修善寺温泉
女将の雛飾り
弘法大師が開いたとされる修善寺温泉。温泉街の女将さんたちが大切にしてきたお雛様などが一同に展示されます。
・開催場所 : | 花小道(伊豆市修善寺) |
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・開催日時 : | 2月中旬から3月中旬 |
・行事内容 : | 雛飾り |
・備考 : | 2009年、2014年訪問 *修善寺境内で行われていたとき |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 修善寺温泉 女将の雛飾り訪問記 *
・修善寺温泉 女将の雛飾りについて
伊豆にある修善寺といえば平安時代に弘法大師が開いたという有名なお寺で、その寺の名前が付けられた修善寺の町は門前町、そして温泉郷として栄えています。
修善寺の温泉街の中心を流れる桂川の中には独鈷の湯と名付けられている足湯が設けられています。なんとここは弘法大師が独鈷杵(仏具)で川中の岩を打ち、そこから霊泉を湧出させたと言い伝えられています。今ではすっかりと修善寺温泉の象徴的な存在となっていて、昼間は足を浸している観光客が多いです。
また、修善寺温泉と聞くと文学的な響きを感じる人もいるかと思います。明治時代など古き良き時代には静かな環境を求め、夏目漱石など多くの文豪が訪れ、この地を愛したそうです。現在でも落ち着いた雰囲気が感じられる温泉郷です。
修善寺温泉の春先といえばちょっと丘を登ったところにある修善寺梅林の梅祭りがよく知られています。その影でひっそりと修善寺境内の東側書院の一室でひな祭りが行われていました。
この雛祭りは温泉街の女将さんなどが持ち寄った古いお雛様や人形、時間のあるときに製作したつるし雛や人形を飾ったもので、「女将のもちより雛」と名付けられていました。
最初は規模の小さい無料のイベントで、よければ見ていってくださいといった感じのものでした。後にきちんとした形のイベントとなり、修善寺庭園の観賞も含めて入場料もかかるようになりました。
入場料がかかるようになったとはいえ、修善寺の庭園は普段は非公開で、しかも大正天皇が「東海第一の庭園である」と仰せられたことから「東海第一園」と呼ばれるような立派な庭園です。雛飾りと庭園鑑賞が楽しめるという部分では、ちょっとお得なイベントでした。
現在ではこのひな祭りイベントは独鈷の湯公園の近くにある大正時代に建築されたお宿「花小道」の二階広間に会場を移して行われています。イベントの名前も「女将のもちより雛」から「女将の雛飾り」に変わりました。
期間は2月中旬から3月中旬頃までで、明治から平成までのお雛様や御殿飾り、地元の人の手作り人形が公開されます。期間中には有料ですが、女将の点てるお抹茶というのも人気があり、訪れたときは多くの人が楽しんでいました。
・行事の様子(もちより雛の時)
・感想など
現在では「女将の雛飾り」と名が変わりましたが、以前は「修善寺女将のもちより雛」となかなか魅力的な名がついていました。
持ち物や道具には持っている人の個性や習慣が表れるものです。修善寺の女将さんはどんな人形を持っているのだろう。普通の家庭とは違うのだろうか、商家の人とは違うのだろうか。女将のもちより雛という響きに色々と期待して訪れました。
古いものでは享保雛、明治時代のものも飾られていましたが、全体的には昭和の段雛が中心でした。人形自体にはあまり差異はない感じでしょうか。でもそれ以外の人形では動きのある感じの芸者風の人形が多かったり、花魁の様な人形が多かったりするのは、やはり温泉街の女将だったり、そこで育った人たちの好みの部分なのかな・・・。って、勝手にイメージを膨らませてしまいました。
修善寺温泉 女将の雛飾り 風の旅人 - 2009年、2014年訪問広告
* 情報、アクセス等 *
・修善寺温泉 女将の雛飾りの概要
・開催日時 | 2020年2月22日(土)~3月15日(日) (例年2月中旬から3月中旬) |
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・開催場所 | 花小道(伊豆市修善寺3465-1) |
・行事内容 | 雛飾り |
・スケジュール | 午前9時30分~午後4時30分 |
・アクセス等 | 伊豆箱根鉄道修善寺駅からバス。有料の駐車場有。 |
・備考 | 入場料300円 |
・関連サイト |
*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
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