
福徳稲荷大祭 午まつり
川崎大師内にある福徳稲荷では大師様の縁日である2月21日に合わせて午(うま)まつりが行われます。
・開催場所 : | 川崎大師(川崎区大師町) |
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・開催日時 : | 毎年2月21日 |
・行事内容 : | 午まつり法要とステージ |
・備考 : | 2012年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* 福徳稲荷大祭 午まつり訪問記 *
・福徳稲荷大祭 午まつりについて

お洒落な感じの扁額が掛けられていました。
川崎大師の境内、不動堂と中書院の間に鳥居が3つ並んだ福徳稲荷堂があります。現在では神社とお寺は分けられている場合がほとんどなので、お寺の境内に鳥居が並んでいるというのは少し違和感を感じる風景になるでしょうか。
川崎大師は昭和20年4月15日の空襲で本堂をはじめとしてほとんどの諸堂が焼失しました。その時に奇跡的に難を逃れたのがこの福徳稲荷堂だったそうです。新本堂の落成に伴って現在の場所に移動されので、ちょっと奥まった場所に窮屈そうにありますが、地域の人々にとっては古くからの思い入れのある大切なお稲荷さんです。

とても賑やかな感じで周辺が飾られます。
福徳稲荷は普段はあまり人目につく存在ではないのですが、大祭の午まつりの時は鳥居の前に「正一位福徳稲荷大明神」と書かれた大のぼり旗や多くの五色旗が並べられ、その存在が際立ちます。横には特設ステージも設置されるので、稲荷堂の周辺がとても華やかになります。

沢山の旗が奉納されていました。
ちょと変わっているのが五色の旗です。初午では五色旗が奉納されることが多いので、旗自体がずらっと並んでいても驚かないのですが、色がとてもカラフルなのです。
一般的に五色とは古代中国に成立した陰陽五行説に基づくもので、青・赤・黄・白・黒のことで、青は緑、黒は紫で代用されることもあります。でもここでは黒と白がないのでカラフルに見えます。仏事だと黒や紫、白は使いにくい色なのでしょう。

縁日なので露店が境内に並びます。
午まつりは他の神社と同様に古くから2月の午の日に行われてきましたが、平成元年からは大師様の縁日である2月21日に合わせて行わうようになりました。年のよっては少々中途半端な日に午祭が行われることになりますが、縁日が二つ重なり、しかも翌日には聖徳太子年祭も行われるので、この日の川崎大師の境内は出店が並んで賑やかです。
・行事の様子

神社の午まつりとは違う光景です。

僧侶と檀家さんが参列します。
法要は10時から行われます。稲荷様の午祭に神官ではなく、袈裟を着た僧侶が列をなしてやってくるというのは・・・、神社の祭りを見慣れていると違和感を感じてしまいます。
僧侶の後ろからは黒い上着を着た信徒達も続きます。そして高僧により祝詞の代わりというか、般若心経などが唱えられます。
一般の人にとってみれば祝詞もお経も流し聞く分には一緒みたいなものですが、ここはさすがの川崎大師様ってことで多くの僧侶がお経を唱えるのでかなり迫力がありました。

法要後、稲荷堂横の舞台でお囃子などの演奏が行われます。

午まつりの歌で盛り上げていました。

人気があるようで神楽の時は人がたくさん集まっていました。

稲荷さんの祭りらしく稲荷山が演じられていました。
法要が終わると隣のステージで民謡踊り、川崎大師鼓楽会の祭り囃子、土師流萩原社中の奉納神楽が15時ころまで行われます。午後1時半頃からは舞台から縁起物の餅がまかれます。神楽は人気で多くの人が見物していました。
・感想など
神社で行われるお稲荷さんの初午まつりの感覚で訪れたので、カラフルな五色旗や、大きく響く般若心経の念仏に、あれれと違和感を感じてしまいました。
厳かなようで、そうでないようで、迫力があるようで、厳かなようでもあり、神社神事の固定観念に縛られているとよく分からない行事といった感想になってしまいますが、仏事と神事の違いを比べるにはとても興味深い午まつりでした。
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* 情報、アクセス等 *
・福徳稲荷大祭 午まつりの概要
・開催日時 | 2020年2月21日(金) (毎年2月21日) |
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・開催場所 | 川崎大師(川崎市川崎区大師町4-48) |
・行事内容 | 午まつり法要とステージ |
・スケジュール | 8時半から15時 10時から法要 |
・アクセス等 | 京急大師線川崎大師駅から徒歩8分。有料、無料の駐車場有。 |
・備考 | ーーー |
・関連サイト |
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