* 吾妻山菜の花ウォッチングについて *
東京から伊豆に向かう途中の湘南海岸沿いに二宮町があります。特に有名な観光地があるわけではないので、東京や横浜方面からだと伊豆や箱根が目的地の場合、海岸沿いを通るなら西湘バイパスを使い、内陸からなら小田原厚木道路と有料道路を使う人が多いので、通過してしまいがちな町になるかと思います。ただ、1月中旬頃から河津桜の便りが届くまで関東の一足早い春として取り上げられるのが二宮にある吾妻山の菜の花と富士山の風景で、この時期は二宮を通過せずに立ち寄っていく人が多くなります。
吾妻山は、二宮駅のすぐ北側にある標高136mの山で、駅から山頂まではゆっくり歩いて30分弱といったところでしょうか。その山頂からの眺めは素晴らしく、晴れていれば南に広がる相模湾の向こうには大島や初島も見ることができます。そして富士山がよく見えることでも知られていて、関東の富士見百景にも指定されています。
この眺めのいい山頂展望台付近には菜の花の花壇が設けられていて、数多くの菜の花がこの時期には咲いています。そのため菜の花と富士山といった格好の構図になっていて、家族連れに混じり多くの写真家も訪れます。年にもよりますが2月中旬頃まできれいに咲いているので、伊豆方面へ向かう前にここか、小田原の梅林のどちらかに立ち寄るというのもいいかと思います。
1月中旬から2月の中旬ぐらいまで「吾妻山菜の花ウォッチング」というイベントが行われていて、期間中には太鼓などの演奏や地元の野菜などの地場産品の販売、豚汁や甘酒などの販売等色々と行われています。雛のつるし飾り展や散策ウォークも行っていて、今は休止していますが、1月の第三週の日曜日には旧道で「吾妻さんよさこいパレード」も行われていました。
風の祭事記 吾妻山菜の花ウォッチング
風の旅人
<2009年、2012年、2014年訪問 - 2019年2月更新>