河津桜まつり

・河津桜まつりについて

ピンク色が濃い花を咲かせます。

桜といえば卒業式や入学式の頃に咲くソメイヨシノが一番よく知られていますが、ソメイヨシノよりも一か月以上早く咲く品種もあります。世間一般にソメイヨシノよりも早く咲く桜を「早咲き桜」といい、その中でも河津桜が有名です。

河津桜は伊豆の南、稲取温泉と下田の間にある河津町が原産の桜です。ピンク色が濃い花をしていて、ソメイヨシノよりも開花している期間が長いのが特徴です。

地域の人が河川敷でたまたま見つけた原木を植えたのが始まりで、後にカワヅザクラとして品種登録されました。オオシマザクラ（大島桜）とカンヒザクラ (寒緋桜)の自然交雑種と推定されています。この原木は今でも見ることができます。

原木とあって人気の木です。

河津町では地域の人によって町を流れる河津川の堤防を中心に桜が植樹されました。川沿いには桜並木が約3km続いていて、桜の時期にはとても美しい風景になります。菜の花も植えられているので、桜のピンクと菜の花の黄色、周囲の山々の緑と澄んだ空が合わさってとても美しいです。

桜の開花時期にあたる、だいたい２月上旬から３月上旬までの約１ヶ月間、河津桜まつりが行われます。イベント自体は特に何があるというわけではないのですが、ひたすら川沿いには物産展や露店が並びます。夜にはライトアップが行われ、夜桜も楽しめるようになっています。

関東からの人気のツアーイベントとなっていて、週末には一足早い春の訪れを求めて多くの観光客が訪れます。そして満開時期の週末になるとループ橋からの414号も、伊東方面からの135号も訪れる車、帰る車で大渋滞します。

・行事の様子

駅や駐車場から歩く人が多いです。
線路よりも河口にも桜並木が続いています。

メイン会場となっている笹原公園付近の様子です。

豊泉の足湯処がある付近です。
この付近まで来ると人が少なくなります。

河津桜祭りの見所としては、線路からメイン会場付近の川沿い、そしてちょっと上流の峰温泉付近の川沿い、そして少し離れたループ橋付近の三カ所です。

河口から約3キロも桜並木が続いているので、ある程度見て回ろうと思うと、そこそこ歩くことになりますし、似たような風景の連続なので、メイン会場付近は混むけど、上流はそこまで人が多くないといった感じでした。

メイン会場前なので歩く人が多いです。

観光客が多く来るので大忙しです。

この付近は夜でもそこそこ人が多いです。

桜のトンネルになっているのでライトアップが美しいです。

期間中は線路付近、峰温泉、ループ橋下の三カ所でライトアップされています。お勧めは峰温泉の桜のトンネルとループ橋下でしょうか。昼間とは違った雰囲気を楽しむことが出来ます。

ループ橋の真ん中にも桜が植えられています。
下から見るとちょっと面白い絵になります。

ループ橋付近にも桜が植えられています。
比較的穴場的な感じでした。

ループ橋もライトアップされます。
ちょっと面白い光景です。

川沿いとループ橋付近では標高が違うので１週間くらい開花時期がずれます。川辺での満開のシーズンが過ぎてしまってもループ橋に行けばといった感じでちょっと長めに桜を楽しめます。ただここは山間にあるので、日が傾く夕方に訪れると日陰になってしまいます。帰りに寄るのではなく、こっちを先に訪れたほうがいいかなと思います。

伊豆をバイクでツーリングする人は多いですが、2月頃はまだ少なめ。とはいえ梅祭りでは希少なバイクの人もさすがにここでは多く見ます。なんていっても桜の香りを感じながらバイクに乗るのは気持ちがいいですからね。特にループ橋辺りはこの時期に来なければいつ来るんだといった感じです。

・感想など

きっとお気に入りの風景を見つけられるはずです。

河津といえば河津桜。2月頃に訪れることのできる旬な目的地、或いは旅心を誘う場所というのが以前は少なかったので、春先に伊豆に小旅行といった感じで爆発的に人気になった感じがします。

河津川沿いの桜並木はとても美しく、川沿い以外にも各所にいい風景があり、人気になるのも訪れてみて納得です。特に夕時の風景が私のお気に入りです。

近年では関東近辺に早咲き桜のスポットも増え、菜の花などの花を植える地域もあり、駐車料金も高くなってしまったし、昔ほどの人気はないのかなといった感じがします。人が少ない方がここの良さを感じることができるので、その兼ね合いが・・・といったところでしょうか。