熱海梅園梅まつり
明治時代に熱海温泉街近くの斜面に温泉療養のため熱海梅園が造られました。歴史ある梅園では開花時期には梅まつりが行われます。
・開催場所 : | 熱海梅園(熱海市梅園町8-11) |
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・開催日時 : | 1月~3月上旬頃 |
・行事内容 : | 花見、ステージなど |
・備考 : | 2009年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 熱海梅園梅まつり訪問記 *
・熱海梅園梅まつりについて
伊東線の来宮駅の西側、ちょうど熱海から熱海峠へ向かう途中の斜面に熱海梅園があります。
この梅園は明治19年に開園したという歴史ある観賞用梅園です。開園にあたって温泉の町らしいエピソードがあり、当時温泉療養施設である「きゅう汽館」(旧「大湯」)が完成し、内務省初代衛生局長の長与専斎氏が熱海に赴任したそうです。
そして「温泉がよく病気に効くのは、ただその中に含まれている塩気や鉄精にばかり頼らず、適当な運動をするからである。もし、一日中室にいて、温泉に浸かっていたら倦きもし、疲れもして、養生にならない・・・」と提唱したそうです。
それを聞いて横浜の豪商・茂木惣兵衛氏をはじめ、中山神奈川県議会議員、地元の日吉、小松、露木の諸氏が協議して、梅園の造成を行ったとか。温泉療養のための運動施設的な役割として造られたというのが面白いところです。
ここでは「早咲き日本一」とキャッチフレーズを付けているように、1月から梅祭りが始まります。そして約2ヶ月間という普通の梅祭りでは考えられないほど長い間梅祭りが開かれます。
それはここには樹齢100年を越える梅の古木をはじめ、58品種、計464本もの梅が植えられているからです。そのため早咲き→中咲き→遅咲きと順次開花していき、期間内のいつ訪れても園内のどこかしらで梅が開花しているといったわけです。
ちなみに内訳は、早咲き262本、中咲き106本、遅咲き95本となり、なるべく早い時期、1月中が一番園内が華やかのようです。さらには熱海温泉街を控える場所柄だけあって、期間中の週末などには熱海芸妓連による演奏や演技、甘酒のサービス、ミス熱海の撮影会などといったイベントが多く行われているのも魅力です。
・行事の様子
園内の見どころは梅園五橋、梅園六名木、梅見の滝、多くの句碑や記念碑などで、中山晋平記念館や澤田政廣記念美術館といった施設もあります。
また足湯も設置されているので、途中で疲れたら一休みするといいかもしれません。中には変わった庭園があるなと思ったら韓国庭園でした。2000年に日韓首脳会談が熱海市で行われ、その翌日に森総理大臣と金大統領が梅園を訪れたとかで、それを記念して韓国の古庭園を再現したようです。
梅まつりや梅園については、もちろん訪れた時の開花状況によって異なると思いますが、私が訪れた2月中旬はあまり梅園の迫力がないというか、華やかさがないというか・・・、ちょっと寂しい状態でした。
その理由はキャッチフレーズの「早咲き→中咲き→遅咲きと順番に開花していくので、2か月の祭り期間中充分に梅をお楽しめる」という部分です。結局のところ一度に多くの梅が咲いているわけではないので、訪れるタイミング、たぶん早咲きのピークを過ぎたら後は下り坂といった感じで、梅園は広くて人も多いのだけど、梅の方が・・・・といった感じでいまいち面白味がないかもしれません。
おまけに健康を考えて造られただけあって坂が多いこと。園内は庭園風に造られているので、梅がなくてもそこそこ散策は楽しめるかと思いますが、梅があまり咲いていないと歩くのが気分的につらくなるかも。
・感想など
訪れた時期が悪かったせいもあり、料金のわりにはいまいちといった感じでした。でも宿泊して朝晩の祭りがやっていない無料の時間帯に健康を兼ねて歩くのには気持ちのいい場所だと感じます。
それと芸妓連などによるイベントが多いので、そういった日や時間に合わせて訪れると、熱海の梅園に訪れた満足感も高く、値段も気にならないかもしれません。
熱海梅園梅まつり 風の旅人 - 2009年訪問広告
* 情報、アクセス等 *
・熱海梅園梅まつりの概要
・開催日時 | 2020年1月11日(土)~3月8日(日) (例年1月~3月上旬頃) |
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・開催場所 | 熱海梅園(熱海市梅園町8-11) |
・行事内容 | 花見、ステージイベント |
・スケジュール | 8:30~16:00(時間外は無料入園可)、週末にイベントが行われます。 |
・アクセス等 | 熱海駅からバス。来宮駅から徒歩約10分。有料の駐車場有。 |
・備考 | 入園料300円。 |
・関連サイト |
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*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
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