沼津御用邸
ひな人形とつるし飾り展
旧沼津御用邸を利用した沼津御用邸記念公園の西附属邸では毎年2月から3月にかけて古いお雛様とつるし飾りが飾られます。
・開催場所 : | 沼津御用邸記念公園(沼津市) |
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・開催日時 : | 2月~3月 |
・行事内容 : | 雛飾り |
・備考 : | 2014年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 桃の節句ひな飾り訪問記 *
・ひな人形とつるし飾り展について
沼津の南、沼津港よりも少し南側の海岸沿いに沼津御用邸記念公園があります。その名の通りかつて御用邸として天皇家が保養のためにご使用になっていた邸宅です。
この沼津御用邸は明治26年に当時皇太子であった大正天皇のご静養のために造営されたのが始まりです。その後、東附属邸、西附属邸と拡張していきました。
昭和20年の沼津大空襲で本邸を焼失。その後本邸は再建せず、西附属邸が本邸の役目を担っていました。
昭和44年になると御用邸が廃止されました。建物や敷地は沼津市へ移管され、残された東附属邸と西附属邸を中心に沼津御用邸記念公園として整備し、現在は一般に有料で公開されています。
御用邸は明治時代の木造宮廷建築として貴重な建築物で、可能な限り当時の状態に修復されています。また、旧御用邸苑地の芝生地と松林が調和していること、駿河湾の眺望が得られ、松原越しに富士山が展望できることなどから国名勝指定も受けています。
沼津御用邸記念公園の西附属邸では、2002年から敬宮愛子内親王様のご誕生を記念し、また子供たちの健やかな成長を願い桃の節句にあわせ毎年2月上旬から3月の終わり頃の日曜日までお雛様が飾られています。
昔は「桃の節句ひな飾り」と名が付いていましたが、現在では「ひな人形とつるし飾り展」と普通な感じに名が変わってしまいました。展示自体は昔と変わらず、普段は沼津市の歴史民俗資料館で保管されている明治時代後期から昭和にかけてのひな人形と地元の人たちが作ったつるし飾りが飾られます。
2月中旬頃から梅林の梅が見ごろとなり、また3月中旬以降の土日、祝日は野点茶席なども園内で行われます。
・行事の様子
お雛様は入り口近くの女官の間などに飾られます。館内の見学順路的には一番最後になります。
飾られる人形は、残念ながら天皇家が所有していたり、所縁のあるものではありませんが、沼津藩主水野家の大名雛を筆頭に市民から寄贈された江戸後期から明治、大正、昭和の雛人形に地元の創作人形やつるし飾りなどが品よく飾られます。
御用邸の館内は作りが立派で、調度品も一級品ばかりです。そして欧風の文化が入り、椅子などが積極的に取り入れられた和洋折衷の文化を見ることもできます。
ここには天皇家関係の人形はありませんが、一番ここにあったらいいなと思ったのが明治天皇雛です。福岡県の飯塚市のひな祭りで展示されるのですが、なんと立つでもなく、座るでもなく、椅子に座っています。見慣れないポジションなので面白く感じてしまいます。あまり見ないのは天皇の神格化とともに作ることが禁止されてしまったからです。
ちなみに飯塚市のひな祭りは凄いです。飾り方が見事だし、規模も大きいです。私が訪れたひな祭りの中では断トツで一番です。
・感想など
御用邸記念公園は初めての訪問だったので、建物の見学で楽しめて、雛人形で楽しめて、園内の散策で楽しめてとちょっと得した気分でした。
おひな様の展示自体はそんなに多くありませんが、御用邸という高貴な響きと雰囲気のおかげで、えらく豪華なものを見たという気分になってしまいました。
それから館内にはこれでもかと赤絨毯が敷き詰められているので、普段はとても目に付くお雛様の赤い敷物があまり目立たなかったことにもちょっと面白く感じました。
ひな人形とつるし飾り展 風の旅人 - 2014年訪問広告
* 情報、アクセス等 *
・ひな人形とつるし飾り展の概要
・開催日時 | 2020年2月8日(木)~3月29日(日) (例年2月~3月) |
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・開催場所 | 沼津御用邸記念公園(沼津市下香貫島郷2802-1) |
・行事内容 | 雛飾り |
・スケジュール | 9:00~16:30(観覧料410円) |
・アクセス等 | JR沼津駅から伊豆箱根バスで約15分。無料の駐車場有。 |
・備考 | ーーー |
・関連サイト |
*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
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