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子之神社のオマト(お的祭)

源義経ゆかりの子之神社では、毎年1月9日に五穀豊穣と地域の安全を祈願するオマト(お的祭)が行われています。

・開催場所 :子之神社(川崎市多摩区)
・開催日時 :1月9日
・行事内容 :予祝弓神事
・備考 :2010年訪問

*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。

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* 子之神社のオマト訪問記 *

・子之神社のオマトについて

参道の幟 子之神社のオマトの写真
参道の幟

高台に神社があります。
2本引っ付くように並んだ幟が目を引きました。

幟と眺め 子之神社のオマトの写真
幟と眺め

神社まで登ると眺めがいいです。
調布辺りの町並みになるでしょうか。

川崎市の北側、多摩川から少し離れた高台に菅北浦の子之神社があります。

稲田堤駅の辺りからは少し登らなければなりませんが、その分眺めはよく、多摩川を挟んだ調布がよく見えます。

御神木と拝殿 子之神社のオマトの写真
御神木と拝殿

拝殿のすぐ脇に御神木があるのが印象的です。

子之神社の起源は分かっていませんが、鎌倉時代には小沢郷7か村の総鎮守だった伝わっています。江戸時代には菅村の総鎮守でした。

言い伝えでは、その昔、矢の根(矢じり)を源義経が母の常盤御前からもらいうけ、菅のお寺に納め、後年村の人々が近くにあった「子の神」の祠に御神体として祀ったそうです。そのことがあって「根の神社」と呼ばれていましたが、明治10年頃に再び「子之神社」と改名されました。

現在では社殿のすぐ横に御神木の木があり、「根の神社」という方がふさわし雰囲気があります。また、本殿は江戸末期に造られた寺社建築として優秀で、市指定重要歴史記念物になっています。

境内の様子 子之神社のオマトの写真
境内の様子

縁起物を焼く火があり、甘酒の配布も行われます。

子之神社では毎年1月9日に五穀豊穣と地域の安全を祈願するオマト(お的祭)が行われています。オマトは弓と矢で的を射て占う新春の予祝行事で、この地では伝統的に「オマト」と呼んでいるようです。

当日は、境内では縁起物を焼く火が焚かれ、甘酒の配布も行われます。祭礼の時間になると、まず社殿で神事が行われ、その後境内に設置された的の前で弓祭が行われます。

最初に弓を射るのは宮司で、2人の宮司が並んで弓を射ていました。的は表に蛇の目が、裏には真ん中に鬼の文字が貼り付けられています。この鬼の文字を射抜くと、五穀豊穣と村内安全とされています。

宮司の後は総代や役員、弓取っ子が射て、その後は参拝者が自由に弓を射ることができます。

・行事の様子

神事 子之神社のオマトの写真
神事

最初に拝殿内で神事が行われます。

的の取り付け 子之神社のオマトの写真
的の取り付け

神事をしている間に取り付けます。
的の裏には大きく鬼と書かれた紙が貼られています。

宮司の弓 子之神社のオマトの写真
宮司の弓

最初に宮司が弓を射ります。

役員などの弓 子之神社のオマトの写真
役員などの弓

続いて総代や役員などが弓を射ります。

男児の弓 子之神社のオマトの写真
男児の弓

弓の予祝行事なので、主役はこの男の子になるでしょうか。

的と矢 子之神社のオマトの写真
的と矢

豪快な感じで矢が刺さっていました。

一般の方の弓 子之神社のオマトの写真
一般の方の弓

関係者が終わると、一般の参拝者が矢を射っていきます。

・感想など

用意された矢 子之神社のオマトの写真
用意された矢

どっさりと矢が用意されていました。

多摩川を見下ろす高台にある神社で行われる小さな予祝行事でした。小さな行事の割にはどっさりと用意された矢が印象に残っています。

備えあれば患いなし。これだけ矢があれば安泰な感じというか、宮司さんもご満悦。弓を射る前から豊作の予感がしてしまいました。

子之神社のオマト 風の旅人 - 2010年訪問

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* 情報、アクセス等 *

・子之神社のオマトの概要

・開催日時2020年1月9日(木) (例年1月9日)
・開催場所子之神社(川崎市多摩区菅北浦5-4-1)
・行事内容歩射祭
・スケジュール午前10時より
・アクセス等JR稲田堤駅、京王稲田堤駅より徒歩圏内。
・備考ーーー
・関連サイト

*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

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