黄金崎桜まつり

・黄金崎桜まつりについて

金運に恵まれそうな名がついた岬です。
西伊豆には恋人岬などユニークな名がついた岬が多いです。

伊豆半島の西側、土肥よりも南、松崎や堂ヶ島よりも北、ちょっと交通の不便な場所に黄金崎があります。北の土肥には金山があるので、「おうごんざき」と言ってしまいそうですが、「こがねざき」と読みます。

一説によると「おうごんざき」と間違える人はお金持ちで、「こがねざき」と一発で言えてしまう人は小金持ちとか・・・・。まあ、そんなことはないでしょうが、聞いたときにちょっと面白く感じてしまいました。

馬の頭の形をしていることから馬ロックの名で呼ばれています。

黄金崎は岬全体が西伊豆町黄金崎公園になっていて、ここから見ることのできる崖と駿河湾の眺望が有名です。

この付近の崖の地層は海底火山で形成されたもので、後に温泉水や地熱の作用によって変質したようです。夕日が当って黄金色に輝くのが美しく、有名な夕日スポットにもなっています。

崖の地層自体は登山をする人から見れば特に珍しいものではありませんが、その形、馬の頭に似ているのがとてもユニークです。木の生えている場所も絶妙で、最近では「馬ロック」の愛称で慕われているそうです。

よく見たら裏返しでした。
でも裏返っても「黄金」は黄金でした。

黄金崎には早咲き桜からソメイヨシノや大島桜など約300本の桜が植えられています。

桜の見ごろとなる3月下旬から4月にかけて黄金崎桜まつりが行われます。3月下旬のプレイベントでは桜茶や野点の無料の振舞いが行われたり、ライトアップが行われます。

メインイベントの日には出店が並び、野点や琴の演奏、大道芸などのパフォーマンスや餅撒きが行われます。

・行事の様子

岬の道沿いに桜が植えられています。

プレイベントとして無料の野点が行われていました。
眺めのいい場所でいただくお茶は最高です。

海を入れないと山にある桜といった感じです。

海と空の青と陸の緑の中で桜が美しく咲いていました。

・感想など

西伊豆は荒々しい地形が続いているので岬が多くあります。そして岬には恋人岬や旅人岬、出会い岬に思い出岬・・・等々の名が付けられています。

ここもそういった少々大袈裟な名がついた岬とばかり思っていましたが、なかなかどうして、素敵な岬でした。馬の頭のような岩も面白いし、小さな入り江に桜が咲いている様子もとても印象的でした。

イベントの日には人が多いかもしれませんが、それ以外だと人は少ないので、広々とした風景の中で深呼吸をしたり、芝生に寝転んでみたり、駆け回ってみたりと思い思いに過ごすことができます。自然の中にいることを幸せに感じられる場所といった感じでしょうか。