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風の祭事記 ~祭り、イベント訪問記~

お山のひなまつり

お山のギャラリーと呼ばれている大井町の郷土資料館では地域から寄贈のおひな様や特産品のひょうたんを使った人形などを展示したお山のひなまつりが行われます。

・場所 : 大井町郷土資料館(足柄上郡大井町柳248)
・開催日時 : 2月下旬~3月上旬(2019年2月24日~3月3日)
・スケジュール : 10時から16時まで(入館無料)
・備考 : 2014年訪問
*開催場所、日時、内容等は年によって異なる場合があります。

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*** お山のひなまつりの写真 ***

お山のひなまつりの写真
郷土資料館の建物

外観はロッジ風で、丹沢山系などよく見えます。

お山のひなまつりの写真
郷土資料館の一階部分

段飾りが並んでいました。

お山のひなまつりの写真
郷土資料館の二階部分

山のロッジといった感じです。

お山のひなまつりの写真
大量のお雛様

色々なお雛様が並んでいました。

お山のひなまつりの写真
販売所内の展示

資料館の隣の建物です。

お山のひなまつりの写真
明治時代の人形など

古いものも置いてありました。保存状態がいいですね。

お山のひなまつりの写真
ひょうたん内裏雛

顔がないと不気味です。

お山のひなまつりの写真
ひょうたんのつるし飾り

つるし飾りにもひょうたんが用いられています。

* お山のひなまつりについて *

開成町の東隣、酒匂川が挟んで大井町があります。ちょうど東名高速道路の大井松田のインターチェンジがある付近です。開成町と同じ足柄上郡に属し、高速のインターに近いことから企業の工場もありますが、どちらかというと農業が盛んな土地柄のようです。この大井町の郷土資料館は役場や東名高速のインターがある川沿いの低地ではなく、ちょっと山間に入ったところにあります。ちょっとわかりにくい場所にありますが、総合福祉施設「いこいの村あしがら」の隣に位置しているので、これがいい目印になります。この郷土資料館はお山のギャラリーとも呼ばれ、普段は白壁のロッジ風の建物の1階に写真が展示され、2階は近隣で使われていた昔の農具や生活用具が展示されています。2月下旬から3月3日までは特別にお雛様が飾られ、「お山のひなまつり」が行われます。

ここの雛祭りは資料館部分と隣の農産物販売所を利用して雛人形が展示されます。雛人形は大井町の家庭にあった壇飾りが中心で、婦人会の人が製作した吊し雛も多く展示されます。展示はまあ普通な感じですが、こぎれいに整理されていて見て回りやすいです。そのへんは郷土資料館なんだなといった感じでしょうか。お雛様の後ろの棚に普段展示されていると思われる古い道具などがあるのもやっぱり郷土資料館って感じです。

お雛様自体は古いものでは明治時代の人形もありますが、やっぱり目をひくのは瓢箪(ヒョウタン)でできた人形です。大井町というのはヒョウタンの有名な産地ではありませんが、ヒョウタンで町おこしを行っています。そういった大井町のシンボル的なヒョウタンを使って製作した人形、といってもヒョウタンの頭部って感じなので、のっぺらぼうという妖怪に見えなくもないのですが、変っていて面白いです。また吊し雛にもヒョウタンの人形が多くあり、これも大井町らしい部分です。

イベントなどは特にありませんが、期間中は甘酒の振る舞いがあります。なんでも大井町には二軒の酒蔵があり、その酒粕を使って作っているのだとか。なかなかおいしいです。その他、少しですが土地の名産品などの販売も行っています。

ここは段からもお山のギャラリーと呼ばれているようにとても眺めのいい場所で丹沢山地が背後によく見えました。「お山」と名が付くほど山の中にあるわけではありませんが、ハイカーの集団も立ち寄っていましたし、途中でも何グループか見かけました。山を意識するような場所でのんびりと眺めるお雛様もいいものです。まだあまり知られていないようなので、瀬戸屋敷のように混雑するほど人が訪れていないのもうれしいところ。おいしい甘酒を飲みに出かけてみてはどうでしょう。

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<2014年訪問 - 2019年2月更新>

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