佐嘉神社 流し雛神事
佐賀市の佐嘉神社で行われる流し雛です。神事と巫女の舞が行われた後、神社横の松原川に雛流し舟が巫女によって流されます。
・開催場所 : | 佐嘉神社(佐賀市松原) |
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・開催日時 : | 3月3日 |
・行事内容 : | 巫女舞、流し雛 |
・備考 : | 2017年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 佐嘉神社 流し雛神事訪問記 *
・佐嘉神社 流し雛神事について
佐賀県の県庁所在地の佐賀市は、佐賀城を中心に古くから栄えていた城下町です。佐賀城は佐賀藩鍋島氏の居城であった城で、日本100名城の一つに数えられている名城です。天守閣は残っていないものの、江戸時代に再現された鯱の門や立派な堀は残り、本丸の跡地には本丸御殿の一部が復元され、県立佐賀城本丸歴史館として公開されています。
佐賀城の堀のすぐ外側にあるのが、佐嘉神社です。佐賀の古い書体が佐嘉で、この佐嘉神社では佐賀藩の10代藩主鍋島直正と11代藩主鍋島直大を祀っています。
鍋島直正は佐賀七賢人の一人と言われている人物で、国内初の反射炉、大砲カノン砲、アームストロング砲などを作り、近代日本の幕開けに貢献したそうです。境内には大砲やアームストロング砲が展示してあり、年明けには祝砲として発射されるそうです。
でも鳥居の横で訪れる参拝客の方に向いて砲が設置されているのは・・・・。どうなのでしょう。何も知らずに訪れたので、なんじゃこれはと驚いてしまいました。
佐賀市内、神社周辺などでは2月上旬から~3月下旬にかけて佐賀城下ひなまつりが開催されています。鍋島家伝来のお雛さまや佐賀の伝統工芸品の佐賀錦をまとったきらびやかなお雛さまなど、佐賀ならではのお雛さまを見ることができます。
でもこういった立派なお雛様は若干の違いはあれど他でも見ることができます。ここ佐賀らしいのは生花でつくられた色とりどりのお雛さまがあることです。生け花や盆栽に囲まれたおひな様はなかなか斬新でした。
佐嘉神社では一年を通じて多くの行事が行われていて、3月3日の桃の節句には流し雛神事が行われます。佐嘉神社境内には佐嘉神社を中心に7つの社がありますが、この行事は2番目に大きな松原神社の行事となるようです。
流し雛が行われるのは境内の北側を流れる松原川です。川沿いのテラスに祭事場が設置され、神事や巫女の舞いが行われた後に巫女によって流し雛を載せた雛流し船が流されます。
ここの流し雛は木片の短冊です。それに願い事や名前を書いて色紙に包みます。初穂料は100円で拝殿前や社務所の前などに置いてあります。
・行事の様子
流し雛神事は15時から松原川沿いのテラスに設置された祭壇で神事が行われます。修祓の後に献饌が行われ、宮司によって祝詞が奏上されます。
その後、巫女によって舞いが行われます。巫女の舞いは桃の枝を束ねた熨斗を持ってゆったりと舞う優雅な舞いで、傾く日がほんのりと当たる祭事場で舞う様子はとても美しかったです。
巫女の舞いが終わると、流し雛が行われます。宮司によって流し雛のお祓いが行われた後、みんなの願いがこもった流し雛が満載の雛流し舟が巫女に渡され、川辺に持って移動します。
訪れたときは3隻の船が用意されていて、一つずつ順番に移動し、3人の巫女と雛船が川辺に並ぶと川のお祓いが行われました。巫女さんが船を吊り下げるように持っているのは、あまり見ない光景でしょうか。
お祓いが終わると一斉に雛流し舟を水に浮かべ、そっと押して川の流れに乗せます。
川の流れに乗った雛流し舟はぶつからないように、流れから逸れて隅に行かないように竿を持った係の人が誘導します。
川辺では多くの観客が船の流れていく様子を見守り、宮司や巫女もしばらくその場で見守り、ひと時の間、松原川は美しい空間となります。
・感想など
晴れていたのもあって松原川には淡い光が差し込み、その中で行われる神事はとても美しく感じました。
そして幸せそうな顔で見守る人々が作り上げる雰囲気も良く、願いをかなえるために神様が降りてきたかのように感じるほど松原川が素敵な空間となっていました。
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* 情報、アクセス等 *
・佐嘉神社 流し雛神事の概要
・開催日時 | 2020年3月3日(火) (毎年3月3日) |
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・開催場所 | 佐嘉神社(佐賀市松原2-10-43) |
・行事内容 | 流し雛、巫女舞 |
・スケジュール | 15時から |
・アクセス等 | JR佐賀駅より徒歩で約20分。バスの便あり。有料駐車場有。 |
・備考 | 流し雛の初穂料100円。拝殿前など置いてあります。 |
・関連サイト |
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