田んぼをつかった花畑

・田んぼをつかった花畑について

想像以上に広い花畑で、ビックリしました。

田んぼの周りに集落があるといった感じです。

西伊豆にある松崎町には独特のなまこ壁が続く、なまこ壁通りがあります。なまこ壁とは民家や土蔵などの外壁のひとつの様式で、特に防火用の工法と知られ、湿気にも強い事から蔵の外壁に最適だったようです。

こういった古くからの町並みのある中心部よりも東、那賀川の少し上流で春先の３月上旬から５月の連休にかけて、農閑期の52000㎡の田んぼを利用して広大な花畑がつくられます。

歩きやすいように道があります。

訪れたときはアフリカキンセンカが中心でした。

この花畑には６種類の花が植えられていて、アフリカキンセンカ（３月上旬～４月上旬）、るりからくさ（３月中旬～４月中旬）、姫金魚草（３月中旬～４月中旬）、つましろひなぎく（４月上旬～）、ひなげし（４月中旬～）、矢車草（４月中旬～）と順番に開花していき、期間中はいつでも色とりどりの花を楽しむことができます。

花畑は５月のゴールデンウィークまで楽しむ事ができ、ゴールデンウィークには花摘み用に無料で解放され、その後田んぼとして耕され、水が引かれます。

どちらもきれいです。
１度に2度楽しめるというやつです。

川沿いには菜の花も植えられています。

また３月下旬から４月上旬にかけてはすぐそばを流れる那賀川沿いの桜も見頃を迎えます。この那賀川では川沿いの約6kmにわたって1200本もの桜が植えられていて、とてもスケールの大きな桜並木となっています。

花畑の横の川沿いにも多くの桜が植わっていて、花畑と桜が競演します。これが一つの見頃になります。桜の開花時期には桜がライトアップされ、夜桜も楽しめるようになります。

その他花畑に足湯が設置されたり、近年ではリアルかかしで話題になったでしょうか。

桜の時期はおすすめです。

土壌改良や種をまく費用などの問題で花畑の取りやめの話もありましたが、クラウドファンディングや駐車場の有料化などで資金を募り、今後も継続されるようです。

誰が吹き込んだのか知りませんが、村おこし的な感じで一時期こういった田んぼや休耕地を使った花畑が全国で流行りました。

でも今では有料の観光農園以外では大規模なものはあまり見かけなくなりました。何が大変って。雑草です。雑草の除去に手が回らなくなり、やめていくところが多いです。公園の花壇でも大変なので、当然といえば当然です。

こことは限らずこういった花畑のイベントを訪れたときに、また来年も見たいな。来年も続けてほしいな。きれいな花畑をありがとう。という気持ちがあれば、募金箱に100円でもいれて帰ると主催者も助かると思います。普通の祭りをやるよりも実は大変なのです。

・感想など

混雑していない時に歩くと気持ちいいです。

広々とした一面の花畑の中を歩いていると、北の国からのテーマを口ずさみたくなってしまうのは私だけかもしれませんが、恋人達も自然と笑みが出る散歩道といった感じかもしれません。

こんなに広い花畑とは知らずに訪れたので、とても感動しました。スキップしたくなったほどです。誰かを連れていく場合は詳細を知らせずに訪れたほうが喜ぶと思いますよ。