
聖徳太子年祭とはしご乗り
川崎大師では聖徳太子の威徳をたたえる年祭法要が境内の太子堂で行われ、法要後にはしご乗りが披露されます。
・開催場所 : | 川崎大師(川崎区大師町) |
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・開催日時 : | 毎年2月22日 |
・行事内容 : | 法要、はしご乗り |
・備考 : | 2012年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 聖徳太子年祭とはしご乗り訪問記 *
・聖徳太子年祭について

山門を入って右側にあります。
聖徳太子の像が祀ってあります。
川崎大師の境内には多くのお堂があり、その中の一つが聖徳大師堂です。昭和41年に奉納された聖徳太子像を祀るために為に建てられたお堂で、山門のすぐ横にあります。
聖徳太子といえばかつては一万円札にも描かれていた人物で、十七条憲法を制定し、10人が一度に話すことをいっぺんに理解したとか言われています。その常人離れした能力から聖人化され、日本各地に太子堂が建てられています。
ただ・・・、最近ではそんな人物はいなかったとかなんとか。教科書にも登場しなくなったとか・・・。太子様も試練の時を迎えているようです。

太子講として川崎古式消防記念会が参加します。
太子様がいたとかいなかったとかはさておいて、川崎大師では毎年忌日にあたる2月22日に威徳をたたえる聖徳太子年祭法要が行われています。
法要に川崎大師聖徳太子講が参列するというのは普通なのですが、ここでは川崎鳶工業連合会、川崎古式消防記念会も参列します。

纏を振りながら威勢よく進んでいきます。

はしご乗りに使う手製のはしごです。
トビや大工関係の参加が多いのは、古くから聖徳太子が建築、木工の守護神として崇められ、江戸時代には職人たちによる太子講が盛んに営まれてきたことにあります。これは四天王寺や法隆寺などの巨大建築に太子が関わり、諸職を定めたことが発端のようです。
その名残で今でも各地の聖徳太子関係の行事や祭礼で、職人の団体による木遣行列や纏などが行われています。

太子堂内で法要が行われます。
法要開始の9時50分前にまず揃いの半纏を着たトビや消防の方が現れ、纏を振りながら行進してきます。その後ろから講中や僧侶が整列して続きます。
そして大師堂で年次法要が行われます。大師堂が大きくないので多くの僧が堂の外でお経を唱えていたのが、少し面白く感じてしまいました。
・はしご乗りの様子

まずははしご立て。
ゆっくりと回りながら梯子を立てていきます。
法要後には太子堂の前ではしご乗りが披露されます。建物の陰で行われるので、薄曇りの日の方が写真にはよさそうです。

多くの人が見守る中、大技を繰り出していきます。

アクロバティックです。
オリンピック競技にしてもいいのでは。

見ているほうが落ちないか冷や冷やします。
はしご乗りは3人が順番に行っていました。段々大技になっていく感じで、最後の方は熟練の技というか、雑技団みたいというか、周囲から「きゃ~」とか、「あぶない」とか、悲鳴や歓声が起こっていました。
なかなかこういった日本の伝統の技を見る機会はないのではしご乗りを見に来るだけでも満足できるかと思います。

僧侶は本堂に向かいます。
はしご乗りが終わると、トビや消防の方はぞろぞろと撤収していき、僧侶や講中の方々は本堂の方へ列を組んで進んでいきます。
・感想など

戻っていく背中が頼もしく見えてしまいます。
はしご乗りを見たことがなかったので、それを目当てに訪れてみました。
すぐ目の前で次々と繰り出される大技の数々。これ、オリンピック競技にした方がいいんじゃないのと思ってしまうほど感動的でした。
数々の大技を見せられた後、無事に大役を終え、戻っていくトビ職人たちの背中がとても頼もしく見えてしまいました。
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* 情報、アクセス等 *
・聖徳太子年祭とはしご乗りの概要
・開催日時 | 2020年2月22日(土) (毎年2月22日) |
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・開催場所 | 川崎大師(川崎市川崎区大師町4-48) |
・行事内容 | 法要、はしご乗り |
・スケジュール | 9時50分~ |
・アクセス等 | 京急大師線川崎大師駅から徒歩8分。有料、無料の駐車場有。 |
・備考 | ーーー |
・関連サイト |
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* 地図 *
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