白岡八幡神社 春の例大祭
花嫁祭・駒寄祭
埼玉県の白岡市にある白幡八幡神社の春季大祭は、かつては里帰りした花嫁が参拝することから花嫁祭りと呼ばれていました。
・開催場所 : | 白岡八幡神社(埼玉県白岡市) |
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・開催日時 : | 3月第2日曜 |
・行事内容 : | 神事、巫女舞等 |
・備考 : | 2012年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 白岡八幡神社 春の例大祭訪問記 *
・白岡八幡神社 春の例大祭について
埼玉県の東部、南に蓮田市、北を久喜市に挟まれるように白岡市があります。日光街道と中山道の間にある町で、私自身それなりに地理に明るいと自負していましたが、ここに来るまでその存在を知りませんでした。
白岡市は昭和29年に3村が合併した際に白岡駅の名から白岡町と名付けられたのが始まりで、白岡という地名の由来となっている説の一つに白岡八幡神社の由緒が挙げられています。
神社の縁起によると、嘉祥二年(八四九)に名僧と名高い慈覚大師円仁によって勧請されたとされています。その時に、大師の前に三羽の白い鳩が舞い遊び、その様子を見た大師が「白鳩の住める岡」ということで、白岡と命名したそうです。
三羽の白い鳩の化身なのか、白岡八幡宮は、応神天皇(正八幡)、仲哀天皇(若宮八幡)、神功皇后(姫宮八幡)の三座を祀る神社で、古くからこの地の人々の信仰の拠り所となっていました。
この白岡八幡神社では3月第2日曜日にその年の豊作と無病息災を祈願するための春の例大祭が行われます。当日は境内に模擬店が並び、神楽殿ではお囃子などの奉納が行われます。
この祭りは別名「花嫁祭り」とも呼ばれています。といっても現在では名前だけが残っている状態ですが、昭和30年ごろまで神功皇后の逸話にあやかり、里帰りした新妻が花嫁姿でお参りしていたそうです。
また、境内社の「神馬社」で行われる駒寄祭も(以前は3月15日)も同時に行われます。こちらも昔とは祭礼の風景が違っていて、かつては近郷の農耕馬が祭礼日に合わせて着飾って飼い主に引かれて参拝に来ていたそうです。
そして隣の公園でうちの馬は立派だろ。いや、おらの馬の方が上だ。といった感じで草競馬を行い、大いに賑わってそうです。
戦後になり、社会が豊かになっていくとともに、農業の機械化が進み、馬を飼う人が少なくなっていきました。次第と馬寄せの風習は衰退していき、花嫁祭りと同じように名ばかりになってしまいました。
現在では馬寄せではありませんが、馬に関わる祭りとして近くの乗馬クラブの馬がやっきて祭礼に参加します。
・行事の様子
祭礼当日は午前中から神楽殿で奉納が行われます。子ども囃子や巫女舞、太鼓の演奏など夕方まで続きます。
13時半からは神馬社で駒寄祭が行われ、続いて本殿で例大祭が行われます。境内には少しですが、模擬店や植木市が並び、お餅のふるまいがあったり、300円で乗馬体験ができます。
・感想など
馬の祭りだった名残りで、馬が神事に参加している様子はとても面白かったです。馬の耳に祝詞が届いたでしょうか。
昔は花嫁祭、駒寄祭とそれぞれ賑やかに行っていたようですが、今では一つにまとめられ、境内も少し寂しい状態でした。
乗馬ができたりとユニークな祭りなので、地域の人たちでもっと盛り上がればいいなと思ってしまいました。
白岡八幡神社 春の例大祭花嫁祭・駒寄祭 風の旅人 - 2012年訪問
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* 情報、アクセス等 *
・白岡八幡神社 春の例大祭の概要
・開催日時 | 2020年3月8日(日) (例年3月第二日曜) |
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・開催場所 | 白岡八幡神社(埼玉県白岡市白岡889) |
・行事内容 | 神事、奉納演芸、乗馬等 |
・スケジュール | 10:00~17:30 神事は13時半から |
・アクセス等 | 東北本線白岡駅から約1km |
・備考 | ーーー |
・関連サイト |
*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
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