
下北沢天狗まつり
下北沢駅の北側、下北沢一番街商店街では天下一天狗道中といった天狗が練り歩く変わった節分行事が行われています。
・開催場所 : | 下北沢一番街周辺(世田谷区北沢)) |
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・開催日時 : | 節分前の週末 |
・行事内容 : | 雛めぐりなど |
・備考 : | 20年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 下北沢天狗まつり訪問記 *
・下北沢天狗まつりについて

真壁には登録文化財の建物が多いです。
小田急線と京王井の頭線が交わる交通の要所にあるのが下北沢です。乗換客も多く、中でも学生が多い事から町に活気があり、若者の町としても知られているでしょうか。その下北沢駅の少し北側に曹洞宗大雄山真竜寺があります。名前の通り足柄にある大雄山が本山で、本山同様に道了尊(天狗様)が祀られています。そして節分の頃になると、一風変わった節分祭、下北沢天狗まつりが行われます。
下北沢天狗まつりは、きちんと節分の日に行われる訳ではなく、節分前の週末に行われています。商店街が主催となって行っている事からも、寺や神社が行う正統派の節分行事というより商店街用のイベント色の強い行事となっています。この祭りの目玉は天下一天狗道中という事になるのですが、商店街を練り歩きながら豆をまくといった節分行事というのは他ではあまりない行事かと思います。しかも鬼ではなく天狗が登場って・・・。さすがは若者の町下北沢といった感じの豆まきだなと最初は思ってしまったのですが、よく調べてみると、真竜寺が建てられた昭和4年頃から行われていたとか。実は伝統ある行事という部類になるようです。ただ、昭和40年頃から昭和53年までは中断していたので、現在行われているのは第二期天狗道中といった扱いになります。
下北沢天狗まつりはまず金曜日から始まります。金曜日の夜、「烏天狗道中前夜露払いの儀」といって予め来て欲しいと頼んだ飲食店に烏天狗が登場し、店内で豆をまいていくといったものです。これは近年始められたもので、飲食店が多く、若者の町といった下北沢らしいイベントです。そして土曜日の午前中は子供達によるちびっこ天狗道中が行われます。そして午後からメインイベントの天下一天狗道中という豆まきパレードが行われます。日曜日にもイベントが行われますが、商店街のスタンプラリーといった感じのものです。
天下一天狗道中について紹介すると、私が訪れたときは真竜寺で式典や儀式などが行われ、そして天狗とともに裃姿の年男など100人あまりが町を練り歩きました。今では商店街入り口の特設会場になったようです。道中は先頭は商店街会長だったでしょうか。そして区議会議員の人や天女役?の人などが続き、白い衣装をまとった太鼓部隊が続き、赤い面を付けた大天狗、黒い面を付けた小天狗、そして大勢の年男、年女が続いて、一番後ろは高さ3m、幅約2mの大きな天狗の面を載せた台車が続きます。そして所々で豆をまきつつ進み、何カ所かの決められた場所で一列に年男や年女が並んで大々的に豆をまきます。豆まきは何処でも同じで熾烈な争奪戦が繰り広げられますが、ここでは景品の入った袋などはないし、下さいと頼めば豆をくれるので争奪戦を楽しんでいるといった感じでした。
そして途中で休憩を挟んで商店街を回り、真竜寺(現・特設会場)に戻っていきます。そして本格的な豆まきが行われ、今度は景品の引換券が入った袋などが混ざるようなので、今度こそ熾烈な豆まきになるのではないでしょうか。こちらの方は訪れたことはないので詳しくはわかりません。
ここでの特徴は「鬼は外」と言わない事です。それは天狗に関係していて、ここの天狗は道了尊の化身とのことで威徳と神通力で厄災を追い払ってくれます。それに真竜寺を開いた道海禅師の教えにも「心の中に福が充満すれば、鬼は自ら退散していく」とあり、「鬼は外」と言う必要がないから言わないのだそうです。ちなみに天狗の長い鼻は商売繁盛を、葉うちわは平和を、高下駄はどんな困難にも負けない勇気を表しているとの事です。場所によっては天狗の鼻は子孫繁栄を表していることもありますが・・・。
感想としては面白い豆まきだなといった感じです。誰でも楽しめるし、何より見ていて楽しいものです。区議の人もまあ選挙目的と言えばそれまでだけど、祭りを盛り上げるように声を張り上げて頑張っていました。なんていうかやっている人と見ている人、そして町全体が一体となり、豆をまいて商売繁盛や家内安全を願っている感じでしょうか。狭い路地が続く下北沢駅周辺だし、小売店が多い商店街なので、それなりに盛り上がるイベントとなっています。しかしながら年々その混雑が増してきていて、徐々にのどかな豆まきから余裕のない豆まきに変わりつつあるような感じです。
・行事の様子

先頭の露払い

狭い商店街を練り歩きます。

繁華街では多くの人が見守っていました。

鼻が砲身の赤い戦車みたいです。

商店街の路上で行うのは珍しいです。

皆さん楽しそうでした。

当然ながら後始末をしなければなりません。

以前はここがメイン会場でした。

真壁には2つの酒蔵があり、公明や花の井など有名な清酒があります。
期間中の土日には中心部が歩行者天国となり、出店も出て活気があります。人は多くなりますが、車に気を使わないでのんびりと散策を楽しむことができます。
・少し足を延ばして

山頂付近までケーブルカーで行くことができます。
真壁は筑波山を望む町。車ならドライブを兼ねて筑波山まで足を延ばすのがお勧めです。
・感想など

ここは建物の2階部分にお雛様が展示されます。
私の中で関東で一番と感じるひな祭りはここで、
下北沢天狗まつり 風の旅人 - 2009、2010年訪問広告
* 情報、アクセス等 *
・下北沢天狗まつりの概要
・開催日時 | 2019年2月9日(土)~3月24日(日) (例年節分前の週末(2019年2月1日~3日、天狗道中は2日)) |
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・開催場所 | 下北沢一番街周辺(世田谷区北沢) |
・行事内容 | 雛巡りと雛舟などの関連行事 |
・スケジュール | 天狗道中は13時半~16時 |
・アクセス等 | JR成田線佐原駅より徒歩圏内。有料、無料の駐車場有。 |
・備考 | 公式サイトでパンフレットや散策マップのダウンロードができます。 |
・関連サイト |
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*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
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