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稲取温泉雛のつるし飾りまつりのパンフレット
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稲取温泉
雛のつるし飾りまつり

東伊豆の稲取温泉は「つるし雛」発祥の地であり、多くのつるし飾りを展示した雛のつるし飾りまつりが行われます。

・開催場所 :稲取温泉(文化公園の雛の館、むかい庵など)
・開催日時 :1月下旬~3月下旬
・行事内容 :雛飾り
・備考 :2014年訪問

*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。

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* 稲取温泉 雛のつるし飾りまつり訪問記 *

・稲取温泉 雛のつるし飾りまつりについて

つるし雛の数々 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
つるし雛の数々

一つ一つ丁寧に作られています。

伊豆半島の東岸、河津桜で有名な河津町の少し北の半島部分に稲取温泉があります。

古くから人気の温泉地で町内の海辺には大きなホテルが並び、集落には旅館や民宿、飲食店や土産屋が並んでいて、いかにも温泉街といった雰囲気のする地域です。また稲取漁港で水揚げされる金目鯛も有名です。

ここ稲取は海産物や温泉以外にも有名なことがあります。それは「つるし雛」発祥の地であることです。

もらったパンフレットによると、稲取でのつるし飾りの風習は江戸時代後期頃から行われるようになったようです。世間では豪華な雛人形が流行っていましたが、なかなか庶民には買えるものではありません。

そこで母親や祖母が子供のために手造りで小さな人形を作り、それをつるし飾りにしました。子や孫の成長を願って作られる様々な人形にはそれぞれに込められた意味があり、稲取では和細工として受け継がれてきたとのことです。

ちなみにつるし飾りは縁起物なので、「吊るし」という漢字表記は縁起物には不適当ということで、「つるし雛」「つるし飾り雛」といった表記が一般的になっています。

稲取文化公園 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
稲取文化公園

河津桜がきれいでした。足湯もあります。

稲取でのひな祭りは、「雛のつるし飾りまつり」と名付けられ、1月中旬頃から3月終わりまでの長い期間行われます。雛祭りの期間が終わると今度は端午の節句の飾り付けとなり、秋にも特別展が行われていたりするようで、ほぼ年中つるし雛が見られるようになっています。

ひな祭りが行われるようになったのは1998年から。昔は小規模でしたが、つるし雛発祥の地ということもあって徐々に脚光を浴びるようになり、訪れる観光客も多くなりました。

現在は無料の足湯や芝生の広場に多くの花壇のある文化公園の雛の館と、町から少し外れますが、漁港の北側の海辺にある「むかい庵」の二会場がメイン会場となっていて、どちらの館内にも多くのつるし雛が飾られます。この他には2月下旬からひな祭りの頃まで三嶋神社の階段を利用した段飾りが行われます。

・行事の様子

文化公園の雛の館 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
文化公園の雛の館

ちょうど河津桜がきれいでした。

メイン会場となっているのが、稲取文化公園の雛の館で、この公園内にはなんと一度に50名も入れる足湯「雛の足湯」があります。しかも浴槽が温度の違う5つのブロックにわかれているので、好みの温度で利用できるといった優れものです。この他にも芝生の広場や多くの花壇があり、大勢でもくつろげる公園となっています。

雛の館内の様子 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
雛の館内の様子

和風の建物に上品に飾られています。

つるし雛の展示 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
つるし雛の展示

お雛様が沢山のつるし飾りに囲まれていました。

雛の館では和風といった雰囲気の館内に整然といった感じで多くのつるし飾りが展示されています。つるし雛はお雛様の左右に一対で飾るのが基本のようで、他とは少し違うと感じたのは、つるし飾りが長いことでしょうか。そういったつるし雛が天井から大量につり下がっている様子は圧倒されます。

つるし雛には色々な形をしていますが、それにはその形に色々な思いが込められているからです。そういった事が分かる人、或いは自分で作っていて雛飾りに興味がある人なら大量に展示してあるつるし雛はとても魅力的でしょう。

