
喜多見氷川神社の節分祭
世田谷の喜多見氷川神社では無形民俗文化財に指定されている「鬼問答」と「大国舞」「恵比寿舞」との一連の迫儺神事が行われます。
・開催場所 : | 喜多見氷川神社(世田谷区喜多見4丁目26-1) |
---|---|
・開催日時 : | 2月3日 |
・行事内容 : | 雛めぐりなど |
・備考 : | 20年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
広告
* 喜多見氷川神社の節分祭訪問記 *
・喜多見氷川神社の節分祭について

真壁には登録文化財の建物が多いです。
世田谷の西の端に喜多見という地名があります。区外の人にはあまり馴染みのない土地かもしれませんが、かつてここに喜多見藩があったり、江戸の地名となった江戸氏が暮らしていたりと実は古くから栄えていた土地でもあります。喜多見の村社は喜多見氷川神社になります。一応言い伝えによれば天平十二年(740年)の創建で、神社は現在よりももっと多摩川岸に近いところに立地していたようです。ただ、延文年間(1356~1360)に多摩川の洪水が起き、その時に古文書などの一切が流失してしまったので、はっきりとは分からないそうです。この氷川神社では節分の時に、「鬼やらい」の神事が行われることで知られています。これは「鬼問答」、そして「大国舞」「恵比寿舞」との一連の迫儺神事の事で、都内では珍しく、貴重な民俗行事として世田谷区の無形民俗文化財にも指定されています。
喜多見氷川神社の節分祭は、まず神主や猿田彦、福の神や大黒様、そして参列者が鳥居をくぐって参道を進むところから始まります。そして手水舎の水で清め、社殿へ。そして式典が行われます。祝詞が奏上され、参列者によって迫儺の豆まきが行われると、赤・青・黒・白に色分けされた4匹の鬼がやってきます。参列者は慌てて社殿内に入り、神主は社殿に入ろうとする鬼の前に立ちはだかります。どうにか入ろうとする鬼ですが、神主が邪魔で入れません。そこで問答が始まります。鬼が荒々しく鹿杖で床をたたきながら「そこどけ、そこどけ」と言うと、神主が「不思議なるものみえて候、何者ぞ、名のり候らへ。早く名のり候らへ」と冷静に尋ねます。鬼が「それがしに候か?」ととぼけるものの、「早く名のり候らへ」と神主はせかします。赤鬼、青鬼が「見るも、聞くも、そら恐ろし。それ、赤き息 ほっとつけば、七日七夜の病となる。それ、青き息、ほっとつけば、疫病となる。よって節分毎に、まかりいで、人の命をねらい候。鬼は内と、声がした。よって、まかりいで候」と言うも、「言わぬ、言わぬ」と神主、鬼達は「腹ぺこだ、腹ぺこだ!」とわめくものの、「悪しき鬼どもだ。おのが住家にあらず。もとの山へ帰り候らへ。」と神主はスルメを与えて、一同で「それ追い出せ! 鬼は外、鬼は外・・・・・」と言い、桃の弓といり豆を投げて鬼追いをします。「ゆるさせ給へ」と叫びながら逃げるのですが、この時は観客もマメを投げ、場は大いに盛り上がります。
そして鬼が去ると、再び参列者や神主が社殿前に並び、今度は東の空高くに向かって「福は内」と豆をまきます。すると恵比寿神と大黒様様とひょっとこが社殿へやってきます。社殿に上がると囃子・大拍子の調べにのって、恵比寿神とひょっとこによって「恵比寿舞」が舞われます。最後に大きな鯛を釣り上げて、にっこり恵比寿顔になります。引き続いて、大国様によって祝詞が奏上され、小槌から縁起物をばらまきながら、目出度い舞を舞います。そして最後には三人で縁起物を撒きます。境内では甘酒のサービスも行われます。有名人来たり、お菓子が大量にバラ泣かれたりするような節分祭ではあありませんが、こういった伝統的なものもいいものだなと感じる節分祭かと思います。
・行事の様子

例大祭のように行事が行われます。

参列者によって迫儺の豆まきが最初に行われます。

宮司と鬼の対決です。

桃の弓といり豆を投げて鬼追いをします。

追儺の後に舞いが行われます。

甘酒の接待も行われます。

真壁には2つの酒蔵があり、公明や花の井など有名な清酒があります。
期間中の土日には中心部が歩行者天国となり、出店も出て活気があります。人は多くなりますが、車に気を使わないでのんびりと散策を楽しむことができます。
・少し足を延ばして

山頂付近までケーブルカーで行くことができます。
真壁は筑波山を望む町。車ならドライブを兼ねて筑波山まで足を延ばすのがお勧めです。
・感想など

ここは建物の2階部分にお雛様が展示されます。
私の中で関東で一番と感じるひな祭りはここで、
喜多見氷川神社の節分祭 風の旅人 - 2009、2010年訪問広告
* 情報、アクセス等 *
・喜多見氷川神社の節分祭の概要
・開催日時 | 2019年2月9日(土)~3月24日(日) (毎年2月3日) |
---|---|
・開催場所 | 喜多見氷川神社(世田谷区喜多見4丁目26-1) |
・行事内容 | 雛巡りと雛舟などの関連行事 |
・スケジュール | 10時から |
・アクセス等 | JR成田線佐原駅より徒歩圏内。有料、無料の駐車場有。 |
・備考 | 公式サイトでパンフレットや散策マップのダウンロードができます。 |
・関連サイト |
|
*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
広告