風の祭事記 風の旅人祭り訪問記
土浦の雛まつりのポスター
風の祭事記 ~祭り、イベント訪問記~

土浦の雛まつり

日本一のレンコンの産地である土浦で行われるひな巡りイベントです。蓮の葉を使った霞蓮雛人形や、タニシを使用した霞人形といった独特の人形を見ることができます。

・開催場所 :土浦まちかど蔵「大徳」・「野村」(土浦市中央1丁目)、周辺商店街など
・開催日時 :2月上旬から3月3日
・行事内容 :雛めぐりなど
・備考 :2013年訪問

*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。

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* 土浦の雛まつりの訪問記 *

・土浦の雛まつりについて

まちかど蔵「野村」 土浦の雛まつりの写真
矢口家住宅

旧水戸街道沿いには土蔵造りの建物が並んでいます。

江戸と水戸を結ぶ古くからの街道が水戸街道で、土浦は東京から数えて12番目の宿場が置かれていました。町はちょうど霞ヶ浦の西端に位置していて、街道と霞ヶ浦を利用した水運が重なるといった交通の要所になり、古くから栄えてきました。

江戸時代には土浦藩の城下町として栄え、町には本陣や旅籠が並び、商業の町として多くの商家や問屋が軒を連ねていました。また水運を利用して醤油醸造業も盛んに行われていて、常陸国では水戸に次ぐ都市として繁栄していました。現在ではレンコンの産地として知られているでしょうか。

まちかど蔵「野村」 土浦の雛まつりの写真
まちかど蔵「野村」

江戸時代後期頃に建てられた蔵です。
メイン会場の一つになっています。

その土浦では平成17年から毎年2月上旬からひな祭りの日まで「土浦の雛まつり」が行われています。茨城で多く行われている雛巡りタイプのイベントで、店などに飾られた雛人形を見て回るといったものです。

土浦駅の西側が主なエリアで、メイン会場は古い蔵を利用した、まちかど蔵「大徳」と「野村」です。ここの展示は大がかりでとても凝っています。このメイン会場の付近は旧水戸街道となり、通りに古くからの蔵が幾つか並んでいて、歴史のある町並みとおひな様を楽しみながら散策ができます。

また日本一のレンコンの産地ならではの人形もあり、蓮の葉を使った霞蓮雛人形や、タニシを使用した霞人形といった独特の人形を見ることができます。

イベントに間しては、特に大きなイベントや特徴的な事は行われていないようです。ふくろう人形作りの体験や琴の演奏や豚汁やおしるこの無料配布、そばのチャリティー販売等が行われているので、訪れた日がそういった日に重なるとちょっと幸運かなといった感じでしょうか。

・行事の様子

まちかど蔵「大徳」の展示1 土浦の雛まつりの写真
まちかど蔵「大徳」の展示1

土浦らしく池に浮かぶ蓮の花を表現したものです。
とても展示がきれいでした。

まちかど蔵「大徳」の展示2 土浦の雛まつりの写真
まちかど蔵「大徳」の展示2

蔵造の建物を活かした展示が行われていました。

フクロウの人形 土浦の雛まつりの写真
フクロウの人形

これも「大徳」の展示です。
木に沢山のフクロウがとまっていました。
一人で制作すると思うと気が遠くなりそうな数です。

旧水戸街道沿いに古くからの蔵造りの建物が並んでいます。市が土浦まちかど蔵として管理し、公開しているのが、「大徳」「野村」の二つの蔵です。

「大徳」の方は江戸時代末期に造られた見世蔵などの複合的な建物で、観光情報を提供する町のアンテナショップとして利用されています。「野村」の方は、江戸時代後期から明治時代初期に建造された蔵で観光案内所兼、喫茶店となっています。

一番の見所はこの二つの蔵で、「大徳」の方は大きな建物なので展示内容が大がかりで、しかも日本家屋に雰囲気よく展示されているので、見ごたえがありました。

霞蓮雛人形(かれんびな) 土浦の雛まつりの写真
霞蓮雛人形(かれんびな)

蓮の葉を使った土浦独特の人形です。
表面が蝋のようにテカテカしていました。

霞蓮雛人形の展示 土浦の雛まつりの写真
霞蓮雛人形の展示

蓮(レンコン)の産地らしい展示です。
実際にこういうハス田の風景も見てみたいものです。

蓮の額を利用した人形 土浦の雛まつりの写真
蓮の額を利用した人形

蓮の額を利用したもので、茨城ではよく見かけます。
集合体恐怖症の人は気持ち悪く感じるようです。

かすみ人形の展示 土浦の雛まつりの写真
かすみ人形の展示

タニシ(貝)で作った小さな人形です。

「野村」の方は展示室といった感じで室内や展示に趣きはありませんでしたが、蓮の葉を使った霞蓮雛人形やタニシを使用した霞人形が展示してありました。

土浦と言えば・・・、多くの人が知っているのかどうか分かりませんが、レンコン(蓮根)の日本一の産地です。そのレンコンの形をした人形やつるし雛があるのは、地域柄というか、ありきたりな感じですが、ここではレンコンの葉の部分、蓮の葉を使って作る「霞蓮雛人形(かれんびなにんぎょう)」があります。

霞蓮雛人形は表面がテカテカとしていて、蝋細工のような感じです。もの凄く精巧だとか、もの凄く芸術性があるというわけではありませんが、同じような雛人形ばかり見ていても飽きてくるわけで、こういった地域性のあるひな人形は他の地域の人間からするととても面白く感じます。

またひな人形と少し違いますが、霞ヶ浦のタニシで作られた「かすみ人形」といった小さな人形も見ることができ、土浦は霞ケ浦とともにある町なんだなとと改めて感じることができます。

福祉の店の展示 土浦の雛まつりの写真
福祉の店の展示

日本中の様々なひな人形が演示してありました。
普通の感じの店だったので驚きました。

雛めぐりは主に土浦駅の西側エリアで開催されていますが、土浦は比較的大きな都市であり、ビルが建ち並ぶ中での雛巡りといった感じでした。

公開している場所も普通の店舗が多く、メイン会場となっているまちかど蔵「大徳」「野村」以外はあまり人が訪れていない感じでした。

・感想など

レンコン顔の雛人形 土浦の雛まつりの写真
レンコン顔の雛人形

レンコン顔をした創作人形がありました。
干支の蛇やご当地キャラも混じってなかなか面白い雛段でした。

時間の都合でまちかど蔵「大徳」「野村」といったメイン会場を中心に少ししか見ることができませんでしたが、雛人形の展示では地域の特産物であるレンコンやタニシを利用した個性的な人形が飾られていたのがとても印象深かったです。

各地で似たような内容のイベントが行われているので、急いでパッと見ただけではこういう雛飾りの展示はあまり印象に残らないものですが、ここでは土浦ならではといった個性的な部分が多く、滞在時間の割にはとても印象に残っています。これもレンコンの隠された力なのでしょうか。

土浦の雛まつり 風の旅人 - 2013年訪問

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* 情報、アクセス等 *

・土浦の雛まつりの概要

・開催日時2020年2月4日(火)~3月3日(火) (2月上旬から3月3日)
・開催場所土浦まちかど蔵「大徳」・「野村」(土浦市中央1丁目)、周辺商店街など
・行事内容雛巡りなど
・スケジュール展示時間は施設、店舗の営業時間内(商店は水曜日の休みが多い)
・アクセス等JR常磐線土浦駅より徒歩圏内。臨時無料駐車場有。
・備考公式サイトでパンフレットや散策マップのダウンロードができます。
・関連サイト

*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。

* 地図 *

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