さわら雛めぐり2
さわら雛舟春祭り
江戸優りと言われた水運の町、千葉県香取市佐原で行われる船上のひな祭りです。雛舟がパレードし、小野川が雅な雰囲気に包まれます。
・開催場所 : | 千葉県香取市佐原 |
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・開催日時 : | 3月上~中旬の土曜日 |
・行事内容 : | 川船パレード |
・備考 : | 2014年訪問 |
*このページは過去の訪問記録です。
*日時、場所、行事内容が変更されている場合があります。
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* さわら雛舟春祭り訪問記 *
・さわら雛舟春祭りについて
千葉県香取市の佐原は利根川の水運を利用して栄えていた町で、その繁栄ぶりは「江戸優り(えどまさり)」と言われるほどでした。
利根川に続く小野川沿いに商家が建ち並び、かつては商家の前の船着場では多くの荷物が川船から荷下ろしされました。今でも小野川では、観光用ですが小江戸さわら舟めぐりのザッパ船が行き来しています。
2013年からこの佐原の特徴である運河を利用して、お雛様衣装や稚児衣装に身を包んだ一行が舟にパレードする雛舟が行われるようになりました。
当日は1日に3回雛舟のパレードが行われ、それを目当てに多くの観光客が訪れます。関東では珍し行事なのですぐに人気の行事となり、すっかりとさわら雛めぐりのメイン行事として定着しました。
また年によってなのか、現在では行われていないのかわかりませんが、この日は国の重要無形民俗文化財に指定されている「佐原の大祭」の山車も少しだけ運行され、佐原らしい一日を堪能できます。
・行事の様子
さわら雛舟は1日に3回行われていて、午前11時、午後1時30分、午後3時に出発します。
雛舟には普段、観光客用に運行されている小江戸佐原巡りの小型ザッパ船が使用されます。赤い幕を付けられた船は升席といった感じで、平安貴族の舟遊びといった雅な雰囲気でした。
雛舟のパレードといえば吊し飾りのさげもんで有名な柳川のものが知られています。佐原の雛舟は柳川とよく似た感じの編成なので、雛舟を行うに際して参考にしたと思われます。
柳川は城の堀となっている広い水路を使って水上パレードが行われ、どちらかというと北にある潮来と近い雰囲気です。雛舟に使用する船も大きく、船団の規模も柳川の方が大きいので、賑やかさは柳川に分があると感じますが、周りの風景が商家であることや、小型の船を上品に使用していることから雅さという点ではこちらの方に分があるかなといった印象です。
出発は伊能忠敬旧宅前の船着場で、利根川の方へ下っていき、JRの先で折り返し、戻ってきます。
往路は船頭が船の前後に立って竿をついて進みますが、復路はモーターボートの動力を使用し、船頭も座っているので、ちょっと雰囲気が違います。
雛舟の船団は、先頭に内裏様が乗り、次に楽隊、三人官女、その他といった感じです。多分、参加する人や稚児さんの数によって変わるのではないかと思います。
年によってなのか、もう行われていないのか、その辺の事情はわかりませんが、国の重要無形民俗文化財に指定されている「佐原の大祭」の山車が川沿いで同じ景色に入ると、いかにも佐原らしい風景になります。
最後はお祭り広場でみんなで段に登って記念撮影。人間雛段のようでした。
・感想など
鮮やかなお雛様の衣装に着飾った一行と稚児さんが進む雛舟のパレードはとても佐原らしい行事で、優雅に船が進んでいく様子は雅という言葉がふさわしく感じました。
格子を多用した商家が並ぶ佐原の町の様子は、小江戸というより小京都という方がふさわしいと感じていましたが、この雛舟は一段とそう感じる行事でした。
惜しむべきは、この時期は小野川の象徴である柳の葉が芽吹いていないことでしょうか。柳の緑があればもう少し温かな雰囲気になりそうです。
さわら雛めぐり2さわら雛舟春祭り 風の旅人 - 2014年訪問
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* 情報、アクセス等 *
・さわら雛舟春祭りの概要
・開催日時 | 2020年3月7日(土) (例年3月中旬の土曜日) |
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・開催場所 | 千葉県香取市佐原の小野川 |
・行事内容 | 雛舟のパレード |
・スケジュール | 午前11時、午後1時30分、午後3時からの3回 |
・アクセス等 | JR成田線佐原駅より徒歩圏内。有料、無料の駐車場有。 |
・備考 | 事前に申し込めばパレードに参加することもできます。観光協会のサイトで参加の申し込みを行っています。 |
・関連サイト |
*訪れる際には最新の情報を入手されることをお勧めします。
* 地図 *
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