とねまちひな飾り
利根町にある柳田國男が暮らした柳田國男記念公苑では、ひな祭りの時期になると地元の商工会女性部が中心となって雛飾りが行われていました。
・開催場所 : | 柳田國男記念公苑(北相馬郡利根町布川1787-1) |
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・開催日時 : | 現在は行われていません |
・行事内容 : | 雛飾り |
・備考 : | 2013年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* とねまちひな飾りの訪問記 *
・とねまちひな飾りについて
「坂東太郎(ばんどうたろう)」の異名を持ち、大水上山を水源として関東地方を北から東へ流れる利根川は、下流付近で千葉県と茨城県の境界をなし、太平洋に注いでいます。
水戸街道を江戸から進んで利根川を渡ったところに取手の町があり、茨城の入り口、取手宿として栄えていました。その取手のお隣、利根川の河口方面にあるのが利根町です。利根川と同じ利根町と名が付いていますが、古くからの町ではなく、昭和30年に付近の布川町、文村、文間村が合併し、その際に利根町と名付けられました。
この利根町は日本の民俗学の父と言われる柳田國男の第二の故郷として知られています。明治20年初秋、國男が13歳の時から約2年間、現在の利根町布川で過ごしました。期間は短いものの多感な少年期であったこと、そしてここでの様々な体験や経験が後に民俗学の道に駆り立てたと言っていることから「第二の故郷」と認識されているようです。
國男が暮らした旧小川家は現在柳田國男記念公苑として公開されています。旧小川邸は母屋、土蔵(資料館)で構成されていて、著作物や文書等が展示されている他、会議、講座、宿泊施設としても利用できるようです。
この柳田國男記念公苑では毎年2月下旬から3月3日まで「とねまちひな飾り」としてお雛様が展示され、旧小川家の母屋は段飾り、吊るしびな、創作人形から木目込みまで、様々なひな飾りが展示されていました。
「とねまちひな飾り」は平成20年から行われていて、段飾りのひな人形以外にも商工会女性部が中心となって1年をかけて作り上げた作品が大量に展示してあります。イベントなどは特に行われていなく、古民家に飾られている雛飾りといった感じでした。
理由は分かりませんが、残念ながら2018年の10回目の開催をもって終了してしまいました。
・行事の様子
最近ではひな人形が沢山あり過ぎて見るのが疲れるような展示が多いですが、ここでは展示や作品が一つ一つとても丁寧に飾られていて、館内は落ち着いた雰囲気でした。
展示はテーマに沿ったものや、立ち雛や箱雛などと人形の種類も多かったです。
・感想など
祭りや日本の文化が好きな人なら民俗学者の柳田國男の名を聞いたことがあるのではないでしょうか。情報が少ない中、そして交通手段が限られる中での現地調査は今の世の中でも尊敬に値します。
そういった柳田國男ゆかりの場所で行われるひな祭り。なかなか感慨深いものがありました。
館内の展示はごちゃごちゃしていなく、落ち着いた雰囲気でした。テーマがある展示も多く、中にはシャーマニズムを思い浮かべる展示もあり、そこで「お!」と足を止めてしまうのは柳田國男を知る人間だけだったでしょうか。
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* 情報、アクセス等 *
・とねまちひな飾りの概要
・開催日時 | 現在は行われていません |
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・開催場所 | 柳田國男記念公苑(北相馬郡利根町布川1787-1) |
・行事内容 | 雛飾り |
・スケジュール | ーーー |
・アクセス等 | JR成田線布佐駅より約2.5km。無料の駐車場有。 |
・備考 | 2018年で終了 |
・関連サイト |
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*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
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