風の祭事記 風の旅人祭り訪問記
筑西雛祭り ひなめぐりのポスター
風の旅人 祭り、イベント訪問記

筑西雛祭り ひなめぐり

多くの蔵が残り、雰囲気のいい町並みが残る下館では、毎年2~3月にかけて雛巡り型のイベント筑西雛祭りが行われます。

・開催場所 :しもだて地域交流センターアルテリオ(メイン会場)
・開催日時 :2月上旬~3月3日
・行事内容 :ひな巡り、コンサートなど
・備考 :2014年訪問

*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。

広告

* 筑西雛祭り ひなめぐりの訪問記 *

・筑西雛祭り ひなめぐりについて

筑西雛祭りひなめぐり 下舘の蔵のある町並みの写真
下舘の蔵のある町並み

蔵のある街並みが各所に残っています。

筑西と聞くと、なんとなく九州を連想してしまいますが、茨城の北西部にある都市です。筑西市は2005年に下館市を中心に真壁郡関城町、明野町、協和町が合併して誕生しました。「筑波山の西にある市」ということで筑西市となったようです。

筑西市の中心部の下館は、江戸時代に下館藩が置かれ、商業の町として発展した城下町です。城は本丸跡に建っている八幡神社に城址碑が残るだけなので、今では城下町の雰囲気はあまりありませんが、町の北側を東西に横断する旧国道50号沿いを中心に古くからの蔵のある商店が並んでいて、古くからの商業都市としての面影は感じることができます。

この下館の中心部、下館駅の北・南の商店街を中心に2013年から「筑西雛祭り ひなめぐり」が行われるようになりました。メイン会場はしもだて地域交流センター・アルテリオで、約5メートルの巨大ひな壇を中心に雛人形や吊るし雛を中心に手作りの作品が多く飾られています。また市内小学校、幼稚園による折り紙雛人形・タペストリー作品も飾られます。

特にひな祭りらしいイベントはありませんが、期間中に筑西ひなめぐりジャズコンサートが行われる日があり、メイン会場6階のコミュニティプラザでアーティストや地元の学生による演奏が行われます。

以前は「しもだて夜市」といったイベント日があり、約5メートルの巨大雛壇がアルテリオ前の広場に飾られるなど夜のひな祭りを楽しむことができましたが、今では行われていないようです。

・行事の様子

筑西雛祭りひなめぐり 立川菓子店下館本店の写真
立川菓子店下館本店

伝統と現代が入り混じった面白い建物です。

筑西雛祭りひなめぐり 立川菓子店の展示の写真
立川菓子店の展示

可愛らしいお雛様が店の一画に展示されていました。

筑西雛祭りひなめぐり お雛様の女子会の写真
お雛様の女子会

甘党の人が店に足を踏み入れてしまうと、
イチゴ大福を無性に食べたくなってしまうという魔の展示方法です。

「筑西雛祭り ひなめぐり」は各所に飾られているお雛様を見学して回る雛巡り型のイベントです。メイン会場は駅の北側にあるしもだて地域交流センター・アルテリオ(しもだて美術館)で、約5メートルの巨大ひな壇を中心に雛人形や吊るし雛を中心に手作りの作品が多く飾られています。残念ながら訪れたのが休館日の月曜日だったので見学することができませんでした。

それ以外の展示は商店街の店舗が中心で、訪れたときはイベントが始まったばかりというのもあるのでしょうが、あまり参加店が多くないようでした。

実際に営業している店舗にはなかなかお雛様だけを見に入り辛いのですが、大正12年創業のお菓子屋の老舗、立川屋湖月庵は新旧の建物が混ざった面白い外観もあって比較的入りやすいかもしれません。

ここでは店舗内の一画にお雛様が飾られ、ショーケースの上でイチゴ大福などスイーツに囲まれているお雛様は女子会をしているような感じで楽しそうに見えました。これを見て我慢できなく購入してしまう人もいるのではないでしょうか。

筑西雛祭りひなめぐり 荒木家(荒七酒店)の写真
荒木家(荒七酒店)

旧50号沿いにある独特の外観を持った商家です。
国登録有形文化財に指定されています。

筑西雛祭りひなめぐり 荒木家の雛飾りの写真
荒木家の雛飾り

店の奥に段飾りが並んでいました。

筑西雛祭りひなめぐり 荒木家の古いお雛様の写真
荒木家の古いお雛様

古いものでは江戸時代のものもあります。

50号沿いには見世蔵と洋館が引っ付いて建っているといった変わった建物があります。これは国登録有形文化財に指定されている荒木家(現、荒七酒店)です。以前から通る度に気になっていたのですが、ひな祭りを名目に入ることができました。

ここには多くのお雛様が飾ってあり、古いものでは江戸時代の享保雛、明治~大正期の内裏様や裃人形などといった古い人形がありました。

これらは蔵にあったもので、詳しく鑑定してもらっていないのでいつのものか、どれくらいの価値があるのかなどよくわからないそうです。雛人形以外にも古い人形や道具も飾ってあり、建物同様に見ごたえがありました。

・感想など

50号を通る度にこの付近の街道沿いには古い建物が多く残っていて、ゆっくりと町並みを歩きたいと思っていました。この雛めぐりは町歩きをするのにちょうどいい機会でした。

実際に歩いてみると、古い蔵が連続する町並みがあったり、古い建物を現在風にアレンジした面白い建物があったりと、思ったよりも古い蔵が多く残っていて感激しました。

これだけ多くの立派な蔵が残っているのならもう少し蔵造の建物での雛飾りが増えればな・・・と思ってしまうのは観光客の我がままなのでしょうが、そうなればもっと魅力的な雛祭りになりそうです。

雛めぐりの方は、立川菓子店と荒木家では楽しくお雛様を見学することができ、それなりに満足することはできました。ただ訪れた日が月曜日で、メイン会場のアルテリオが休館日と入ることができなく、不完全燃焼の訪問となってしまいました。

筑西雛祭り ひなめぐり 風の旅人 - 2014年訪問

広告

* 情報、アクセス等 *

・筑西雛祭り ひなめぐりの概要

・開催日時2020年2月4日(火)~3月8日(日) (例年2月~3月上旬)
・開催場所しもだて地域交流センターアルテリオ(筑西市丙372)など
・行事内容雛めぐり、コンサートなど
・スケジュール展示時間は施設、店舗の営業時間内(アルテリオは月曜休館)
・アクセス等JR水戸線、関鉄常総線、真岡鐵道の下館駅から徒歩圏内、周辺に有料駐車場有
・備考観光協会のサイトでパンフレットなどのダウンロードができます。
・関連サイト

*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

広告

広告

広告