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花桶かつぎ

小山市寒川地区では初天神の夜、7歳の着飾った女児が五色の紙の造花で飾られた花桶を担ぎ、胸形神社へ練り歩きます。

・開催場所 :小山市寒川地区(龍樹寺から胸形神社)
・開催日時 :1月第4土曜日
・行事内容 :神事、稚児行列、神輿
・備考 :2010年訪問 小山市指定無形民俗文化財

*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。

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* 小山 花桶かつぎの訪問記 *

・小山 花桶かつぎについて

出発前 小山 花桶かつぎの写真
出発前

記念撮影を終えて、出発前の様子です。
付き添いのお母さんも華やかな着物を着ています。

栃木県小山市の寒川地区では「花桶かつぎ」という五穀豊穣、家内安全と共に子供たちの健やかな成長と学業成就の祈りが込められた行事が行われています。

この行事は天満宮の祭礼で、元々は初天神の25日に行われていましたが、今では毎年1月の第4土曜日に変更されています。

100年以上続く伝統行事で、昔は地域を挙げて2日間かけて行われるほど大掛かりな行事でした。そういった経緯などを踏まえて小山市指定の無形民俗文化財にも指定されています。

この祭事の主役はこの地区に住む数え年で7歳の女の子となるのですが、近年では子どもが少なくなり、またこういった行事に参加する人も少なくなり、隣の地区などに協力を求め、なんとか続けているそうです。

その彼女たちは美しく晴れ着で着飾り、この行事の特徴である色紙で飾られた2つの花桶を担ぎ、暗くなった村内を練り歩きながら胸形神社を目指します。

・行事の様子

神事 小山 花桶かつぎの写真
神事

地区の人が見守る中、午後5時から龍樹寺境内で神事が行われます。

花桶 小山 花桶かつぎの写真
花桶

五色の紙の造花で飾られています。

花桶をかつぐ様子 小山 花桶かつぎの写真
花桶をかつぐ様子

子供にはちょっと大きいです。
花桶が歩いているといった表現がぴったりです。

お稚児さんと神輿 小山 花桶かつぎの写真
お稚児さんと神輿

お稚児さんの後を神輿が進みます。

花桶は天神様の象徴である梅のマークが描かれ、5色の紙の造花で装飾されたものです。結構大きい・・・というか、大人の感覚では小さいのですが、それ以上に女の子達が小さいので、桶が歩いているように見えます。

道中は母親が付き添い、父親か祖父などが提灯で足下を照らして進みます。その後ろから神輿が続くといった感じの行列なのですが、近年では人手不足などから最初だけ行進して後の大半は人も神輿も車での移動といった形態を取っていました。

最初の休憩所 小山 花桶かつぎの写真
最初の休憩所

最初の休憩所に着くと、もう辺りは真っ暗です。
暗い中に鮮やかな振袖が浮かび上がっていました。

村内の幾つかの休憩所で歓待を受け、最終的に胸形神社へ向かいます。

あまりの寒さと手の冷たさに私は最初の接待所でリタイヤしましたが、8時ころ胸形神社に到着し、境内で盛大な手締めが行われ、祭りが終わります。

・感想など

神輿担ぎ 小山 花桶かつぎの写真
神輿担ぎ

稚児さんの花桶担ぎも、神輿担ぎの人もとても手が冷たそうでした。
私自身、手袋がなく、手が冷たい思いをしていたので、
余計に気になってしまいました。

非常に寒い中での祭りでした。日が落ちてからの寒いこと。見ている方も結構堪えます。

そんな寒い中、鮮やかな晴れ着を着こんだ小さな子供たちが、提灯の明かりに照らされながら花桶を担ぐ様子はとても風情があり、寒い中の凛とした空気感もよかったです。

その一方、道中で村内の人などから祝福を受けいる様子からは、参加した子は地域の宝であり、将来幸せになって欲しいといった優しく、温かな雰囲気も感じられました。

子どもが主役の祭りですが、なりての子供が少ないと同時に手伝う若者も少なく、体に堪える~と年配の方が笑いながら子供たちのため、地域のために神輿を担いだり、提灯を持っていたのも印象に残っています。

小山 花桶かつぎ 風の旅人 - 2010年訪問

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* 情報、アクセス等 *

・小山 花桶かつぎの概要

・開催日時2020年1月25日(土) (例年1月第4土曜日)
・開催場所小山市寒川地区(龍樹寺から胸形神社)
・行事内容神事、稚児行列、神輿
・スケジュール17時から龍樹寺で祭礼、その後神社へ
・アクセス等JR宇都宮線間々田駅から車で10分程度、胸形神社近くに無料の駐車場有。
・備考小山市指定無形民俗文化財
・関連サイト

*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

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