横浜中華街 媽祖祭
道教の女神、媽祖(まそ)を祀る媽祖廟のお祭りで、中華街を媽祖の輿や守護神の人形、獅子舞などが練り歩きます。
・開催場所 : | 媽祖廟(横浜市中区)、横浜中華街 |
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・開催日時 : | 3月17日に近い休日 |
・行事内容 : | 神事、パレード |
・備考 : | 2010年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 横浜中華街媽祖祭訪問記 *
・横浜中華街媽祖祭について
横浜中華街では年に何回か大きな祭りが行われます。その中でも一番大きいのはやはりパレードを中心とした春節のイベントで、その次は10月の国慶節(中国の建国記念日)でしょうか。ただ国慶節は日本のカレンダーで行われないので、盛り上がるかどうかは日本の祝日と重なるかに拠ります。それ以外でも中華街にある関帝廟、媽祖廟といった2つの寺院を中心にして文化的に面白い行事が多く、この媽祖祭も中国らしいお祭りといえます。
媽祖祭とは横濱中華街にある媽祖廟の開廟を祝うお祭りで、2006年(平成18年)3月17日に落成された事から、この日に近い週末に行われています。媽祖(まそ)とは道教の女神で、航海、漁業、旅や交通の守護神として、台湾や華僑の多い福建省、広東省を中心に信仰を集めています。
媽祖に関しては、宋代に実在した福建省興化府の官吏の娘、黙娘が神となったものとされています。彼女は幼少の頃から才気煥発で、10歳の頃には朝晩欠かさず念仏を唱え、16歳の頃に神通力を得て村人の病を治すなどの奇跡を起こし「通賢霊女」と呼ばれ崇められたとかなんとか・・・。この種の伝説はキリスト同様に書くと切りがなさそうです。
そして28歳の時に父が海難に遭い行方知れずとなり、これに悲嘆した黙娘は旅立ち、嵋山の山頂で仙人に誘われ神となったという伝承が伝わっています。
横浜中華街の媽祖祭は午前中に横濱媽祖廟にて拝神儀式が行われます。一応外から見学できますが、廟の内部で行われる祭礼なので部外者が見て面白いかというと・・・、中国語のみの式典という事もありちょっと微妙な所でしょうか。
午後になると中華街全体を街の繁栄と安全を祈願し、媽祖様の神輿をはじめ、獅子舞などがにぎやかにパレードを行います。
・行事の様子
パレードは旧正月の祝舞遊行パレードと同じで、オープンな雰囲気で行われるので誰でも楽しめます。
パレードは関帝廟付近から始まって中華街を一回りします。このパレードでは2mもの高さがある人形が練り歩くのも特徴となっています。この人形は媽祖様が乗せられている神輿の前を先導する役割の千里眼(せんりがん)と順風耳(じゅんぷうじ)といった二神です。
この二神はもともと悪神であったのを媽祖によって改心させられ、媽祖を守る随神となったようです。その他関帝廟からも三国志にちなんだ人形がやってきてパレードに彩りを加えていました。
中華街でパレードというと、華やかで色とりどりの民族衣装を着た人たちが中華街をパレードする春節の祝舞遊行パレードが有名です。観客の多さも加わってとても華やかに感じます。
この媽祖パレードも賑やかなパレードですが、春節のパレードとは違うのは神輿が出て、儀式的な意味合いが強い事です。
日本で言うなら檀家に当るお店の前で立ち止まり、店の前に用意された祭殿の前で簡単な儀式を行います。こういった儀式はいかにも中国っぽくて中華街だなと感じます。
・感想など
大きな人形、そして媽祖の神輿が中華街を練り歩く様子、そして一連の儀式は異国情緒があってよかったです。
随神などの人形は人間と比べると圧倒的に大きいのですが、中華街の建物は中国仕様の大きな楼閣となっているものも多く、風景的にはあまり違和感を感じなかったのも面白く感じた部分です。
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* 情報、アクセス等 *
・横浜中華街媽祖祭の概要
・開催日時 | 2020年3月20日(祝) (3月17日に近い休日) |
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・開催場所 | 媽祖廟(横浜市中区山下町136)、横浜中華街 |
・行事内容 | 神事と神輿巡行 |
・スケジュール | 11時から神事、15時から神輿パレード |
・アクセス等 | JR根岸線石川町駅、みなとみらい線元町駅より徒歩圏内。有料の駐車場有。 |
・備考 | ーーー |
・関連サイト |
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