風の足跡 ~風の旅人旅行記集~

佐渡島一周ツーリング
#16 たらい舟のある風景

<2003年8月>

バイクに乗って友人と2人、1泊2日の行程で佐渡島一周を試みた旅行記です。(全22ページ)

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16、たらい舟のある風景

宿根木から昨日も寄った小木へやってきた。町に入るとガソリンスタンドがあったので、まずは給油を行った。

友人は昨日も入れたが、私は佐渡で最初の給油になる。店頭の料金表を見ると、昨日のスタンドよりはちょっと安いが、やっぱり普段見ない数字が並んでいた。とりあえず5リットルにするか・・・。いや10リッター入れておいたほうが安心だ。

普段より20円も違うともの凄く割高に感じるのだが、実際には10リットルの給油で200円の違いにしかならない。単に私の度量とか、数字の弱さが試されているだけ。これも地域貢献の一つだ思って気持ちよく払ってしまおう。

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給油をした後は、小木の港付近をちょと散策してみた。ここ小木で有名なのがたらい舟。名前のまんま「たらい」を大きくしたような舟で、もともとはワカメやサザエなどを取るのに使っていたそうだ。それが今ではすっかり遊覧用となり、佐渡観光の目玉となっている。

たらい舟乗り場 佐渡島一周ツーリングの写真
たらい舟乗り場
湾を周るたらい舟 佐渡島一周ツーリングの写真
たらい舟の遊覧

ちょうど日曜日ともあって、港では観光客を乗せたたらい舟がひっきりなしに遊覧していた。

たらい舟の遊覧は湾内を一周するのがコースのようで、湾内ではたらい舟が連なるようにして進んでいる。その様子はプカプカ浮かんでいるといった感じで、なかなか面白い。

「みんな楽しそうに乗っているし、我々も乗ってみよう。せっかく佐渡に来たことだし。」と、友人に提案してみたのだが、猛烈に反対されてしまった。

友人は金づちで、「あんな不安定なものには乗ってられん。」とのこと。たらい舟に乗ることを私は佐渡での第三目標にしていたので、何度か説得を試みてみたが、首を縦に振ることはなかった。残念。まさか友人が泳げないとは思っていなかった・・・。

メルヘンチックで、楽しそうなんだけどな・・・。たらい舟が連なって浮かんでいる様子を見ながら思うものの、泳げない人には生死に関わる危険な乗り物だと感じるようだ。

漂うたらい舟 佐渡島一周ツーリングの写真
漂うたらい舟
船頭さん 佐渡島一周ツーリングの写真
船頭さん

「待っているから一人で乗ってきなよ」と友人は言ってくれるが、あれに一人で乗るのもな・・・。

一人旅なら開き直って乗るかもしれないが、私が一人で乗って、友人が退屈そうにその写真を撮っている様子を想像すると、どうにも痛々しく感じてしまう。

旅の恥はかき捨てとはよく言うけど・・・、やめておくか。たらい舟が賑やかな感じで動いているところを見れたし、それだけで良しとしよう。

ベトナムのお椀舟 佐渡島一周ツーリングの写真
ベトナムのお椀舟

なんとなく似たような情景です。

私がたらい舟に乗ることを佐渡での第三目標にしていたのは、数年前にベトナムの漁村に長く滞在したときのことを懐かしく思ったからだ。

そこではお椀舟、ってこれは私が勝手にそう呼んでいるだけなのが、お椀に似たような舟に乗って陸と海上に停留している船とを移動していた。

たらい舟が湾内を移動している様子はあの時のお椀舟の光景とどことなく被る。国が変われどなんとやらというやつで、どこもそう大差ないものなんだな・・・と思うと同時に、その時の滞在がちょっと懐かしい。ベトナムで暮らすことも考えったっけ、あの時は・・・。また行きたいな。

小木漁港 佐渡島一周ツーリングの写真
小木漁港
港の船 佐渡島一周ツーリングの写真
港の船

小木は比較的大きな漁港となっていて、湾内には多くの船が停留していた。せっかくなので桟橋や水揚げ場などを少し歩いてみたが、今日は日曜日。船は繋がれ、港内には人影がほとんどなかった。

本日はたらい舟専用日ってやつかな。休日は漁船で魚を釣るのではなく、たらい舟で観光客を釣っているのかも・・・。

漁港の冷蔵庫 佐渡島一周ツーリングの写真
漁港の冷蔵庫

そういえばアース・セレブレーションという祭りはどうなっているんだろう。港から町への道沿いに屋台が少し出ていて祭りの活気のようなものは感じられるけど、何かを盛大にやっているような雰囲気ではない。

まだ朝早いからこの時間はイベントをやっていないのかな。太鼓の音も聞こえてこないし。演奏の一つでも聞ければなと思っていたが、港内を一回りした後は先を急ぐ事にした。

佐渡島一周ツーリング03'
#16 たらい舟のある風景
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