コンテスト用の作品 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
コンテスト用の作品

つるし飾りのコンテストも行われています。

和風の展示 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
和風の展示

和風といった展示です。
外国人が喜びそうです。

河津桜の開花と重なる時期には多くの人が稲取を訪れます。見学中も観光バスが何台も到着し、団体さんがぞろぞろと入ってきて館内はごったがえしていました。興味がある人は足を止めて見ていますが、そうでない人は何枚か写真を撮って足早に出ていくといった感じです。

訪れたときはちょうど賑やかな団体客がいて、そういった雰囲気の中で鑑賞していると、あまり数が多いのもな・・・。ごちゃごちゃして煩わしいかも・・・などと思ってしまいました。

むかい庵 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
むかい庵

海沿いにあるもう一つの会場です。

享保雛 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
享保雛

古い人形も置いてあります。
つるし飾りに囲まれ、楽しそうでした。

お雛様とつるし雛 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
お雛様とつるし雛

沢山のつるし飾りにお雛様が囲まれていました。

「むかい庵」の方は雛の館に比べると小規模な展示ですが、こちらの方が人は少ないし、江戸時代の享保雛も展示してあるし、訪れたときは入場料も安かったのでちょこっと見学するにはいいかなと思ったのですが、現在ではメイン会場と値段が変わらなくなっていました。展示内容も増えたのでしょうか。

それ以外には「むかい庵」近くの素盞嗚神社では期間限定ですが、階段を利用した雛飾りが行われたり、幾つか協賛会場でもつるし雛が展示されます。また町中でも多くのつるし雛を見かけ、町がつるし雛一色といった感じを受けますが、これは販売目的で店先に吊しているものがほとんどです。

・少し足を延ばして

河津の桜並木の写真
河津の桜並木

河津川沿いに桜並木が続いて美しいです。

河津桜の開花時期なら少し足を延ばして河津桜で知られる河津町を訪れるのがお勧めです。といっても河津桜を見に行った人が稲取に寄っていく場合の方が圧倒的に多そうですが・・・。

・感想など

つるし雛 稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの写真
つるし雛

多くのつるし飾りが展示されていました。

個人的には「つるし雛」と「よさこい」はよく似ているなと感じます。老化防止のためとか、コミュニティーへの参加とか、そういった目的で行う人が多いからです。

その目標がよさこいの場合は大会への参加であり、つるし雛の場合はひな祭りとなります。各地でひな祭りが盛んに行われるようになった理由は町おこしというのもありますが、せっかく作ったものを発表する場をつくっているといった事もあるかと思います。特に女性が中心となって行う行事は少ないので、商工会や商店街の女性部が活躍できるいい機会となります。

そういったひな祭りを訪れると、本場の稲取ではという言い方をする人も多く、よさこいでいうなら本場高知の団体が一目置かれる存在なのと同じで、稲取は関東のつるし雛の聖地的な存在になっている感じがします。

稲取を訪れてみて、そういったつるし飾りの聖地を訪れた満足感はありましたが、でもつるし飾りはつるし飾りでしかないので、ただ見るだけの人間にはなかなか差異を見出すのが難しいですね。それに各地で盛んに行われていることは、今後はわざわざお金を払ってまでつるし飾りを見たいという人が少なくなっていくかもしれませんね。

稲取温泉
雛のつるし飾りまつり
風の旅人 - 2014年訪問

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* 情報、アクセス等 *

・稲取温泉 雛のつるし飾りまつりの概要

・開催日時2020年1月20日(月)~3月31日(火) (例年1~3月)
・開催場所稲取温泉(文化公園の雛の館、むかい庵など)
・行事内容雛飾り
・スケジュール9時から17時まで
・アクセス等伊豆急稲取駅より徒歩少々。無料の駐車場有。
・備考公式サイトでパンフレットのダウンロードができます。
・関連サイト

*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

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