野老澤雛物語
所沢では野老澤町造商店を中心にひな祭りが行われます。最終日には新三八市が行われ、とても賑わいます。
・開催場所 : | 野老澤町造商店(所沢市元町21-18)など |
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・開催日時 : | 2月上旬~3月上旬 |
・行事内容 : | 雛めぐりなど |
・備考 : | 2014年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 野老澤雛物語訪問記 *
・野老澤雛物語について
野老澤、こう書かれると「のろざわ」と読んでしまいますが、所沢の古い書き方になり、江戸末期まで使われていたそうです。
野老とは山芋科の植物で、やっぱりこれも「ところ」と読み、この山芋が所沢の名の由来となったとされています。ちなみに現在は「ところざわ」と濁って発音しますが、古くは「ところさわ」と濁らずに発音していました。
所沢には市街地活性化拠点施設として「野老澤町造商店」があります。読みにくい野老澤をあえて使うのは、所沢の由来や歴史を振り返ってもらおうといったことのようです。
野老澤町造商店は「まちぞう」の名で親しまれていて、ここでは様々な展示会やミニライブ、各種イベントなどが行われ、地域の活動を支援したり、魅力を発信しています。
この野老澤町造商店を中心に2月上旬から3月上旬まで「野老澤雛物語 ~町なか雛祭り~」という雛巡りイベントが行われます。
埼玉には岩槻人形のさいたま市岩槻区、鴻巣人形の鴻巣市と人形の産地がありますが、ここ所沢も江戸時代より続く人形の町です。
期間中には商店の店先に雛人形が飾られたり、市内の幼稚園児などが描いた雛の絵がショッピングセンターに飾られたり、手作り人形の教室が行われたりします。
最終日には新三八市が行われ、時代着物市や狐の嫁入り道中が行われます。
・行事の様子
野老澤町造商店は元々蔵造の建物だったようですが、改修され、外から見た感じでは商店街にある商店といった感じになっています。古い建物を想像して訪れたので、ちょっと驚いてしまいました。
店のショウウインドウにもお雛様が並んでいますが、圧巻なのは店内の奥に飾られているお雛様です。江戸時代のもの、明治時代のもの、そして大正や昭和と様々な時代のものがあり、また御殿飾りに立雛などといった人形も飾られています。しかも程度がよく、丁寧に飾られているので、とても見栄えがいいです。
またお隣のお茶屋さんのショーウインドウには戦時中の物資難の時代に、贅沢は出来ないので簡素に作ったという国策雛が飾られています。簡素ながらとても可愛らしい人形です。
時代が豊かになり、華やかな人形が増えていく中でも大切に保管していた持ち主はどんな人だろう。見ていると色々と想像が膨らみます。
こども雛おどり
現在は行われていないようですが、以前は日曜日にこども雛おどりが行われていました。
訪れたときは、坂東花州社中(21世紀邦楽舞踊研究会)の子供たちによる日本舞踊の発表会で、演目は「春よこい」「人形」「絵日傘」「花かげ」「桜禿」「さくらさくら」「菊づくし」「藤の花」「手習子」でした。
雛段の前で鮮やかな着物をまとった子供たちが踊る様子はひな祭りらしくて素敵でした。
・感想など
せっかくなので子ども雛おどりが行われる日に合わせて訪れてみました。着飾った子供たちが立派な人形が置かれている雛段の前で踊る様子はとてもよかったです。
子供たちの踊りも良かったのですが、ここに置いてある人形の手入れが行き届いているのにも感激しました。古い人形を目玉として飾っているところは多いですが、ただ古いだけで修繕等がなされていないものが多いです。
ここの人形はちゃんと管理や修繕がされているようで、美しい状態を保っていました。綺麗な状態で並べられていると人形も生き生きとして見えるものです。
でも生き生きとして見えるのも善し悪しで、隅っこに飾られていた大正時代の人形が食卓を囲っている展示には背筋がぞくっときました。今にも動き出しそうで怖いんですけど・・・。
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* 情報、アクセス等 *
・野老澤雛物語の概要
・開催日時 | 2020年2月8日(土)~3月8日(日) (例年2月上旬から3月上旬) |
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・開催場所 | 野老澤町造商店(所沢市元町21番18号)など |
・行事内容 | 雛巡りと関連行事 |
・スケジュール | 10~18時(野老澤町造商店 木曜定休) |
・アクセス等 | 西武新宿線所沢駅、航空公園駅より徒歩圏内。 |
・備考 | 公式サイト等でパンフレットや散策マップのダウンロードができます。 |
・関連サイト |
*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
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