風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

佐渡島一周ツーリング
#19 トキに会いに行く

<2003年8月>

バイクに乗って友人と2人、1泊2日の行程で佐渡島一周を試みた旅行記です。(全22ページ)

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19、トキに会いに行く

無事に佐渡一周を完了した。味噌工場からはたいして観光をしなかったので、ちょっと時間が余ってしまった。

フェリーの出発までまだ2時間ぐらい。さてどうするか。時間が余っているならトキ保護センターでも行ってみるか。佐渡といえば金山、そしてトキだよな。たらい舟に乗れなかったので、トキに会うのを繰り上げで第三目標にしよう。

友人に聞いてみると、「トキはもう絶滅したんでしょ。俺は別の場所へ行きたい。」との事。全く興味がないようだ。

そうか。方向性の違いだな。これからは別の道を歩もう。ここでツーリングコンビは解散だ。

というような音楽バンドみたいなことをしてもしょうがない。船の出発前の昼まで自由時間にして、それぞれ行きたい場所に行くことにした。

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ということで友人と別れ、一人でトキ保護センターに向かった。案内板が各所に出ていたので迷うことなく到着。

訪れてみると、なかなか立派な施設があった。しかし広い駐車場には車が2台しか止まっていない。あまり人気がないそうだ・・・。友人が来たがらなかったのもわかる気がする。

まずはトキの資料館に入ってみた。トキの生態とか、ここでの飼育の歴史などが展示してあった。

しかし野生のトキが絶滅してしまった以上、もう過去の生き物といった扱い。現在の分布図といっても世界的にほぼ絶滅状態。過去にどこに生息していたといったような展示が多く、展示に力強さが感じられない。

(*2003年は純国産の最後のトキが死んだ年で、日本国内に中国からのトキが10羽程度いるだけでした。人工ふ化、放鳥などもされていませんでした。)

トキ保護センターの檻 佐渡島一周ツーリングの写真
トキ保護センターの檻
檻の中のトキ 佐渡島一周ツーリングの写真
檻の中のトキ

赤い顔をしているのが特徴です。

保護センターの敷地には大きな檻がずらっと並んでいた。もう絶滅したので中は空っぽ・・・ではなく、今では外来産のトキが飼育されている。

日本産も外国産も素人が見る分には見分けがつかないので、生きたトキが見られるのはうれしい。でもやはり檻の中に閉じ込められている鳥を見てもテンションが上がらない。トキ以前に捕まってしまった気の毒な鳥に見えてしまう。

最近はペットでも珍しい種類とか、話題になるもの、そしてお金になる種類をどんどんと人間が繁殖させている。トキにしても同じこと。動物園に展示するような感じで増やすのならパンダと一緒ではないかと思ってしまう。

乱獲が原因の一端とはいえ、自然界に定着できずに滅んでいったものを、人工飼育で増やし、再び自然界に放ったとしてもまた同じことになるのでは。人間が急激に少なくなっていけばまた別かもしれないけど・・・。

トキに会いに行くぞ!と張り切って保護センターに来てはみたものの、トキへの情熱は感じられるが、何かこう・・・、ときめくようなというか、ロマンといった類のものを感じることができなかった。

佐渡島一周ツーリング03'
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