風の祭事記 風の旅人祭り訪問記
鴻巣びっくりひな祭りのパンフレット
風の旅人 祭り、イベント訪問記

鴻巣びっくりひな祭り

人形の生産地の鴻巣で行われるひな祭りでは日本一大きなピラミッド型の雛段が設置され、多くの人が見物に訪れます。

・開催場所 :エルミこうのす(ショッピングモール)など
・開催日時 :2月下旬から3月中旬
・行事内容 :雛飾り、ひなめぐりなど
・備考 :2009年訪問(市役所が会場だった時)

*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。

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* 鴻巣びっくりひな祭り訪問記 *

・鴻巣びっくりひな祭りについて

市役所の玄関前の展示 鴻巣びっくりひな祭りの写真
市役所の玄関前の展示

出して、片づけてとボランティアの人も大変です。

埼玉県のさいたま市から熊谷、高崎と結ぶ幹線道路、国道17号沿いに鴻巣市(こうのす)があります。中山道の宿場町でもあり、日本橋から数えて7番目の鴻巣宿が設置されていました。

この鴻巣では古くから人形造りが盛んで、約380年もの伝統があります。鴻巣で造られる人形は「鴻巣人形」と言われ、特に着付けの部分で優れていて、かつては多くの職人が鴻巣へ修行に来ていたそうです。

人形の町である鴻巣では毎年2月中旬頃から3月上旬にかけて「鴻巣びっくりひな祭り」といったインパクトのある名がついたひな祭りが行われます。ひな祭りにビックリの文字が入っているのはここだけではないでしょうか。

で、何がビックリかというと、ここはピラミッド型の雛壇の高さにこだわっているようで、日本一高いピラミッド形の雛壇というのがキャッチフレーズとなっています。

私が訪れたときは市役所のロビーがメイン会場となっていましたが、現在ではエルミこうのすショッピングモールに高さ約7m、段数31段の日本一の大きなピラミッド型雛段が設置されています。

他のサテライト会場にもピラミッドのような雛段が設置されていて、「コスモスアリーナ」ではふきあげの八角すい型ひな壇、「花久の里」では鴻巣特産の花とのコラボレーションによる六角すいのひな壇(17段高さ4m)、鴻巣農産物直売所の「パンジーハウス」では3面ピラミッド型ひな壇、産業観光館の「ひなの里」では明治期築造の蔵に鴻巣雛などが普通な感じで展示されています。

・行事の様子

市役所のロビーとピラミッド型雛段 鴻巣びっくりひな祭りの写真
市役所のロビーとピラミッド型雛段

市役所のロビーの真ん中に大きなピラミッドが設置されます。

上から見た雛段 鴻巣びっくりひな祭りの写真
上から見た雛段

反対側から見た様子です。
多くの人が見物に訪れていました。

最上部の様子 鴻巣びっくりひな祭りの写真
最上部の様子

天上に届きそうな高さです。
上部のおひな様は照明が強く当たって暑そうでした。

私が訪れたときは、市役所のロビーがメイン会場となっていて、ロビーの真ん中にそびえ立つような雛壇が設置されていました。

期間中はずっとこの状態ということなので、これでは業務に差し支えるような・・・・と心配になってしまいます。平日はそんなに人が訪れないのでしょうか。

下から見た様子 鴻巣びっくりひな祭りの写真
下から見た様子

下から見ると天にも聳えるといった感じでしょうか。

下から見た様子2 鴻巣びっくりひな祭りの写真
下から見た様子2

上部がすぼんでいる分圧迫感は少ないでしょうか。

肝心のビックリ雛壇ですが、毎年進化しているようで、第2回目開催の2006年は26段の5.74m、2010年には29段の6.45mと、初期の頃は5年で70cm伸びたことになります。現在では31段の高さ7mとなり、日本一の認定も受けています。

目指せ10m。とまあ無責任に外野としては思ってしまいますが、エルミこうのすショッピングモールに会場が移ってからは高さは変わっていないようです。

ひな祭りを始めた当時はこういった種類の飾り方はなかったのでインパクトがありましたが、今ではこういったことが当たり前になり、高さがとか、数がそこまで話題にならなくなってしまった感じです。

階段を利用した展示 鴻巣びっくりひな祭りの写真
階段を利用した展示

階段もお雛様が占拠していました。

館内のおひな様 鴻巣びっくりひな祭りの写真
館内のおひな様

館内の至る所に展示されていました。

ピラミッド型雛段の他にも大きな雛人形が展示されていたり、階段も雛壇になっていたり、土日には玄関前にも人形が飾られ、市役所内は雛飾り一色でした。

さすがは人形の町だけはある!といった印象もしますが、ここまで人形の存在感があっては仕事ならないのではと心配になってしまいます。

・感想など

ビックリと言えばビックリだし、そうでもないと言えばそうだし、人それぞれの尺度による感想になるかと思います。

個人的には沢山の人形が同じ向きで並んでいる様子が好きではないので、勝浦とともにあまり評価が高くありませんが、ピラミッド型だと上がすぼんですっきりと見えるので、一面にどかっと飾られるよりは好感が持てます。

北関東には人形の里が多く、また各地で町興しとしてひな祭りが行われているので、鴻巣といえば日本一のピラミッド雛壇がある町、鴻巣の人形はあのピラミッドのところの人形などといったいい宣伝となっているのは確かだと思います。

ただ・・・、人形の生産地が雛段の高さで競ったり、ひな人形の展示方法でびっくりさせるよりも人形の産地しかできないような人形の魅力を発信してほしいな・・・、とも思ってしまいます。

鴻巣びっくりひな祭り 風の旅人 - 2009年訪問

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* 情報、アクセス等 *

・鴻巣びっくりひな祭りの概要

・開催日時2020年2月19日(水)~3月9日(日)
(例年2月下旬から3月中旬)
・開催場所エルミこうのすショッピングモール(鴻巣市本町1-1-2)など
・行事内容雛飾りと雛巡り
・スケジュール施設の営業時間
・アクセス等JR高崎線鴻巣駅東口直結。駐車場有。会場を巡る無料循環バスあり。
・備考公式サイトでパンフレットや散策マップのダウンロードができます。
・関連サイト

*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

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