風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

佐渡島一周ツーリング
#17 味噌工場見学

<2003年8月>

バイクに乗って友人と2人、1泊2日の行程で佐渡島一周を試みた旅行記です。(全22ページ)

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17、味噌工場見学

小木から5kmぐらい走ると、ちょっとレトロな感じの集落に入った。道の両脇には長屋というか、倉庫というか、でかい建造物が並んでいて迫力のある景観となっている。しかも周辺には木造の家屋が多くあり、この付近一帯から独特の情緒を感じる。

一体ここは何だろう。そしてこれは何の建物だろう。宿根木とはまた違った感じがする。バイクを停めて歩いてみることにした。

大きな建物が並ぶ様子 佐渡島一周ツーリングの写真
大きな建物が並ぶ様子

屋根の大きな建物が道沿いに並んでいました。

木造家屋 佐渡島一周ツーリングの写真
木造家屋

古く趣のある建物もありました。

歩いていると何か匂ってくる。これは・・・味噌の匂いか。少し歩くとマルダイ味噌の看板があった。

なんか聞いた事があるぞ。あのCMの「マルコメ~、マルコメ味噌♪」ってやつ・・・、いや、あれはマルコメで、これはマルダイだ。味噌の名前はどれもよく似ていて紛らわしい。

工場らしき建物の入り口には、「見学受付はこちら」という案内板があった。中を見学できるのか。酒蔵や醤油工場の見学はよくあるけど、味噌はあまりないかも。せっかくだから入ってみよう。

味噌の仕込み樽 佐渡島一周ツーリングの写真
味噌の仕込み樽

大きな樽が並んでいました。

ちょっと遠慮がちにドアを開けると、元気のいいおばさんが、「見学ですか?どうぞどうぞ。」と迎えてくれた。

見学者ノートに記帳し、工場の中に入っていった。製造過程を詳しく見れるといった見学ではなかったが、古い建物の内部、製造の工場の様子や道具類などを味噌の香りが漂う中、見ることができた。

印象的だったのが味噌を醸造する樽。でかい。しかも樽の年季の入り具合がまたいい。おいしくなりそうな菌がびっしりと浸み込んでいそうだ。

そしてこの樽を見ていると、自然とさっきのたらい舟が頭に思い浮かんでくる。この樽でみそ樽舟はどうだろう。使わなくなった樽を短く切って、団体用の大きな樽舟というのも面白いかも。

6人ぐらいの乗客を載った大きな樽船が湾内を連なって動く光景を思い浮かべるとちょっと楽しい。きっと舟の中では、「なんか味噌の香りがしてこない?」「みそ樽舟だもん。」「お腹空いてきたね。」「味噌汁付きの刺身定食が食べたいね。」なんて会話が弾むのだろうな。

味噌工場の古い建物 佐渡島一周ツーリングの写真
味噌工場の古い建物

大きな木造の建造物です。

木造の建物の様子 佐渡島一周ツーリングの写真
木造の建物の様子

使っていないようで朽ち加減がいい感じでした。

敷地内には現在は使われていない昔の木造建物が放置されていた。昭和初期の工場といった雰囲気の建物で、味噌工場というよりは、養蚕とか、製糸工場という方が似合っている気がする。

全体的に痛みが目立ち、所々崩れそうなほど朽ちていた。そういった部分に歴史や情緒を感じてしまうが、このままだと朽ち果てるか、解体されてしまうことになりそうだ。

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一通り回って、最後に入ったのはこの会社の味噌などの商品を展示している明るい部屋だった。この部屋にはさっきのおばさんが待ち構えていて、うちの味噌はいかがですかと味噌汁の試食を勧めてきた。

佐渡の味噌には特徴があるようで、みそ汁を渡してくれる時に「佐渡の味噌は海の味噌なのよ。ワカメとか、海産物に相性がいいの。」などと説明してくれた。海のすぐそばなので、潮風がいい影響を与えているのだろうか。

実際に口にしてみるとおいしい。口当たりがマイルドな感じがする。あの年季の入った樽で造ったものなのかな・・・。味噌はあっても困らないし、自宅に佐渡の味を土産にするっていうのも悪くないな・・・。

で、結局おばさんの目論見どおりの展開となり、工場を出るときには二人とも荷物にならない小さいサイズの味噌が鞄の中に入っていた。

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