになりました。この賽の神の行事とボーイスカウトの野外活動を基本とする活動趣旨があっていたのだと思います。私も小学校の頃カブスカウトに入隊していましたが、自然にあるものを使って組み立てる事。ロープの結び方からしていい勉強になりますし、準備、活動、後片付けをみんなで分担して行うこと、地域活動をすることなどまさにピッタリだなと感じます。
現在の賽の神の行事は前年の12月に萱刈りに始まります。近年では護岸工事等によって萱刈りも大変な作業となっているようです。そして前日には市内にある活動に協力してくれるお宅から竹を切り出し、それを河川敷に運んで小屋の組み立てが始まります。組み立ては竹を主材料に円錐状に組み、周りをわらや萱で覆っていくといった感じです。内部もいろりを作ったり、古畳を敷いたりして居心地の良い空間を整えます。完成するとその日の夕方は保護者同伴で夜鍋会が行われます。そして夜になると小屋守となったメンバーが小屋に残り、小屋の中で野営をします。更には夜警隊というのもあって小屋の周囲に停めた車で待機しているとか。本格的というか、やっぱり燃えやすいものなので何かあったら怖いですよね。
当日は次々とやってくる地元の人々から正月飾りを預かり、小屋の周りに積み上げていきます。午前10時に式典が始まり、伊豆美神社の宮司による神事が行われた後、隊員が小屋にたいまつで点火します。これは見ていないのですが、小屋の中に松明を投げ込むとか。後は燃え広がるのを防いだりするだけ。会場に設置されたテントではボーイスカウト隊員の母親らが前日から準備した約1500人分のお汁粉や甘酒ががふるまわれます。残念ながら同じ日に他の行事を見たかったので、朝の準備と燃えた後しか訪れることが出来ませんでしたが、ボーイスカウト、ガールスカウト、カブスカウトの人達が楽しそうに作業を行っているのが印象的でした。
・行事の様子
期間中の土日には中心部が歩行者天国となり、出店も出て活気があります。人は多くなりますが、車に気を使わないでのんびりと散策を楽しむことができます。
・少し足を延ばして
真壁は筑波山を望む町。車ならドライブを兼ねて筑波山まで足を延ばすのがお勧めです。
・感想など
私の中で関東で一番と感じるひな祭りはここで、
狛江どんど焼き 風の旅人 - 2010年訪問広告
* 情報、アクセス等 *
・狛江どんど焼きの概要
・開催日時 | 2019年1月13日(日) (例年1月15日前の日曜日) |
---|---|
・開催場所 | 和泉多摩川河川敷(狛江市猪方4ー1ー17) |
・行事内容 | 雛巡りと雛舟などの関連行事 |
・スケジュール | 10時から |
・アクセス等 | JR成田線佐原駅より徒歩圏内。有料、無料の駐車場有。 |
・備考 | 公式サイトでパンフレットや散策マップのダウンロードができます。 |
・関連サイト |
|
*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
広告